第25回「エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術」シンポジウム(Mate2019)におきまして、本研究機構で研究を進めるナノ理工学専攻 庄子研究室学部4年高橋 奈々さん(指導教員:ナノ・ライフ創新研究機構 水野潤 教授、理工学術院 庄子習一 教授)が、「Mate2019優秀発表賞」を受賞しました。
【研究題目】
フレキシブル木質系炭素フィルムを用いた水蒸気発電デバイス
【研究概要】
本研究では、木炭の持つ微細構造を用いて、シンプルな作製方法により水蒸気発電デバイスを提案しました。仮道管と呼ばれる木のマイクロ構造を用いることで、従来のデバイス作製に必要とされてきた複雑なマイクロ加工プロセスを簡易化しました。作製したデバイスは、水蒸気の流れから流動電流/電位に起因する持続的した発電に成功し、電力密度は最大で8.5 nW/cm3を達成しました。本成果は、次世代の環境発電デバイスとしてIoT社会の実現に大きな影響を与えるものと期待されます。