所長
三神 弘子 [ みかみ ひろこ ]
国際学術院 教授
概要
早稲田大学アイルランド研究所は、 日本におけるアイルランド研究、 特にアイルランド史という文脈における文化、 文学、演劇といった領域に関連する研究の推進を大きな目標に掲げている。個々の研究員によって設定された研究テーマを進めると同時に、内外の研究機関、大学などと連携を深めながら共同研究を企画し、国際シンポジウムや出版物の刊行を通して、研究成果を発信していく。
詳細
本研究所は、以下の諸事業を推進する。
- アイルランド研究に関する論文、 著書の刊行
- 文学作品・研究書の翻訳
- 内外の研究者、研究機関、大学とのネットワークの確立
- 国際シンポジウム、講演会等の開催および協賛
- 公開講座などを通した社会への発信
- 若手研究者の育成
研究報告
2014年度の主な活動実績
- アイルランド劇団「Mouth on Fire」によるベケット作品のパフォーマンスの協賛(主催 早稻田大学演劇博物館)(4月7−9日)
- 早稲田大学エクステンション講座「アイルランドを独立に導いた人々」(4−6月)
- International Symposium: The Age of Centenaries: A Century of Irish History & Literature (10月10日)
司会:Kazuo Oikawa (Waseda University) - パネラー:
Anne Fogarty (University College Dublin)
Fintan O’Toole (Journalist & Critic: The Irish Times)
Shigeo Shimizu (Waseda University)
Hiroko Mikami (Waseda University) - 論文集 Irish Theatre and Its Soundscapes (Glasnevin Publishing) eds. Hiroko Mikami and Naoko Yagi. 刊行
2013年度の主な活動実績
- 早稲田大学エクステンション講座「アイルランドの移民について」(4−6月)
- イェイツ・デー・イン・ジャパンの共催(アイルランド大使館)(6月21日)
- 招聘講演 Dr. PJ Mathews (University College Dublin) (10月5−11日)
- ICCアイルランド・ミュージック・ナイト(共催)
- 栩木伸明(文学学術院教授)『アイルランドモノ語り』(みすず書房)
- 第65回読売文学賞(随筆・紀行賞部門)受賞
2009年度の主な活動実績
- 『アイルランド文化事典(仮題)』の出版準備。
本事典はアイルランド文化全般について、アルファベット順に項目を立てて、執筆している。特に古代から現代にわたる歴史について広範に項目を立て、記述には使用者に解りやすいことを心がけているが、記述の統一、書き方などについて、問題が指摘されて、この点について、鋭意書き直しを行っている。文学(小説、詩、演劇)については執筆者の専門領域でもあり、アイルランド語文学についても項目を立て詳述しており、ほぼ完了している。音楽、絵画、建築などの領域についても項目を網羅している。特に音楽にこの領域の最近の成果にも目配りをしている。事典全体の体裁から見て、写真の掲載など、まだもう少し検討が必要であるとの判断から、最初の計画より遅れているが、完成(2010年度)を期している。 - エクステンション、アイルランド大使館との共催の「アイルランド講座」の実施
2009年4月ー6月の期間に合計10回の講座講演会を行い、270名以上の登録、出席者を得て、成功裡に終わった。大使館からは観光庁からアイルランド観光ガイド、また参事官から「アイルランドの社会の現在」についての講演をお願いできた。その他については歴史、アイルランド語、音楽、演劇、映画、文学について、それぞれが担当した。2010年度も、再度アイルランド大使館共催の『アイルランド講座』をエクステンション講座として実施予定。
研究所員
- 岡室 美奈子 文学学術院文化構想学部教授
- 栩木 伸明 文学学術院文学部教授
- 三神 弘子 国際学術院国際教養学部教授
- 八木 斉子 政治経済学術院政治経済学部教授
招聘研究員
- 稲垣 みどり 山梨学院大学国際リベラルアーツ学部国際リベラルアーツ学科特任講師
- 小林 広直 東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部准教授
- 諏訪 友亮 実践女子大学英文学科専任講師
- 千森 幹子 大阪観光大学観光学部客員教授