グローバルアジア研究拠点ではジョージタウン大学歴史学部教授ジョルダン・サンド先生を迎え、冬季特別オンライン講座「メトロポリス−場としての日本近代都市、一八七〇年代から一九七〇年代まで」を開催します。
皆様のご参加をお待ちしております。
実施概要
- 開催日:12月1日、2日、4日(全3回)
- 時間 :各回9:00am-10:30am
- オンライン開催
- 講 師 : ジョルダン・サンド(ジョージタウン大学歴史学部教授)
- 言 語 :英語 日本語要約あり、質疑応答は英語と日本語併用で実施
- 対 象 :大学院生、学部生、教職員、一般
- 無料
- 参加方法:globalasia-office[at]list.waseda.jpへメールにて予約して下さい。
講座概要
一九九〇年代以降、明治維新以来の日本歴史の語り方は二つの大きな変化によって決定づけられた。この変化は近代化論に代表される「国の進歩」の物語が崩壊したことと植民地帝国が再び日本の近代の中心的位置に据えられたことである。これらの歴史上、または歴史叙述上の転換は、日本近代都市に関する我々の理解をどう変えるか。今回の三回の特別講義はこの問題を追求する。そのため、日本の大都市を社会空間におけるフローと逆流を空間的に、そして物質的に体現するものとして、また植民地宗主国の中心(metropole)、つまり帝国支配の複層的構造の場として検討する。アンリ・ルフェーヴルが提示した空間の論理的枠組みから示唆を受け、第一回は大都市を計画と建設の対象として、第二回はそれを生きられた空間として、そして第三回はスペクタクルとして、あるいはスペクタクル演出の場として考える。