「グローバリゼーションの進展と新しい世界ルールづくり」
–グローバリゼーションに対応した新しい合意形成、ルールづくりの実態とその難しさ、新しい課題に対する解決の可能性を論じる。–
- 【日時】 11月24日(木) / 13:00-17:20
- 【会場】 早稲田大学小野記念講堂
- 【言語】 英語・日本語(同時通訳あり)
- 【参加費】 無料
- 【概要】
1980年代より世界はグローバリゼーションの波に飲み込まれた。①国際分業の進展により、モノの生産は効率化・低コスト化する、②共通の知識や技術が世界中に流通し、成果が共有され利用者の選択の自由が広がる、③ヒトの交流の活発化により異文化への理解が深まる、④世界各国の緊密化により、戦争は抑止される、⑤一国では手に負えない環境保全や貧困軽減などの課題への取り組みが可能になる、などの理想を実現するため、社会経済活動のグローバル化が進められた。通商と国際貿易を主にモノについて促進するためのWTOの設立や、ヨーロッパに限定されるもののEC/EU域内単一市場の完成などはその主要な事例である。しかしグローバリゼーションの進展に伴い、ヒトの移動やモノの国際貿易をとってもルールづくりや合意の形成が困難な事例も見受けられるようになった。さらに資本、労働力、知的財産の国際間の移動など、モノの国際貿易という従来の国際的な通商の枠組みを超える多国間の対応が必要になってきている。本シンポジウムでは、「グローバリゼーションのいわば第1期が過ぎ、第2期に対応した新しい世界ルールづくりが必要となっている」とする基調報告をもとに、2つのセッションで、合意形成・ルールづくりの実態とその難しさ、新しい課題、解決可能性などを具体的に論じる。
- 【プログラム】
13:00-13:05 開会の辞
13:05-13:45 基調講演:「切り離せないつながり: グローバリゼーションの行き詰まりとグローバル・ガバナンスの限界」
講演者:リチャード・ヒゴット(ブリュッセル自由大学(VUB))
13:50-15:20 セッション 1 「ポスト貿易自由化」時代の貿易ルールづくり
— break —
15:45-17:15 セッション 2 「グローバリゼーションとEUにおける危機」
17:15-17:20 閉会の辞
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