このたび、SGU実証政治経済学拠点では、 リチャード・ボールドウィン教授をお招きし、以下の通りシンポジウムを開催いたします。
日時:2016年12月15日(木)16:30-18:00
場所:早稲田大学大隈小講堂
言語: 英語(同時通訳なし)
対象:学生・大学院生・教職員・一般
事前申込:不要
演題:国家間の所得格差が縮小する時代の政策課題-IT革命と新しいグローバル化-
講演者: リチャード・ボールドウィン
国際・開発研究大学院(Graduate Institute of International and Development Studies,スイス)教授
国際経済学の分野では世界のトップ研究者の1人で、国際貿易、経済成長論、経済地理の分野で顕著な学術的な業績があります。近年は、グローバルな企業ネットワークの発展に関する分析の枠組みを構築して注目を集めており、学問的のみならず政策的にも世界各国の政策アドバイザーとして活躍しています。
内 容: この講演は、ボールドウィン教授の最新の著書「The Great Convergence -Information Technology and the New Globalization-」が基になっています。現在、IT技術の進展によって新しいタイプのグローバル化が進み、多くの開発途上国においても技術が 移転され、急速な工業化が進展して先進国との所得格差が縮まっています。この「大収斂(Great Convergence)」の時代において経済成長と社会的安定を維持するためには、先進国も新興途上国もこれまでにない新しい政策が必要となってきてい ます。このような考察を基にして、今後の世界経済について講演を行います。また、ボールドウィン教授は自由貿易協定の専門家でもあ り、イギリス離脱に伴うEUの将来、TPPの行く末などについてもお話しいただく予定です。
【問合せ】SGU実証政治経済学拠点事務局 03-3208-0347