Waseda Goes Global: A Plan to Build a Worldwide Academic Network That Is Open, Dynamic and Diverseスーパーグローバル大学創成支援「Waseda Ocean構想」

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シリーズ ~Waseda Goes Global~ 第三弾    進む、知のネットワークづくり Waseda Ocean構想の今(後半)

文部科学省によるスーパーグローバル大学創成支援の指定を受け、2015年にスタートした「Waseda Ocean構想」。取り組みの現状について、担当理事である佐藤正志教授にお聞きしました。前後半に分けて、インタビューをお届けします。

着実に進む大学改革

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早稲田大学 佐藤 正志教務担当理事

――ここまで、本事業におけるネットワークづくりについてお聞きしてきましたが、グローバル化に向けたその他の施策について教えてください。

Waseda Ocean構想では、ネットワークづくりとともに大学改革、とりわけガバナンスの強化を強く打ち出しています。その一環で、総長のブレーンとして経営戦略本部を設置し、国際的視座をお持ちの外部委員も交えて、グローバルな観点から全学の方針について検討する体制を整えました。

この経営戦略本部では、外部委員である米国先端政策研究所上級研究員のグレン・S・フクシマさんから、分野を越えた幅広い視点で課題にアプローチすることが、複雑化する現代社会のニーズにマッチするとの声が挙げられています。

フクシマさんの意見に代表される通り、今やキャンパス内ですべてを完結すれば良いという時代ではなくなっています。大学は、地域や企業、卒業生など、社会と広く接点を持ちながら、日本さらには世界に貢献する課題解決やイノベーションの創出につなげる必要があります。そうした志の下、2016年10月に大学の窓口となる社会連携課を総長室に設置したことも、グローバル化の一環といえます。

世界ランキングに確かな手応え

sgu2――大学改革や各種施策を実行する中、現時点でどのような手応えをつかんでいますか。

Vision150では2032年に達成すべき数値目標を設定していますが、2015年度時点で外国人学生は国内トップの5,000人に達し、また早稲田生の海外留学者数も順調に伸びるなど、着実に前進しています。

その他に注視している観点として、研究活動と人材育成の二つが挙げられます。

前者については本事業において18の研究分野で世界ランキング100位以内に入ることを目標にしています。英国の大学評価機関QS社がまとめている世界ランキングでは2016年に、「Modern Languages」「Politics & International Studies」「Sociology」の3分野が100位以内にランクインしましたが、これを6モデル拠点中心に学内に広く波及させていきます。

sgu3後者は、学問的な専門知識に加え、より普遍的な能力、いわば人間力を問うており、また同社が発表する「Graduate Employability Rankings」などを指標にしています。2016年の同ランキングで本学は世界26位、国内では2年連続1位となりました。これは卒業生を調査し、雇用主からの評価やイノベーションの創出、起業などの実績を分析したランキングであり、グローバルリーダーの輩出を掲げるVision150の理念に合致することから、ここで高い評価を得たことに確かな手応えを感じています。早大生のみなさんは、望めばハイレベルに活躍できる絶好の環境に今いるのです。

 

全学・全教室にグローバルを

―—今後の展望をお聞かせください。

現在、6モデル拠点に先行投資を行い、教育研究活動を世界水準に引き上げることを目指していますが、重要なのはそのすそ野を広げることです。そこで、2017年4月には人文社会学系の分野を集約した新拠点や分野拡大のための取組強化を計画している。

最終的に全学が高度な知のグローバルネットワークの中心拠点となることを目指します。

———最後に、早稲田大学の学生にメッセージをお願いします。

本学は今、まさに全学を挙げてグローバル化に向かってひた走っているところです。実際にキャンパスでは多様な人種・国籍の人々が行き交うなど、そのうねりを実感する機会は増えているのではないでしょうか。

しかしグローバル化の波が、一つひとつの教室にまで及んでいるかといえばそうではありません。例えば、英語学位プログラムを設置して学部であってもカリキュラムは通常の日本語コースと英語コースに分かれている状況です。双方を使うハイブリッド型のカリキュラムを用意するなど、学生の皆さんにとってグローバルをより身近なものにしたいと考えています。

その中で、学生の皆さんには、なぜグローバルを意識すべきなのか、自分なりの意義を見出してほしいと思います。一人ひとりのバックグラウンドに依らず、当たり前のように世界を意識し、グローバルを志向する。そんな環境を早期に実現する予定です。

 

グローバル社会における大学の役割 国際的な人材育成フレームワーク

    • 日時:2017年1月23日(月)14:30-17:30
    • 会場:早稲田大学 大隈記念講堂 小講堂
    • 言語:英語・日本語(同時通訳あり)
    • 参加費:無料
    • 参加対象:学生、大学院生、教職員、一般

開催趣旨

本シンポジウムでは国際連携に焦点をあて、本学における取り組みを広く紹介します。
第一部では早稲田大学における国際化の取り組みを報告するとともに、本構想の推進を通して新たな人材育成フレームワークを構築した海外3大学より国際化施策を紹介いただきます。
第二部においては、本学が取り組んでいるJoint Degreeを目指したJoint Supervision制度、Joint Appointment制度などの具体的な事例を共有します。また、これらの制度を活用し海外で教育・研究指導を受けた大学院生(博士課程)、それらの学生を教育・指導する海外教員の生の声もお伝えします。

プログラム

第1部 大学のプレゼンス向上のための国際化施策
  • 14:30 開会挨拶 橋本周司(早稲田大学 副総長)
  • 14:35 来賓挨拶 岩渕 秀樹(文部科学省 高等教育局 高等教育企画課 国際企画室長)
  • 14:45 早稲田大学の国際化戦略 「早稲田大学における国際化施策の紹介」 森田典正(早稲田大学 理事(国際担当))
  • 14:55 招待講演1 「モナシュ大学の国際ネットワークと海外拠点」 Zlatko Skrbis(オーストラリア モナシュ大学 副学長)
  • 15:10 招待講演2 「高麗大学校における教員・学生のモビリティ」 Dong Hoon Choi(韓国 高麗大学校 副学長)
  • 15:25 招待講演3 「海外大学とのCo-Supervisionプログラムについて」 Andreas Zimmer(ドイツ ボン大学 副学長)
第2部 国際教育研究の実施によるグローバル人材の育成
  • 15:55 基調講演 「世界の中で自らを知り動かすことが出来る人材とは~早稲田のグローバル人材への期待」 永里善彦(日本経済団体連合会 未来産業・技術委員会 産学官連携推進部会長)
  • 16:10 早稲田大学での取り組み紹介1 「Joint Appointment、Joint Supervisionの実施による教育研究国際化の取り組み」 西出宏之(早稲田大学 教授 ナノ・エネルギー拠点)
  • 16:25 早稲田大学での取り組み紹介2 「ジョイント・アポイントメント教員としての早稲田大学での取り組みと課題」 Francesco Greco(早稲田大学 准教授(JA)/イタリア技術研究所(IIT))・Vladimir Georgiev(早稲田大学 教授(JA)/イタリア ピサ大学)
  • 16:45 早稲田大学での取り組み紹介3 「実証政治経済学拠点における国際展開戦略」 田中愛治(早稲田大学 教授 実証政治経済学拠点)
  • 17:00 博士学生体験談 「IITでの共同研究指導について」山岸健人(早稲田大学先進理工学専攻)/「シカゴ大学での共同研究指導について」加藤遼(早稲田大学先進理工学専攻)/「ボン大学での共同研究指導について」若林慧(早稲田大学先進理工学専攻)/「高麗大学校での共同研究指導について」河野俊介(早稲田大学先進理工学専攻)
  • 17:20 閉会挨拶 佐藤正志(早稲田大学 理事(教務担当))

主催・共催

主催:早稲田大学 SGU実行会議
共催:早稲田大学 リーディング理工学博士プログラム(MEXT博士課程教育リーディングプログラム)早稲田大学 ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開(JSPS研究拠点形成事業)

チラシ

こちらからご覧ください。

(以上、後篇)
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