Organization for Regional and Inter-regional Studies早稲田大学 地域・地域間研究機構

その他

イタリア研究所

所長

池谷 知明  [ いけや ともあき ]
社会科学総合学術院  教授

概要

人文社会・自然科学を総合する学際領域研究としてのイタリア学の構築

詳細

本研究所は、日本・イタリア両国間での学術研究および国際交流を促進することを目的としている。とくに学術研究においては、人文・社会・自然科学を含む各領域での個別研究及び多分野にまたがる学際的領域研究を推進し、そこでの研究知見を広く社会に発信・公開すること、また、両国の学術機関及び研究者の連携体制を強化し、研究活動の促進に要請される便宜を提供するとともに、各種の事業を通じて両国間の異分野・多領域間での交流を活性化することを企図している。以上の目的に基づき、本研究所では下記の諸事業を行う。

  1. 日・伊両国間での産・官・学の連携と共同・受託・寄付研究の企画・推進。
  2. 学術機関・研究者ネットワークの構築と人的交流。
  3. 国際シンポジウム・研究会議、講演会等の開催および後援。
  4. 研究(調査)レポート、出版物等の刊行。
  5. 文化交流・友好関連事業の促進。
  6. 留学に関する助言及び諮問。

研究報告

2017年度の主な活動実績

グローバリゼーションが進行し、各国・地域が経済的にも文化的にも均質化していく中で、イタリアの独自性はますます際立っていると言うことができる。(多少の沈滞はあるものの)経済面において先進国である一方で、音楽、美術を中心に芸術大国である。さらに、デザイン、ファッション、自動車、建築、食など、文化・ライフスタイルにおいても多方面にわたって世界をリードし、大きな影響力を持つ。しかも、それらが一都市・地域に集中したり、均一的に存在したりするのではなく、北部・中部・南部の各地域・都市の、独自の歴史・伝統に根ざしていることがイタリアの特徴である。

以上のように、過去・現在におけるさまざまな分野・領域において個性を放つイタリアを、多様な専門領域・視点からアプローチする研究者から本研究所は構成され、学際的かつ総合的にイタリアを研究することをめざしている。また、日本とイタリア両国における研究者および大学をはじめとする学術・研究機関との連携を構築・強化することに努めている。

本研究所は創設以来さまざまな研究・事業を行ってきたが、今年度もそれらを継続して行う。中心となる第一の事業は、本研究所傘下のイタリア言語・文化研究会の活動である。同研究会は昨年度まで152回の例会を開催してきた。本年度も、イタリアに関するさまざまな領域、時代を専門とする研究者が二人ずつ報告を行う例会を行う。

第二の事業は、本研究所の研究成果を外部に発信する一環として2012年3月15日に創刊号が発行された、『早稲田大学イタリア 研究所研究紀要』の刊行である。本紀要は、我が国では数少ないイタリア関連の学術雑誌の一つとして評価を高めつつあり、とくに若手研究者に刺激を与えるとともに、本研究所の存在を世に知らしめている。

これらの定期的な事業に加え、講演会・研究会等を随時開催する予定である。

本研究所の活動は、これまでイタリア学会やイタリア近現代史研究会をはじめとする学会・研究会等にも周知してきた。こうした周知活動を今年度も継続するともに、それら学会・研究会と連携し、イタリア研究の活性化や研究者ネットワークの拡大・強化に努めたい。

2015年度の主な活動実績

グローバリゼーションが進行し、各国・地域が経済的にも文化的にも均質化していく中で、イタリアの独自性はますます際立っていると言うことができる。(多少の沈滞はあるものの)経済面において先進国である一方で、音楽、美術を中心に芸術大国であり、またデザイン、ファッション、自動車、建築、食など、文化に関しても多方面にわたって世界をリードし、大きな影響力を持つ。しかも、それらが一都市・地域に集中したり、均一的に存在したりするのではなく、北部・中部・南部の各地域・都市の独自の歴史・伝統に根ざして存在していることもイタリアの特徴である。
以上のように、過去・現在におけるさまざまな分野・領域において個性を放つイタリアを、多様な専門領域・視点からアプローチする研究者から本研究所は構成され、学際的かつ総合的にイタリアを研究することをめざしている。実際に研究所員、招聘研究員の専門領域は多岐に渡り、2015年度においても精力的に成果を発表し、各領域での学問の発展に寄与し、また総合的学問としてのイタリア学の発展に貢献した。
本研究所の代表的事業は、創設以来開催しているイタリア言語・文化研究会である。本研究会は研究所員、招聘研究員以外の研究者にも報告の機会を与える開かれた研究会として、毎回多数の参加者を得ている。2015年度においても5回の研究会が開催され、年度末で142回を数えるに至った。とくに若手研究者にとって格好の研究発表の場であり、文学・歴史・美術・音楽・言語学を中心としながらも多様な分野のテーマについて活発な討論や意見交換がなされ、全体として研究者ネットワーク、人的交流の場となっている。
本研究所は2011年度に『研究紀要』を創刊し、2015年度末に第5号を刊行した。本紀要も開かれた学術誌として、研究所員・招聘研究員以外の投稿を認め、査読を通過した論文および研究ノートを毎号数編掲載している。第5号においても論文、研究ノート各2本が掲載された。本紀要は若手イタリア研究者の研究成果の発表の場として声価を高めつつある。

2012年度の主な活動実績

  • イタリア言語文化研究会:12回開催(他の学会部会の共催研究会を含む)
  • Tsuchiya Junji,M.Tessarolo and A.Marazzi (2012) Stili Glacali:Forme e tendenze di mode giovanili,Padova:C.L.E.U.P[Cooperativa Libraria Editrice Universita di Padova](ISBN 978-88-6129-844-6).
  • 土屋淳二 (2012) 「イタリアの若者政策の現状と課題」、岩上真珠 編 『不透明な時代のキャリア形成』新曜社
  • Tsuchiya Junji (2012) “Il” Tecno-culuturalismo”nel Giappone Post-Moderno.” in Tsuchiya, J.,
    M.tessarolo and A.Mazzi (eds.)Stili Glocali: Forme e Tendenze di Mode Giovanili,C.L.E.U.P[Cooperativa Livraria Editrice Universita di Padova]
  • Tsuchiya Junji (2012) “Postmodernita’ e Moda tra Reale e Virtuale,” in A.Mascio (a cura di)Fashion Game, Milano:Franco Angeli,pp.125-136.
  • Tsuchiya Junji (2012) Italianity as Quality in the Jaoanese Market Made in Italy: i tanti significati del comparto moda in Giappone –Tendenze, problematiche, nuove forme di garanzia:TF- Traceability & Fashion [1-Feb,-2013,Tokyo:ANA Intercontinental Hotel, organised by Italian Chamber of Commerce in Japan,supported by Ministero dello Sviluppo Economico, in collaboration with Assocamerestero and Unionifiliere].2013年2月1日 [於: ANA Intercontinental Hotel] (イタリア商工会議所主催、イタリア経済発展省・在日イタリア大使館、イタリア繊維工業連合後援)
  • 土屋淳二 (2012) 「イタリアン・モードの挑戦」星美学園短期大学日伊総合研究所報、60-63頁
  • Bruno Godey, Daniele Pederzoli, Gaetano Aiello, Raffaele Donvito, Priscilla Chan, Hyunjoo Oh, Rahul Singh,Irina I.Skorobogatykh,Junji Tsuchiya and Bart Weitz (2012) “Brand and Country-of-Origin Effect on Consumers,” in the special issue of the Journal of Business on Fashion Marketing of Luxury Brands
  • Tsuchiya J.(2012) “Technology and Senseware,” Giornata di Studi-The Rising the Web: Web2.0, Consumi e Moda, Alma Mater Studiorum-Universita’ di Bologna, Facolta’ di Lettere e Filosofia (Rimini,2 Oct.2012,sede Universitaria Valgimigli, Aula2)
  • Alberizzi Valerio Luigi (2012) “Il kanbun kundoku nel Giappone dall’ VIII all’ secolo” 八世紀から十一世紀まで日本における漢文訓読の変遷(伊文)、a cura di Andrea Maurizi e Teresa Ciapparoni La Rocca, La figlia occidentale di Edo.Scritti in memoria di Giuliana Stramiglioli, Milano, Franco Angeli Editore, 2012/06,pp. 25-42. ISBN-10:8856841819  ISBN-13:978-8856841817
  • Alberizzi Valerio Luigi (2012) NINJAL セミナー「漢文訓読再発見」、富山大学理学部多目的ホール、2012年7月27日(金)
  • 西村安弘 (2012) 「世界の映画産業 ヨーロッパ」、『映画・映像産業ビジネス白書 2012~2013』所収、キネマ旬報社、2012年6月
  • 西村安弘 (2012) 「映画『欲望の法則』における「声」の戦略」、日本映像学会第30回映画文献資料研究会、日本大学芸術学部、2012年7月
  • Hamaguchi Osami (2012) Architeiit Dsigners Gaiponesi dallo Studio Mangiarotti 2012-02 Maggiori Editore/ Milano
  • 奥田耕一郎 (2012) 「パルマとヴェルチェッリの県ドーポラヴォーロについて」、『学術講演梗概集』 F-2 分冊、日本建築学会大会 (東海),pp.349-350、2012年8月
  • 小林勝 (2012) 「ロンブローソとトスカーナ」、「ウィリアム・ジェームズ」(ジェームズ・パピーニ)、『別冊フォーヌ』、pp.4-15、梅比良眞史編集、2012年7月
  • 小林勝 (2012) ジョヴァンニ・パピーニ「カフェ・アラーニョの詩人たち」、『別冊フォーヌ』52号、pp.4~15、梅比良眞史編集、2012年12月
  • 小林勝 (2012) マリーナ・テゾーロ 「イタリアにおける君主制、国家、国民 1848年~1946年」、『日伊文化研究』51号(特集「イタリアのナショナル・アイデンティテイ」)、pp.2~17、2013年3月 (2012年9月29日 東京経済大学開催シンポジウムの記録)
  • 西村暢夫 (2012) 「イタリア料理の魅力」(富士調理技術専門学校)、2013年1月17日
  • 西村暢夫 (2012) 『イタリア食文化こぼれ話』株式会社文流、2013年3月30日
  • 濱口オサミ (2012) 「アンジェロ・マンジャロッティの世界」佐々木宏子財団主催、2012年6月17日
  • 濱口オサミ (2012)「イタリア・ボローニャにおけるまちづくりの実践」、NPO法人まちづくり協会主催、2012年5月9日
  • 濱口オサミ (2012) 企画「アンジェロ・マンジャロッティ展」イタリア文化会館、2012年6月13日-30日
  • 濱口オサミ (2012) 「人にやさしいモダニズム」、『建築技術』2012-08号、2012年8月
  • 尾崎有紀子 (2012) 「戦前日本における「クオーレ」受容-国定国語教科書を中心に-」日本比較文学会第50回記念東京大会、2012年10月20日
  • Ozaki Yukiko (2012) Immagini del Risorgimento in Italia e in Giappone, Atti della settimana della lingua italiana nel mondo (6) pp. 21-33, Istituto Italiano di Cultura di Tokyo

2011年度の主な活動実績

  • 第117回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 5月14日
    原田亜希子「16世紀後半におけるローマ市行政組織―コンセルヴァトーレの活動を中心に」
    奥田耕一郎「ドーポラヴォーロのつくった家具―1927-29年のO.N.D.による住宅内部への介入について―」
  • 第118回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 6月11日
    桑原夏子「顕現する聖母子―フラ・フィリッポ・リッピ作《バルバドーリ祭壇画》における立像聖母子表現をめぐって―」
    名尾良泰「英語から覚えるイタリア語―イタリア語felice(幸せな)とは、アニメの黒猫Felixのことです―」
  • 第119回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 7月2日
    吉沢明「70年代イタリア議会外左翼の運動からイタリア社会の特質を探る」
    吉田昇司「イタリア美術と、弦楽器のデザイン」
  • 第120回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 10月8日
    原口昇平「生成する回想―ダンヌンツィオの詩に基づくピッツェッティの歌曲、《牧人たち》の原理」
    林克彦「ピエロ・デッラ・フランチェスカ作《モンテフェルトロ二連画》の制作動機に関する一試論」
  • 第121回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 11月19日
    Michele Camandona / Chiara Zamborlin “Stili della comunicazione: Manuale d’Amore” (コミュニケーションスタイル:「恋愛マニュアル」)
  • 第122回定例研究会(イタリア言語・文化研究会): 1月28日
    羽鳥恵津子「イタリア解放運動とイギリスのメディア」
    福山佑子「祭司団記録におけるダムナティオ・メモリアエ―断罪されたローマ皇帝名の削除をめぐって―」
  • 菅田茂昭「教育言語学と日本人学生のための第2言語としてのイタリア語」(クリサフッリ・ジェズアート編『2010年度イタリア語週間論文集』 pp. 3-6. )[原文イタリア語](イタリア文化会館)
  • 菅田茂昭「日本におけるイタリア語教育のために」(イタリア文化会館編OPERA PRIMA vol.1. 教師用手引への序文pp. 4-5. )
  • 菅田茂昭「イタリア方言」(日伊協会・イタリア文化事典編集委員会編『イタリア文化事典』pp. 514-515. )、丸善出版、2011年
  • 土屋淳二“How Can Japan’s ‘Galapagos Syndrome’ Survive Globalization?”, Zone Moda Journal: La Cultura della Moda Italiana-Made in Italy [Pendragon, Bologna], No.2, pp. 254-258(2011年 9月)
  • 土屋淳二「イタリアン・モードの挑戦」 [La Moda Etica e <>]、『星美学園短期大学日伊総合研究所報』
  • 土屋淳二“Brand and Country-of-Origin Effect on Consumers” in Journal of Business Research, 2012
  • ミケーレ・カマンドーナ”Una lingua e una storia imperfetta”, “XI Settimana della lingua italiana nel mondo”, Istituto Italiano Della Cultura di Tokyo. (2011年11月)
  • ミケーレ・カマンドーナ早稲田大学 – 名古屋芸術大学共同研究 (カマンドーナ/ザンボルリン)テーマ: MANUALE D’AMORE: STILI DELLA COMUNICAZIONE(映画「イタリア式恋愛マニュアル」より:日伊コミュニケーションスタイルの比較)
  • 亀崎勝「ピエロ・デッラ・フランチェスカに関する一試論」、『研究紀要』創刊号、早稲田大学イタリア研究所(2012年3月)
  • 亀崎勝【共著】戸澤義夫、本江邦夫、渡辺保監修『アート・スタンダード検定公式テキストブック』玉川大学出版部(2011年4月)
  • 小林勝 「日記に見るプレッツォリーニのイタリアとイタリア人」、『研究紀要』創刊号、早稲田大学イタリア研究所(2012年3月)
  • 小林勝【翻訳】ジョヴァンニ・パピーニ『遠い過去』より、「人間収集家」「安らぎのない神父」、『別冊フォーヌ』梅比良眞史編集、49号(2011年7月)、50号(2011年12月)
  • 西村暢夫「ペッレグリーノ・アルトゥージ著「料理における科学とおいしく食べる術」について」『研究紀要』創刊号、早稲田大学イタリア研究所(2012年3月)
  • 西村暢夫【書評】「池上俊一『パスタでたどるイタリア史』岩波書店、2011年」、『日伊文化研究』第50号、公益財団法人日伊協会(2012年3月)
  • 西村暢夫【エッセー】「パルメザンチーズ」:『文流サローネ』第66号(2011年7月)、「オリーブオイル賛歌」:『文流サローネ』第67号(2011年11月)
  • 西村暢夫【講演】「イタリア食文化における“食が健康の源”という思想の流れ」、主催:在日イタリア商工会議所・株式会社文流(2011年10月)
  • 西村暢夫【講演】「歳をとらない時間・イタリアのスローライフ、スローフード」、くにたちイタリアフェア2011 (2011年11月)
  • 西村安弘”Kabuki Meets Melodramme”, Casa de Asia, Havana, Cuba.(2011年9月)
  • 西村安弘【講座】「イタリア映画の黄金時代―60年代の<新しい波>」、早稲田大学エクステンションセンター(2012年1月~2月)
  • 西村安弘「世界の映画産業 ヨーロッパ」、『映画・映像産業ビジネス白書2011-2012』、キネマ旬報社(2011年6月)
  • 西村安弘「猿若町の子供たち/映画『無頼漢』における歌舞伎とメロドラマの邂逅」、『芸術世界』第18号、2012年3月
  • 濱口オサミ「イタリアのデザイン・建築・都市を取り巻く反モダニズムの系譜」、『研究紀要』創刊号、早稲田大学イタリア研究所(2012年3月)
  • 濱口オサミ【共著】Horikawa Kinue; Mangiarotti Anna; Paoletti Ingrid, Architetti e Designers Giaponesi dallo Studio Mangiarotti, Maggioli S.p.A, Milano, 2012.
  • 藤岡寛己「A・グラムシ著/松田博編訳『グラムシ『獄中ノート』著作集』Ⅶ「サバルタンノート」注解」、東京グラムシ会『LA CITTA’ FUTURA』第51号、2011年8月
  • 藤岡寛己【書評】Milano:Franco Angeli,pp.125-136.
  • 藤岡寛己【訳・解題】「ロバート=パクストン「さまざまなファシズム」」、『福岡国際大学紀要』第27号、福岡国際大学(2012年3月)
  • 尾崎有紀子”Poèmes de la libellule e d’Annunzio: Nuovi documenti di Outa occidentale”, Rassegna dannunziana, nn. 59-60, Centro nazionale di studi dannunziani in Pescara, Pescara, 2011.(2011年12月)
  • 尾崎有紀子「大正期国定国語教科書における「クオーレ」翻案―「長き行列」と「中村君」を中心に―」、『研究紀要』創刊号、早稲田大学イタリア研究所(2012年3月)
  • 尾崎有紀子「日本における「クオーレ」受容―明治~昭和戦前期を中心に」、イタリア近現代史研究会2011年5月例会(2011年5月)
  • 尾崎有紀子”Immagini del Risorgimento in Italia e in Giappone”, “XI Settimana della lingua italiana nel mondo”, Istituto Italiano Della Cultura di Tokyo.(2011年11月)

2010年度の主な活動実績

  • 第111回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    尾河直哉「薪ざっぽうとサメの腹―『ピノッキオのぼうけん』における聖書―」
    牧野素子「アントニオ・タブッキの作品が持つ曖昧さの魅力―短編 Isole「島々」所収
    Piccoli equivoci senza importanaza 『とるにたらない小さな行き違い』(1985)を例に」
  • 第112回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    本田亜紗子「イタリア・ベルルスコーニ政権における年金改革―政策決定過程の検討を中心に―」
    花本知子「日本語のあいづち、イタリア語のあいづち」
  • 第113回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    尾崎有紀子「大正期日本におけるイタリア受容の諸相―「クオーレ」と『伊国小学読本』を中心に」
    遠藤孝「アガンベンの潜勢力と政治」
  • 第114回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)【公開講演会】
    “Lessico. Istruzioni per l’uso” フランチェスコ・デ・レンツォ氏
    “Riflessioni su un sillabo di lingua italiana per un corso intermedio” アルダ・ナンニーニ氏
  • 第115回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    飯田洋介「ローマ駐在ドイツ外交官の群像〈1871-1914年〉」
    河野英二「カール・クラウスとイタリア―自然・文化・思想の観点からみた風刺家の「根源」―」
  • 第116回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    萩原里香「17世紀初期の音楽劇における文体についての一考察」
    倉重克明「ジョヴァンニ・ヴェルガ『山の炭焼き党員』(1861-62)の語り手の性質―マンゾーニとの比較を通して―」
  • アレッサンドロ G. ジェレヴィーニ【発表】関西大学第3回次世代国際学術フォーラム「文化交渉における画期と創造」(『文化の拡大―多角度による文化交渉の現場から』)、2010年12月11日-12日
  • ミケーレ・カマンドーナ【講演】語彙の戦略 ~叙述~」(2010年10月21日17:00-19:30)(「第10回世界イタリア語週間」 (2010年10月19~23日 於東京)
  • ミケーレ・カマンドーナ【講演】 L’INSEGNAMENTO DELL’ITALIANO A UTENTI DI PRIMA LINGUA GIAPPONESE: STRATEGIE DEL LESSICO(日本語を母語とする学習者のためのイタリア語指導:語彙の戦略)、2011年3月16日 18:00-20:00(於ローマ大学)、L’INSEGNAMENTO DELL’ITALIANO A UTENTI DI PRIMA LINGUA GIAPPONESE: SUPERARE IL METODO GRAMMATICALE-TRADUTTIVO? (日本語を母語とする学習者のためのイタリア語指導:文法・翻訳重視の方法を超えるには)、2011年3月18日10:30-12:30(於シエナ外国人大学)
  • 亀崎勝【DVD】『Galliano, 1007-2007, MILLE ANNI DI STORIA』のナレーション(伊語)書き起こしおよび翻訳(2010年9月)
  • 亀崎勝【執筆】玉川大学『アート・スタンダード検定公式テキスト(第1版)』に『イタリア・ルネサンス』『ヴィスコンティ、フェリーニ、パゾリーニ』コラム記事『美術史の始まり』執筆. 尚、本テキストは書籍として玉川出版部より3月に出版
  • 小林勝【翻訳】ジョヴァンニ・パピーニ 幸福なスイス『遠い過去』より(『別冊フォーヌ』47号(梅比良眞史編集)、2010年7月;ジョヴァンニ・パピーニ 近代主義者の司祭『遠い過去』より(『別冊フォーヌ48号(梅比良眞史編集)、2010年12月)
  • 辻昌宏【共著】北村 暁夫・小谷眞男編『イタリア国民国家の形成』第十章「イタリア現代詩への突破口―カルドゥッチ、パスコリから黄昏派へ」、日本経済評論社, 2010年
  • 辻昌宏【講演】星美学園短期大学イタリア文化公開講座「現代イタリア詩入門―3つの鍵ですっきり解読」、2010年5月22日
  • 西村暢夫【講義】リンガビーバ・イタリア語教室主催講義「イタリアの食文化をめぐって」
    第1回「イタリアの料理書 古代からルネサンスへ」(2010年5月22日)
    第2回「イタリアの料理書 ルネサンスから近代へ」(2010年6月19日)
    第3回「言葉の奥にひそむイタリア食文化」(2010年7月10日)
  • 西村暢夫【記事】「ペコリーノ」(『文流サローネ』第63号, 2010年4月1日)、「塩」(『文流サローネ』第64号、2010年9月1日)、「タルトゥーホ」(『文流サローネ』第65号、2010年12月1日)
  • 西村安弘【講座】「イタリア映画史入門」、早稲田大学エクステンションセンター、2010年1月~2月
  • 西村安弘【論文】「アラルコン、カメリーニ、木下/『三角帽子』の比較研究」、東京工芸大学芸術学部紀要『芸術世界』第16号、2010年3月
  • 西村安弘【報告】「世界の映画産業 ヨーロッパ」、『映画ビジネスデータブック<2010~2011>』(キネマ旬報社)、2010年8月
  • 西村安弘【講演】「From Aoshima to Koizumi: A Political Reading Odoru Daisosasen 2」、The International Seminor on Media Art and Technology & Its Cultural Milieu(崇實大学:韓国)、2010年9月
  • 濱口オサミ【講演】一般財団法人佐々木宏子財団 財団レクチャー第2回「建築家カルロ・スカルパ」主催・佐々木宏子財団、2010年11月14日
  • 濱口オサミ【講演】Milano:Franco Angeli,pp.125-136.
  • 濱口オサミ【講義】早稲田大学エクステンションセンター・オムニバス講座「イタリアンスタイル―建築とスタイルとアルティジャン、そしてスローシティと想像都市へ―」第1回「イタリアの都市・建築・デザインの足跡」、第4回「創造都市ボローニャの社会実験」(ともに2001年1月)
  • 藤岡寛己【論文】「下位春吉とイタリア=ファシズム―ダンヌンツィオ、ムッソリーニ、日本―」(福岡国際大学『紀要』第25号, 2011年3月)
  • 尾崎有紀子【口頭発表】「大正期日本におけるイタリア受容の諸相―「クオーレ」と『伊国小学読本』を中心に」、早稲田大学イタリア研究所主催イタリア言語・文化研究会第113回例会、2010年10月
  • 尾崎有紀子【口頭発表】「『蜻蛉集』とダンヌンツィオ」補遺―早稲田大学戸山図書館蔵資料をめぐって」早稲田大学比較文学研究室第213回月例研究発表会、2010年12月
  • 尾崎有紀子【講演】「詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオと和歌 ―詩人ダヌンツィオの未公表の自筆原稿を通して和歌との深い関係を探る」、ダンテ・アリギエーリ協会東京支部、2011年2月

2009年度の主な活動実績

  • 国際学会『日本のなかの《イタリア》 ―文化表象にみるイメージの社会構築をめぐって―』(11月6日、会場:早稲田大学戸山キャンパス36号館382AV教室、主催:早稲田大学イタリア研究所・イタリア国立東方学研究所、共催:早稲田大学・在日イタリア商工会議所・イタリア文化会館、後援:駐日イタリア大使館、協力:株式会社文流・Ristorante Nobilduca・アリタリア航空)
  • 国際学会『日伊の文化政策のあり方と課題:文化事業への官民支援、法、地域連携 《日伊における文化振興と市場構築への共通理解にむけてⅡ》』(12月9日、会場:イタリア文化会館アニェッリ・ホール、主催:イタリア文化会館、後援:ボローニャ大学・モデナ=レッジョ・エミーリア大学・早稲田大学イタリア研究所、協力:レンメ法律事務所・早稲田大学)
  • 第106回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    尾崎有紀子「日本近代における同時代イタリアの視覚イメージ」
    牧野素子「アントニオ・タブッキの『インド夜想曲』の一解釈」
  • 第107回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    大歳剛史「ボッカッチョの寓意詩における理想化された”amore”」
    伊藤拓真「聖母マリア伝としてのプラート大聖堂ステンドグラス再構成」
  • 第108回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    今津牧「第二言語としてのイタリア語」
    北村紀久子「丘上都市ペルージア―中世の都市」
  • 第109回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    長沢朝代「ピエロ・デッラ・フランチェスカ作《聖十字架物語》」
    山崎彩「『ゼーノの意識』への道」
  • 第110回定例研究会(イタリア言語・文化研究会)
    古田耕史「レオパルデイの反“ロマン主義”について」
    北川佳子「ファシズム期のコモの建築家 テラーニとカッターネオ」

2008年度の主な活動実績

  • デ・マウロ氏(ローマ大学〈ラ・サピエンツァ〉名誉教授)による講演会《ソシュールの言語観について》
  • 国際シンポジウム《MANABU》(会場:早稲田大学、後援:イタリア大使館・イタリア文化会館)
  • イタリア言語・文化研究会(第100〜105回定例会)では、文学・歴史・美術ほかイタリアに関する様々な分野の研究発表が行なわれた。多数の参加者をえて毎回活発な討論や意見交換がなされ、互いの研究の深化・発展に大きく寄与した。この研究会は今年度で100回目を迎えることになったが、会員の人数はすでに相当数にのぼり、大学院生をはじめ若手研究者らの積極的な参加も近年目立っている。これからも研究発表の場として、またイタリア研究者たちのネットワークの中心の一つとして、ますます発展してゆくことが期待される。
  • 今後も研究員による個々の活動の枠にとどまらず、政府組織や民間機関の協力も得ながら、日伊文化交流の架け橋となるべく、様々な学術活動を展開してゆく予定である。

顧問

  • 菅田 茂昭 早稲田大学名誉教授

研究所員

  • 厚見 恵一郎 社会科学総合学術院社会科学部教授
  • 池谷 知明 社会科学総合学術院社会科学部教授
  • 大木 正俊 法学学術院法学部教授
  • 君塚 弘恭 社会科学総合学術院社会科学部教授
  • 児嶋 由枝 文学学術院文学部教授
  • 瀬戸 直彦 文学学術院文学部教授
  • 千野 貴裕 教育・総合科学学術院教育学部准教授
  • 福山 佑子 国際学術院国際教養学部准教授
  • 森田 典正 国際学術院国際教養学部教授

招聘研究員

  • 池上 公平 共立女子大学文芸学部教授
  • 石田 聖子 名古屋外国語大学世界教養学部准教授
  • 河村 英和 跡見学園女子大学観光コミュニティ学部准教授
  • 北村 秀喜
  • 倉重 克明 東京大学文学部、国立音楽大学音楽学部、武蔵大学人文学部、日本大学芸術学部、青山学院大学文学部、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師
  • 倉科 岳志 京都産業大学文化学部教授
  • 小久保 真理江 東京外国語大学世界言語社会教育センター講師
  • 小林 勝 元東京音楽大学准教授
  • 櫻本 正樹 東洋大学法学部法学研究科教授
  • 篠塚 千惠子 元武蔵野美術大学造形学部教授
  • 柴田 瑞枝 東京外国語大学非常勤講師
  • 嶋内 博愛 武蔵大学人文学部ヨーロッパ文化学科教授
  • 白崎 容子 元慶應義塾大学文学部教授
  • 添田 里子 昭和女子大学名誉教授
  • 高田 和文 静岡文化芸術大学名誉教授・静岡文化芸術大学理事
  • 高橋 利安 広島修道大学名誉教授
  • 髙橋 春菜 盛岡大学文学部准教授
  • 辻 昌宏 明治大学経営学部教授
  • 道家 英穂 専修大学文学部教授
  • 西村 安弘 東京工芸大学芸術学部准教授
  • 濱口 オサミ 有限会社(一級建築士事務所)濱口建築デザイン工房代表取締役
  • 平倉 菜摘子 秀明大学学校教師学部准教授
  • 古田 耕史
  • 三森 のぞみ 早稲田大学文学部、慶応義塾大学総合政策学部、東京女子大学現代教養学部非常勤講師
  • 宮坂 真依子 早稲田大学文化構想学部非常勤講師
  • 渡辺 有美 東北学院大学専任講師

ホームページ

ホームページを見る

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/oris/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる