Organization for Regional and Inter-regional Studies早稲田大学 地域・地域間研究機構

その他

研究拠点形成事業(A.先端拠点形成型)「流動化するグローバルなリベラル秩序におけるEUと日本:地域間研究の拠点形成」

研究交流目標

第二次世界大戦後に築かれた「グローバルなリベラル秩序」が、ロシアや中国の台頭だけでなく、2016年に英米で起きた出来事(Brexit国民投票とトランプ大統領選勝利)によって流動化していると言われています。他方では、リベラルな政治・経済の諸価値を共有するEU(欧州連合)と日本は、2017年末には自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)および戦略的パートナーシップ協定(SPA)の公式交渉を妥結して、早期の署名・発効へ向けた作業を継続しています。このような状況下、4つの幅広い研究分野の一環として日EU関係の理論的・実証的研究を深めることを通して、政治学・国際関係論の学問分野において「地域間研究 (Inter-Regional Studies)」という新分野を築き、その世界的拠点を形成することが本研究交流の目標です。EU・ヨーロッパ統合研究者の国際ネットワークを強化するだけでなく、アジア太平洋の地域研究者も組み入れて研究交流を重ねることで「地域間研究」拠点を形成していきます。

このプロジェクトは日本学術振興会(JSPS)研究拠点形成事業により2018年度から2022年度まで運営されます。

我が国において先端的かつ国際的に重要と認められる研究課題、または地域における諸課題解決に資する研究課題について、我が国と世界各国の研究教育拠点機関(以下、「拠点機関」といいます。)をつなぐ持続的な協力関係を確立することにより、当該分野において世界的水準または地域における中核的な研究交流拠点の構築とともに、次世代の中核を担う若手研究者の育成を目的とする事業です。本事業においては、我が国と交流相手国の拠点機関同士の協力関係に基づく双方向交流として、「共同研究」、「セミナー」、「研究者交流」を効果的に組み合わせて実施するものとします。 (研究拠点形成事業:募集要項・概念図より抜粋)

共同研究

本研究交流計画では、本学がこれまで研究交流・共同研究を進めてきた①ブリュッセル自由大学(ULB)②ベルリン自由大学(FUB)③ウォーリック大学(UW)④カンタベリー大学(UC)との間のネットワークを強化し、ベルギー、ドイツ、イギリス、ニュージーランド各国内および周辺国の他研究機関とのネットワークも構築していきます。当面は各研究拠点との間で、4つの分野ごとに研究部会(WG)を設けて共同研究を本格的に行っていきます。

  1. ヨーロッパ統合とアジア地域主義の比較研究(WG1)
  2. リベラルな規範の伝播メカニズム研究(WG2)
  3. 国際アクター論による日本とEUの比較研究(WG3)
  4. EUのFTA戦略の比較研究(WG4)

また、本学とULBの間で実施中のコチュテル(両大学教員の合同研究指導による博士学位授与プログラム)を雛型に、本交流計画を通して若手研究者を育成することも重要な目標としています。

当面は、日本側の2名が各海外拠点のコーディネーターとともに、上述4つの研究部会を共同運営していきます。WG1はワイエンバーグ(ULB)とベーコンが、WG2はベルツェル(FUB)と中村英俊が、WG3はヒューズ(UW)と中村が、WG4はホランド(UC)とベーコンが当面の共同運営責任者となります。各WGには、一義的な運営責任を負う拠点以外の研究者にも参加を促し、さらに各国内および周辺国の他研究機関の有力研究者も招聘・追加しながら研究拠点のネットワーク強化・拡充を図っていきます。各WGが、1冊の編著書あるいは学術誌特集号を公刊することが目標ですが、地域・地域間研究機構(ORIS)が2017年3月に第1巻を公刊したJournal of Inter-Regional Studies: Regional and Global Perspectivesの企画編集委員会に海外拠点のメンバーを加えることで、数年後には海外出版社から発行することも目標にします。

セミナー

本プロジェクトのもう一つの柱がセミナー/シンポジウムです。海外拠点が持ち回りで国際シンポジウムを開催し、各機関の主要メンバーおよび若手研究者がペーパーを準備、報告を行います。比較的小規模のワークショップは、各拠点や各WGが適宜開催しますが、本学ORISはSGUグローバルアジア研究拠点とともに、若手研究者を中心とした各WGワークショップを定期的に開催する予定です。また、ORISのホームページを通してCall for Papersを実施することで、国内外の研究ネットワークの拡充を図っていきます。さらに、各拠点メンバーや若手研究者は、各種セミナーでの報告・討論に基づいて、本研究交流が主体的に企画する刊行物だけでなく、政治学・国際関係論のトップジャーナルへも積極的に投稿していきます。

研究者交流

海外拠点には、日本側研究者がセミナー出席などで短期出張するだけでなく、若手研究者を短期・中期に派遣して各WGの実質化を図ります。日本側研究者が指導中の若手研究者については、各海外拠点へ1名ずつを目途に約10か月間の長期派遣をして、コチュテル(あるいは類似の合同指導制度)の下で、各拠点の教授から実質的な研究指導を受ける機会を提供していきます。一方、海外拠点からは、日本で実施するセミナーへの参加以外にも、本学で若手研究者を中期・長期に受入れていくことで、研究者が本学滞在中には、各WGワークショップの開催頻度を高めていくことが可能です。このように中長期の相互派遣を重ねることで、共同研究についても更なる実質化を図ることを目指しています。

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