Organization for Regional and Inter-regional Studies早稲田大学 地域・地域間研究機構

その他

AHC研究所

所長

山田 満  [ やまだ みつる ]
社会科学総合学術院  教授

概要

アジア共生のネットワークの構築とアジア平和の実現を求めて

詳細

本研究所は2008年に設立し、その目的は、第1に、アジア各国の行動的知識人を中心として平等・互恵を原則に、「アジア共生」の創造を目指す「知的ネットワーク」の構築を図ること、第2に、民間ベースのネットワークを創造したうえで政府ベースと連携をとる独自のアプローチである「トラック2・5方式」(政府とNGOの中間的位置)の充実・発展を目指すこと、第3に、既存のアジアのネットワークを連結するような包括的ネットワークを目指すことの3点を掲げた。

また、本研究所は「人間の安全保障」の重要性を踏まえて、同コンセプトを共通項としてアジア諸国の「トラック2・5」組織と連携していく。アジアでは依然として国家主権の強い国家も多い。しかし、シンガポールの南洋工科大学ラジャトナム国際学センター(Center For Non-Traditional Security Studies)が進めるように「非伝統的安全保障」という観点から「人間の安全保障」を促しているネットワーク、さらにはアジア11カ国のNGOや研究者のネットワークで民主主義の実現を目指して形成された「自由で公正な選挙のためのアジアのネットワーク」(Asian Network for Free Elections: ANFREL)のと連携を目指していく。

本研究所が進める「人間の安全保障」はアジア各国の行動的知識人を中心とした「知的ネットワーク」の構築である。2008年から設立した本研究所ではさまざまな国際シンポジウムを開催し、アジア各国で活躍している知識人・組織との双方向の交流をすでに実現してきた実績を有する。 これら人・組織との連携・ネットワークをいっそう強化していくことはアジア・ヒューマン・コミュニティーを目指す本研究所の設立趣旨からいって疑いようのない目標である。本研究所を構成する研究者は、政治学、国際関係論、社会学、地域研究をはじめとする社会科学領域はもちろん、いっそう深刻化する感染症問題に取り組む医学者も参加している。「文理融合」を視野に学際的なアプローチでの調査研究を行っている。

多様なアジアの「人間の安全保障」を射程にすると、平和、人権、紛争、貧困、開発、環境、感染症などテーマはかなり広い。本研究所はアジア諸国を対象に、さまざまな視点から問題を考察する。

研究報告

2017年度の主な活動実績

2017年度は研究所代表者が代表なっていた科研基盤研究(B)の最終年度であった。研究分担者および研究協力者の多くがAHC研究所の研究員、招聘研究員であったので、その研究成果として英書出版に向けた取り組みと国際ワークショップの開催が中心になった。英書出版は残念ながら、年度内の出版はできなかったが、新たなその後の研究成果を含めて、研究所代表者が早稲田大学から英文書籍出版助成を獲得し、UNION PRESS社との契約も済んでいるので、夏休み前後には刊行を行う。
次に、国際ワークショップは、2008年のAHC研究所の設立以来のネットワーク先である、シンガポールの南洋工科大学Center for Non-Traditional Security Studies(NTS)とのジョイント・ワークショップを実施した。同研究所長のMely Caballero Anthnoy 准教授のほか、NTSコンソーシアムのAsrul Daniel Ahmed氏(The Southeast Asia Regional Center for Counter-Terrorism, Malaysia)、 Dr. Rudi Sukandar(The Habibie Center, Indonesia)の3名を早稲田大学に招聘して、“Complex Emergencies and Humanitarian Response”というタイトルで開催した。なお、基調講演は非伝統的安全保障分野で多くの業績を有するProf. Kevin Clements (Otago University, New Zealand)に依頼した。研究所メンバーからも研究所代表者をはじめ、研究員・招聘研究員・大学院博士課程院生ら10名が報告者および討論者として参加した。冒頭で紹介した英書のタイトルは本国際ワークショップ名と同じタイトルである。なお、本国際ワークショップの概要は、研究所代表者が属する早稲田大学先端社会科学研究所発行のIASS Working Paper 2017-J005として冊子化され、かつ同研究所のウェブサイトにも掲載された。
上記以外の取り組みとして、もう一つのAHC研究所の主要なネットワークであるAsian Network For Free and Elections(ANFREL)との共同事業である。AHC研究所研究員と若手博士課程院生の2名が2017年6月に実施されたカンボジア地方選挙監視に参加した。その報告会を帰国後の6月8日に開催した。また、研究所代表者も2017年7月実施された東ティモール国民議会選挙監視団に参加し、その報告を7月31日に行った。これらの選挙監視報告を紛争科研研究会とAHC研究所の共同主催で行った。

研究所員

山田 満(社会科学総合学術院教授)
奥迫 元(社会科学総合学術院准教授)
島﨑 裕子(社会科学総合学術院准教授)
利根川 佳子(社会科学総合学術院講師)
上杉 勇司(国際学術院教授)
黒田 一雄(国際学術院教授)
平川 幸子(留学センター准教授)

研究者一覧を見る

招聘研究員

峯田 史郎(駿河台大学法学部非常勤講師)
本多 倫彬(一般財団法人キャノングローバル戦略研究所研究員)
工藤 宏一郎(順江会江東病院感染制御室長)
田中 紗和子(国際医療福祉大学非常勤講師)
堀江 正伸(国際連合世界食糧計画イエメン事務所上級プログラム担当官)
本多 美樹(法政大学法学部教授)
花田 吉隆
金森 俊樹(大東文化大学法学部非常勤講師)
宮地 佳那子(公益財団法人ジョイセフ)
宮下 大夢(サレジオ工業高等専門学校一般教育科助教)

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