Comprehensive Research Organization早稲田大学 総合研究機構

その他

日本古典籍研究所
Research Institute of Japanese Classical Books

研究テーマ

日本古典籍と和漢の「文」をめぐる通史的研究

分野:文化

研究概要

日本古典籍研究所では、これまでの10年間の活動を通して、日本古典籍研究を主軸とし、具体的には、日本の漢詩、漢文、和歌など、和漢文による作品研究、日本に伝来伝存する漢籍の研究、日本における「文」の概念史研究に関する活動を展開し、その成果をシンポジウムや論文集、研究所紀要などを通して発表発信するとともに、漢詩文のデータベース作成にも取り組んできた。今後は、この成果をさらに発展的に継続展開すべく、以下の項目を柱として研究活動を進めていく。

1.渤海関係文筆資料の研究。
2.『懐風藻』研究。
3.漢詩文データベース作成。
4.古注釈書を通してみる漢籍受容と和漢の学知の研究。
5.日本「文」学史研究。

1は、これまで行ってきた渤海使関係詩研究を継いで、古代の日本と渤海の外交において取り交わされた文書を含む渤海関係の文筆資料を詳密に読解し、その成果を『早稲田大学日本古典籍研究所紀要』等を通して公刊していくことを目指すものである。
2は『懐風藻』を対象として、テキストを整理しつつ各作品の講読を行い、注釈書の刊行を目指す。
3は、これまで奈良・平安期の漢詩文作品のデータベースを優先して構築してきたものを継承し、中世の作品にも対象を広げながら漢詩文資料の本文データベースを作成し、関連の研究の推進に寄与することを図るものである。
4は、近年日本の古典学研究で注目が高まっている古注釈書を通して、そこにいかなる和漢の古文献がいかに引用され、そしてまた、そこにいかなる学知が形成されていたのかを考究する。具体的には、『源氏物語』等の和文作品及び漢籍を始めとする漢文作品に対する古注釈書双方にわたりながら、研究を進める。
5は、現在進行中の『日本「文」学史』の完結(第二冊「文」と人びと――継承と断絶、第三冊「文」から「文学」へ――東アジアの文学を見直す)に向けて、日本の「文」の概念史研究を進めていくものである。
いずれの研究活動も、研究所員、招聘研究員をはじめ、国内外の研究者との連携のもと、着実かつ高度な研究を達成し、関連分野の研究を推進しうる成果を発信していくことを目指していく。

研究報告

【2018年度】
*「聖徳太子伝暦・渤海関係文筆資料研究会」を6回開催した(日本宗教文化研究所と共催)。
*「中日古典学ワークショップ」(主催:日本古典籍研究所、北京大学中国語言文学系、北京大学中国古典学中心、共催:早稲田大学私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「近代日本の人文学と東アジア文化圏――東アジアにおける人文学の危機と再生」、2018年度特定課題研究助成費2018K-057、科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)16K02376))を開催した(11月10日)。「中日古典学の交流と融合」をテーマとして15名の発表と討論を行った。
*国際シンポジウム「東アジア文化交流―呉越・高麗と平安文化―」(早稲田大学総合人文科学研究センター2018年度年次フォーラム、12月8日・9日開催)に主催組織として連名。
*国際シンポジウム「古代史料に見る歴史と文学」(主催:スーパーグローバル大学創成支援事業 早稲田大学国際日本学拠点、1月20日開催)に共催として連名。
*『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第12号を刊行した(3月、160頁)。論文7本、渤海使関係文筆資料注釈稿等を掲載。

【2017年度】
*「聖徳太子伝暦・渤海関係文筆資料研究会」を6回開催した(日本宗教文化研究所と共催)。
*『日本「文」学史 A New History of Japanese “Letterature”第二冊 「文」と人びと――継承と断絶』(勉誠出版)を刊行した(河野貴美子・Wiebke DENECKE・新川登亀男・陣野英則・谷口眞子・宗像和重編、全561頁、勉誠出版、6月、ISBN978-4-585-29492-4)。また同シリーズの第三冊『「文」から「文学」へ―東アジアの文学を見直す』の編集のためのワークショップを開催し(7月22日、23日)、刊行に向けて準備を進めた。
*グエン・ティ・オアイン氏講演会「日本の漢文訓読からベトナムの漢文訓読研究へ」(6月28日)、ワークショップ「翻訳・翻案・訓読から見る東アジア」(講師:ジェニファー・ゲスト氏、1月31日、共催)、張哲俊氏講演会「京都と都門柳」(2月19日、共催)を開催した。
*『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第11号を刊行した(3月、168頁)。論文1本、懐風藻注釈稿、渤海使関係文筆資料注釈稿等を掲載。

【2016年度】
*「聖徳太子伝暦・渤海関係文筆資料研究会」を6回開催した(日本宗教文化研究所と共催)。
*『日本「文」学史 A New History of Japanese “Letterature”』(勉誠出版)シリーズの第二冊『「文」と人びと―継承と断絶』刊行に向けて編集作業を進めた(2017年度刊行)。また同シリーズの第三冊『「文」から「文学」へ―東アジアの文学を見直す』刊行に向けて内容や構成の検討を重ね、執筆を開始した(2018年春刊行予定)。
*中国浙江工商大学東亜研究院との共催シンポジウムの成果として、『アジア遊学199 衝突と融合の東アジア文化史』(河野貴美子・王勇編、208頁、勉誠出版、2016年8月、ISBN978-4-585-22665-9)を刊行した。本研究所の研究員、招聘研究員6名を含む日中両国計16名の執筆者による14本の論文を収載。
*『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第10号を刊行した(2017年3月、144頁)。論文3本、研究ノート1編のほか渤海使関係文筆資料注釈稿等を掲載。

【2015年度】
*「聖徳太子伝暦・渤海使関係詩研究会」(10月より「聖徳太子伝暦・渤海関係文筆資料研究会」)を6回開催した(日本宗教文化研究所と共催)。
*「古代和歌研究」月例研究会を開催した。
*『日本「文」学史 第一冊 「文」の環境―「文学」以前』を刊行した(河野貴美子・Wiebke DENECKE・新川登亀男・陣野英則編、530頁、勉誠出版、2015年9月、ISBN978-4-585-29491-7)。また「日本「文」学史」第2回ワークショップ「「文」と人びと――継承と断絶」を開催した(2016年3月27日、28日)。
*企画展示「日本古典籍の世界・和歌と神道―上野理旧蔵資料から―」を早稲田大学図書館との共催にて開催した(2015年12月4日〜22日、於早稲田大学総合学術センター展示室)。
*兼築信行氏(早稲田大学教授)による展示関連講演会「上野理先生と後拾遺和歌集」を開催した(2015年12月12日)。
*国際シンポジウム「人類共有資産としての東アジア文史哲」を東アジア古代学会・韓国東国大学LINC事業団との共催で開催した(2015年12月12日、於東国大学校。後援:早稲田大学スーパーグローバル大学創成支援事業「国際日本学拠点」・角田柳作記念国際日本学研究所)。
*蒋義喬氏(北京師範大学准教授)講演会「詠物と言志―道真を中心に」(2015年9月24日)、雋雪艶氏(清華大学教授)講演会「平安朝漢詩における竹林七賢の受容」(2016年2月1日、日本宗教文化研究所と共催)を開催した。
*『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第9号を刊行した(2016年3月、114頁)。論文のほか渤海使関係詩注釈稿等を掲載。

所長

河野 貴美子[こうの きみこ](文学学術院教授)

メンバー

【顧問】
新川 登亀男(早稲田大学名誉教授)

【研究所員】
河野 貴美子(文学学術院教授)
陣野 英則(文学学術院教授)
高松 寿夫(文学学術院教授)
田中 史生(文学学術院教授)
吉原 浩人(文学学術院教授)
松本 直樹(教育・総合科学学術院教授)

【招聘研究員】
赤塚(松本) 史(学校法人華学園華栄養専門学校管理栄養士科非常勤講師)
荒川 聡美(杉並学院高等学校非常勤講師)
岩田 久美加(東京福祉大学講師)
梅田 径(早稲田大学非常勤講師)
何 華珍(浙江大学人文与伝播学院教授)
葛 継勇(中国鄭州大学副教授)
金 孝淑(世宗大学校招聘教授)
龔 嵐
藏中 しのぶ(大東文化大学外国語学部日本語学科教授)
Clements Rebekah(The Autonomous University of Barcelona Professor)
顧 姍姍(東洋大学法学部法律学科講師)
後藤 昭雄(大阪大学名誉教授)
徐 磊(浙江工商大学東方語言文化学院専任講師)
蒋 義喬(北京師範大学外文学院准教授)
鈴木 正信(文部科学省小等中等教育局教科書調査官)
高津(柳川) 希和子(渋谷教育学園渋谷中学高等学校教諭)
高橋 憲子
張 新朋(浙江工商大学東亜研究院准教授)
張 哲俊(北京師範大学院教授)
DENECKE WIEBKE(ボストン大学准教授)
杜 軼文(埼玉栄高等学校・中学校非常勤講師)
卞 東波(南京大学文学院准教授)
緑川 眞知子(非常勤講師(早稲田大学文学学術院))
柳川 響(同志社大学文学部国文学科助教)
山口 えり(広島市立大学国際学部准教授)
山崎 明(慶應義塾大学付属研究所斬道文庫研究嘱託(~16.3))
李 満紅(青山学院大学非常勤講師)
劉 雨珍(中国南開大学外国語学院日本言語文学科教授)
廖 栄発
林 忠鵬(東北師範大学教授)
呂 順長(浙江工商大学教授)
ワトソン マイケル(明治学院大学国際学部国際キャリア学科教授)

連絡先

[email protected]

WEBサイト

http://www.waseda.jp/prj-kotenseki/

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