Research Organization for Open Innovation Strategy早稲田大学 オープンイノベーション戦略研究機構

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(終了)2022年9月27日(火)循環バリューチェーン構築が拓く環境・経済・社会の調和

循環バリューチェーンコンソーシアム キックオフシンポジウム

循環バリューチェーン構築が拓く環境・経済・社会の調和

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開催趣旨

資源循環を実現するためには、多様な循環方式の中から適切な組み合わせを選択し,製造・再生・分離・選別などのプロセスを有機的に統合することで、効果的・効率的なバリューチェーンを実現する計画・運用技術の確立が必要です。この大きな課題に取り組むためには、産官学の連携が重要になります。そこで、産学官で情報交換・議論・研究開発の場を持つために、この度「循環バリューチェーンコンソーシアム」を設立しました。キックオフシンポジウムにて今後の活動内容をご紹介しますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

主催

循環バリューチェーンコンソーシアム(早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構)

共催

早稲田大学 持続的環境エネルギー社会共創研究機構(SEES)      https://www.waseda.jp/inst/sees/

後援

経済産業省

開催日時

2022年9月27日(火)13時30分〜17時10分(開場 13時00分)

 

開催場所

*リアルとオンラインのハイブリッド開催

*リアル :早稲田大学コマツ100周年記念ホール

(東京都新宿区早稲田鶴巻町513 早稲田大学リサーチイノベーションセンターB1F)

*オンライン:開催場所 ZOOM

参加対象者

*カーボンニュートラルや資源循環を目指す全ての関係者、産学連携に関心のある企業・機関の皆様

フォーラムの進め方

*会場では、質疑応答の時間を設けます。オンラインでは、チャットによるご質問を受け付けます。

プログラム

 2022年9月27日(火)

13:30 開会挨拶

中谷 義昭  早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構 副機構長
1978年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(電気工学専攻)、同年4月三菱電機株式会社入社。電力・産業システム事業所公共部長、電力・産業システム事業所副事業所長(兼)品質保証推進部長、神戸製作所副所長、受配電システム製作所長、役員理事・系統変電システム製作所長、常務執行役・電力・産業システム事業本部長等を経て、2014年専務執行役・電子システム事業本部長就任。この間、製作所業績向上、スマートグリッド事業立上げ、宇宙事業担当本部長として自動運転技術開発推進に貢献。国際大電力システム会議の日本国内委員会副委員長を務め、電力技術に関する大学・電力会社・産業界の立場を超えた議論の取り纏め、委員会運営に取り組んだ。2018年9月より現職。

13:40 基調講演

田中 将吾 経済産業省 産業技術環境局 資源循環経済課長
平成13年 東京大学経済学部卒、経済産業省入省
平成20年 ロンドン大学(UCL)留学(MSc Public Policy)
平成22年 経済産業政策局 調査課 課長補佐(計量担当)
平成25年 商務情報政策局 情報通信機器課 総括補佐
平成27年 経済産業政策局 産業再生課 総括補佐
平成28年 大臣官房 会計課 政策企画委員
平成29年 資源エネルギー庁 長官官房 総務課 調査広報室長・需給調整室長(兼任)
平成29年 資源エネルギー庁 長官官房 総務課 戦略企画室長
令和2年  JETROベルリン 次長 兼 産業調査員
令和4年  現職

14:00 サーキュラーバリューチェーンによる新しい資源循環創成を目指したコンソーシアム設立について

世界的にカーボンニュートラル政策がすすめられていますが、資源循環やその他環境負荷低減との両立は容易ではないことが懸念されています。その打開のためには、資源循環に新たな価値を創造することが必要となります。このような主旨に賛同する企業と共に、システム的、プロセス的な新たな価値創造を共に考え、提案する場として循環バリューチェーンコンソーシアムを立ちあげたので、その概要を紹介します。

所 千晴  環境バリューチェーンコンソーシアム会長 早稲田大学 理工学術院教授
2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、早稲田大学理工学部助手、早稲田大学理工学術院専任講師、准教授を経て、2015年より早稲田大学理工学術院教授(現職)。2016年11月より東京大学生産技術研究所特任教授(兼任)。2021年4月よりJX金属株式会社社外取締役、クロスアポイントメントにて東京大学大学院工学系研究科教授(現職)。日本学術会議会員、経済産業省中央鉱山保安協議会、産業構造審議会、総合資源エネルギー調査会などの各委員を歴任。専門は資源循環工学、化学工学、粉体工学。

14:20 休憩

 

14:30 薩摩川内市のサーキュラー都市への挑戦とコンソーシアムへの期待

人口9万2千人の地方都市が、サーキュラーパーク九州(重要港湾川内港に隣接する火力発電所跡)を拠点に、社会システムのアップデートと、研究連動型の循環経済産業の誘致に取り組もうとしています。九州のみならずグローバル展開を視野に、産官学金が一体となり地方の経済社会の未来像の具現化に挑戦する状況を報告します。

古川 英利 薩摩川内市未来政策部 部長
1964年生まれ、近畿大学理工学部土木工学科(当時)卒業。鹿児島大学大学院人文社会科学研究科(博士前期課程)修了。1987年川内市(当時)入庁。2004年の市町村合併(9市町村)により薩摩川内市が誕生後、秘書室長、シティセールス課長、観光・スポーツ対策監、商工観光部長、企画政策部長等を歴任。2022年4月の組織再編により新設された未来政策部で企画政策、コミュニティ政策、秘書・広聴広報等を担当。

14:45 近年のエポキシ樹脂に対する課題

社会環境の変化に伴い、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂材料に対する要求も大きく変化しています。特に「環境」を意識した課題解決に向けては、素材をキーマテリアルとした新しい提案が必要となっています。本発表では、熱硬化性樹脂に対する現状の課題を中心に述べます。

小川 亮 株式会社ADEKA 研究開発本部 機能高分子開発研究所 材料技術研究室 室長
熱硬化性樹脂の一つであり、接着剤などで多く利用されるエポキシ樹脂材料の研究開発に従事している。エポキシ主剤・硬化剤の研究開発では、電子材料・自動車材料向けを中心とした素材の研究開発を進めている。更に近年は、硬化システムに関する研究開発を進めており、硬化システム開発を通じて将来の課題解決に向けた新しい提案を行っている。

15:00 DOWAエコシステムによる資源循環への取り組みとコンソーシアムへの期待

今後のカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現には、一次原料そして二次原料双方からのこれら素材の安定供給が必須です。その一方、環境負荷や有害性といったリスクへの対応も欠かせません。本コンソーシアムを通じた産学官連携による持続可能な社会への制度設計や技術開発等の推進を期待します。

渡邊 亮栄 DOWAエコシステム株式会社 環境技術研究所 所長
2004年同和鉱業株式会社(現DOWAホールディングス株式会社)に入社。入社以来、環境・リサイクル事業に関する研究開発、工場管理に従事。2020年からDOWAエコシステム株式会社 環境技術研究所長。LIBリサイクルや太陽光パネルリサイクル等に取り組んでいる。

15:15  民間企業としての本コンソーシアムへの期待

弊社JX金属では、1905年の創業以来、銅の安定供給を担っております。近年、大きく時代のニーズが変革する中、持続可能性を追求した、「サステイナブルカッパー」構想を提唱させて頂きました。循環バリューチェーンの中で、更にご意見を伺いながら、より実現性、効果性の高いものにしていきたいと存じます。

谷  明人 JX金属株式会社 常務執行役員 技術本部審議役 / JX金属戦略技研株式会社 代表取締役社長

1985年3月 北海道大学 工学部 資源開発工学科卒業
1985年4月 通商産業省(現 経済産業省)入省。大臣官房審議官(製造産業局担当)、技術総括審議官等を経て2017年7月退官
2017年11月 JX金属株式会社入社
2018年4月 執行役員
2021年4月 常務執行役員、JX金属戦略技研株式会社 代表取締役社長

15:30  KDDI総合研究所の取り組みとコンソーシアムへの期待

KDDIグループはサステナビリティ経営に力を入れており、KDDI総合研究所では新しいライフスタイルをデザインする研究や通信の核となる先端技術の研究において、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルなどの社会課題解決に取り組んでいます。その事例を紹介し、CVCコンソーシアムへ期待することを述べます。

田坂 和之 株式会社KDDI総合研究所 執行役員 企画部門部門長
工学博士(情報科学)。2004年KDDI入社後KDDI研究所(現・KDDI総合研究所)にてネットワークモビリティやセッションモビリティなどの通信プロトコルの研究開発に従事。2017年からは画像認識や空間認識に関連する研究開発に従事後、2020年にはフロンティア研究室(新設)の室長を務め、カーボンニュートラル関連の研究開発に従事。2021年より現職。

15:45  カーボンニュートラルをデザインする

人類文明の未来へ向けて、環境問題への対応は我々に課せられた最大の課題です。本講演では、循環経済などのプロセス変革を通じてGHG排出量削減を推進するためのプロセス設計技術やCPSプラットフォームについてご紹介するとともに、早稲田CVC活動を通じて皆様と考えてみたいと思います。

中村 昌弘 株式会社レクサー・リサーチ東京オフィス 代表取締役
創業者。大阪大学卒業後、小松製作所・生産技術研究所。そののち、レクサー・リサーチを創業。VR,認識、シミュレーション等を基盤とする技術を独自開発。先行製品は製造業市場で大きな実績を形成。第4回ものづくり日本大賞・経済産業大臣賞受賞。

16:00  休憩
16:10 コンソーシアムにおける取組紹介

HEVやEVなどの次世代自動車には、モータやジェネレタ、二次電池、パワーコントロールユニット、電子機器基板、排ガス浄化触媒などに様々なレアメタルが使用されています。次世代自動車のレアメタル資源循環に向けたリサイクル技術開発の取り組みと成果を紹介します。

山口 勉功 早稲田大学 理工学術院教授
高温プロセスを基本とした素材プロセッシング技術で、非鉄製錬と貴金属分野の課題解決にあたるともに、新たな金属資源循環プロセスの研究と開発に従事。

16:25 コンソーシアムにおける取組紹介

福重 真一 早稲田大学 理工学術院教授
設計工学やシステム工学の視点から、製品とそのライフサイクルを総合的に設計し運用していくための方法論や計算機支援システムの研究に従事。

 

16:40 資源循環システムの実現に向けて

資源循環は、人々のウェルビーイングと資源消費・環境負荷とのデカップリングを実現するための強力な手段です。しかし、従来からの順工程に逆工程を付け加えるだけでは資源循環を実現することはできません。本講演では、資源循環システムの実現のためには、新たなバリューチェーンの開発に取り組む必要があること、およびそのためのコンピュータ支援技術の必要性について述べます。

髙田 祥三  早稲田大学 名誉教授
ものづくりの立場から、循環型生産システムの計画・運用・メンテナンス、および環境調和型PSS (Product Service System)などに関するライフサイクル・エンジニアリングの研究に従事。特に、循環型生産システムの評価のためのライフサイクルシミュレーションシステムの開発・普及とそれを活用したシステム最適化に取り組んでいる。

17:00 閉会挨拶

田所 秀之 早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構 クリエイティブ・マネージャー

 

 

 

*お申込み方法

※事前登録制
本シンポジウムに申し込みを希望される方は、下記リンク先申し込みフォームよりチケットを発行してください。
申込フォームはこちら→ https://cvc-kickoff.peatix.com/

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お申し込み先着  オンライン:1,000名様  リアル:50名様

お問い合わせ

早稲田大学循環バリューチェーンコンソーシアム(CVC)事務局
cvc-contact[at]w-as.jp ([at]を@にしてください)

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