Organization for University Research Initiatives早稲田大学 重点領域研究機構

その他

東アジア「仏教」文明研究所
Center for Research on “Buddhism” as a Civilization of East Asia

分野

分野

2015年03月31日に終了しました

所長:新川 登亀男[しんかわ ときお]
文学学術院教授

研究テーマ

文明移動としての「仏教」からみた東アジア世界の歴史的差異と共生の研究

研究概要

本研究は、現代のグローバリゼーションのもとで、新たに東アジア諸地域とその社会・文化のあり方を問い直そうとするものである。しかし、その問いかけをただちに現代に向けるのではなく、むしろ逆に前近代の東アジア世界のあり方を考察することによって、現代に資する長期的な思慮と展望を得ようとするものである。そのためには、中国文明をもってする自己完結的な東アジア世界論を相対化し、東アジア世界にとっては異文明である「仏教」がインド以東に向かって文明的な移動を繰り返した前近代の事象に注目する。そして、この事象が前近代のグローバリゼーションであるとみて、東アジア世界を相対的に客観的に非静態的にとらえ直す有効な観点であると考えている。

このような問題意識を踏まえ、本研究は、三つのプロジェクトからなる。第一は、「世間秩序」プロジェクトであり、「仏教」文明の東方移動が東アジア諸地域にどのような世間(世俗)秩序を誘発したのかを研究する。第二の「造形表現」プロジェクトは、「仏教」文明の東方移動が東アジア諸地域にどのような造像世界と文字言語世界を創造したのかを研究する。第三の「複合宗教」プロジェクトは、「仏教」文明の東方移動が東アジア諸地域にどのような宗教・信仰・習俗を生んだのかを研究する。そして、前近代東アジア世界における差異と共生の実態を浮き彫りにさせ、複合的な理論化をめざす。

顧問

大橋 一章

研究所員

新川 登亀男(文学学術院教授)
李 成市(文学学術院教授)
大久保 良峻(文学学術院教授)
川尻 秋生(文学学術院教授)
河野 貴美子(文学学術院教授)
工藤 元男(文学学術院教授)
高橋 龍三郎(文学学術院教授)
肥田 路美(文学学術院教授)
森 由利亜(文学学術院教授)
城倉 正祥(文学学術院専任講師)

招聘研究員

山口 えり(群馬県立女子国際コミュニケーション学部非常勤講師)

連絡先

〒162-8644
新宿区戸山1-24-1
早稲田大学戸山キャンパス
36号館8F アジア地域文化学コース室

Tel:03-5286-3945
E-mail:[email protected]

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