- 日時
2016年8月4日(木) 15:00-16:30 - 会場
早稲田キャンパス11号館813教室 - 講演者
ミゲル・バサーニェスMiguel Basáñez(タフト大学フレッチャー・スクール 教授) - 言語
英語・スペイン語
ミゲル・バサーニェス教授は世界の3文化、政治的権威(honor)、経済的達成(achievement)、社会的交流(joy)について計量的調査データを利用して説明した。
Honorの文化は伝統への執着に特徴づけられる。Honorの文化で重要なことは、ヒエラルキーと強力な権威である。個人の欲求や願望はグループの幸福に比べれば二次的なものに過ぎない。
Achievementの文化の特徴は平等主義、個人主義、経済的生産性、世俗主義である。
Joyの文化においては、社会的合理性が政治的、経済的合理性より優先され、個人と家族の幸せはバランスを取るべきであると教授は説明する。
バサーニェス教授はイングルハートの2次元軸とシュワルツの3次元軸を使用して、3つの提案、1.2次元から3次元へのシフト、2.バランスの文化joy、3.客観的発展指標と主観的発展指標の比較について解説した。最終的に教授はjoyの文化はhonor文化とachievement文化の中間にあり、最良であるという結論を導いた。
講演後、出席者全員から多くの質問があり、セミナーは成功裏に終わった。