講演会
「フランク・ホーレー、人物と業績に関する研究―遺産資料の再照明」
横山 學氏
(ノートルダム清心女子大学名誉教授・早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員)
- 日時:2017年1月25日(水)16:30~18:00
- 会場:33号館16階第10会議室
- 主催:角田柳作記念国際日本学研究所/スーパーグローバル大学創成支援事業 国際日本学拠点主催
- 備考:申込み不要・入場無料
講演要旨
フランク・ホーレーは、1931年に来日し、日本語、日本文学研究に従事しながら、1942年に母国・英国に強制送還されるまで、約1万冊の蔵書を日本に残した。1946年にはザ・タイムズ紙の東京特派員として来日してから1952年まで、占領期日本において記者として活躍する。巧みな日本語と多言語に通じていることや、戦前期に構築した多彩な人間関係に加えて、文献学に基づいた日本研究の実績によって東京支局長となる。この間に、マッカーサーを初めとした有力者との複数回の単独会見や、日本文化に関わる記事(3000件以上)をタイムズ紙に配信した。これらの記事・報告書の原文・通信文と掲載記事が遺されており、この遺産を、有効化するための今後の方策を提案する。
横山氏経歴
1983年、筑波大学大学院歴史・人類学研究科(史学・日本史)修了、文学博士。同年、ノートルダム清心女子大学家政学部助教授を経て教授。生活文化研究所所長、『生活文化研究所年報】全30輯の編集・刊行に従事。現在、ノートルダム清心女子大学名誉教授。主著に『琉球国使節渡来の研究』(吉川弘文館、1987年)、『書物に魅せられた英国人―フランク・ホーレーと日本文化』(吉川弘文館、2003年)などがある。
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