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【2020年1月11日第5回ORIS若手国際シンポジウム報告】「Public Response to Government Policy and International Interventions」

  • 日 時
    2020年1月11日(金)/ 13:00~18:00
  • 会 場
    早稲田キャンパス3号館203教室
  • 言 語
    英語(同時通訳無)
  • 主 催
    早稲田大学地域・地域間研究機構
  • チラシはこちら

講演者

[報告者] Lisa Hultman (基調講演者Senior Lecturer at Uppsala University)
[パネル1] 鷲田任邦(東洋大学准教授)、稲田奏(早稲田大学助教)、前川和歌子(神戸大学研究員)、塚田真司(早稲田大学博士課程学生)、田部井滉平(早稲田大学博士課程学生)
[パネル2] 浅野塁(早稲田大学博士課程学生)、久保田徳仁(防衛大学校准教授)、田中(坂部)有佳子(青山学院大学助教)、佐桑健太郎(青山学院大学准教授)
[モデレーター] 安井清峰(ORIS研究員)、渡辺綾(ORIS研究補助者)

講演内容

20世紀に入りしばらく経つが、世界は一部の国々における社会運動の激化、移民問題の深刻化、内戦後の平和構築といった古くて新しい問題を依然抱えている。本シンポジウムは、国際社会が直面する様々な課題を最先端の研究手法を用いた政治学の観点から検討し、その効果や中長期的な影響を検証する。

パネル1は政府の政策と世論や社会運動の発生を中心に検討した。稲田・前川論文では、暴力に対する世論の寛容度が、反対派の社会運動の戦略を規定し、また政府の反対運動への反応も規定することを、ゲーム理論により理論構築し計量分析を用いて実証した。塚田論文では、権威主義体制下での選挙に着目し、選挙不正のタイミング(選挙キャンペーン中か投票日当日か)が体制の安定性に影響することを実証した。田部井論文は日本政府の外国人労働者受け入れ政策に着目をし、近年急速に増えた外国人労働者に対する日本人の感情温度は、外国労働者に関する知識を持っているかどうかで異なることを静岡で行われたサーベイ実験により分析した。

パネル2はDr. Lisa Hultmanの基調講演で始まった。国連平和維持活動の内戦社会における地域経済の発展や地域レベルでの暴力の減少への効果をテーマとする同氏の最新の研究が紹介された。引き続き本パネルの3名の報告者は異なる角度から国連平和維持活動の効果を検証した。久保田論文は,国連平和維持軍の司令官の国籍と活動中に軍の兵士が直面するリスクの関係性について検証した。坂部・佐桑論文では,軍を構成するジェンダーの多様性がもたらす暴力減少の効果に着目した。浅野論文は,スーダンの地理データを用いて、地域ごとの軍隊の派遣パターンを分析した。

参加者からは、発表者が用いたデータや理論、手法について活発に意見が交わされた。

 

 

 

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