グローバル・ストラテジック・リーダーシップ研究所
Global Strategic Leadership Research Institute
研究テーマ
グローバルな視点からビジネス戦略とリーダーシップの連関を探り、戦略性を持ったグローバルリーダー輩出に向けた実践的研究を行う。
分野:社会
研究概要
研究概要:
1.設立の背景
日本企業は事業の国際展開ステージを経て、劇変する環境下で組織と戦略のグローバル化を迫られている企業が少なくない。そうした背景から”グローバルな視野で、ビジネス戦略を構築し、グローバルに社内・社外に影響を及ぼすことのできるリーダーが求められている。そのためには国際経営、経営戦略、グローバルリーダーシップ、組織論等の実践的な融合が必要となる。しかしながらこれまで各分野は、必ずしも有機的に融合した研究を行ってきたとは言い難い。本研究所は多様な研究分野の研究者と実務家が高いレベルで融合した研究を行い、アカデミックと実務の双方に貢献することを目指す。
2.設立の目的
本研究所は国際経営、経営戦略、グローバルリーダーシップ、組織論等の各分野の専門教員が有機的かつ実践的に以下の研究調査を行うことで、日本企業の国際競争力強化につなげるアカデミックリサーチの発展を目標として設立する。具体的には下記の通り。
①グローバルな視野で、ビジネス戦略を構築し、グローバルに社内・社外に影響を及ぼすことのできるリーダーをいかに発掘・育成・登用できるか
②上記リーダーがどのようにグローバル戦略を構築・実践していけばよいか
③上記リーダーをとりまくチーム・フォロワー・組織はどのようにあるべきか
④グローバルな視点から理念・戦略・組織・リーダーシップがどのようにアラインメントされるべきか
⑤上記分野を総合的に活用する必要のある特定のテーマ
3.研究テーマ
本研究所では、上記目的に即した研究テーマとして、主に以下の内容に関する定量・調査
調査を想定する。
リーダーシップ・戦略関連
①グローバルな上級リーダー(直接のみでなく間接的にもフォロワーに影響を及ぼす)の要件の抽出、評価、育成
②リーダーを取り巻く組織・コミュニケーション・チーム環境要件の抽出と仕組み
③リーダーのグローバル戦略構築プロセス
④グローバルな視点からの理念・戦略・組織・リーダーシップのアラインメントの可能性
⑤新たな方向性へ変革を推進する際の、トップリーダーおよび、ミドル層リーダーのアクション
⑥異文化をまたいで有効(もしくは有効ではない)なリーダーシップの特徴
特定テーマ
①国際ツーリズムおよびインバウンド・ビジネス
②教育の未来像と子供のリーダーシップ
4.調査結果/アウトプット
想定される調査結果とアウトプットについて、下記に記す。
①研究テーマにおける理論仮設・フレームワーク仮設の策定
②研究テーマに関するアセスメント・ツールおよび育成ツール等の開発
③学会発表・学術論文の投稿
④著書・マニュアル等の出版
⑤シンポジウム・セミナーの開催
⑥受託研究・調査
5. 個別テーマ研究会
本研究所は以下の個別テーマ研究会を傘下にもつ
早稲田インバウンド・ビジネス戦略研究会
Future of Education研究会
研究報告
【2019年度】
(1) パナソニックの理念・戦略・リーダーシップに関する調査
パナソニックの委託調査としてパナソニック社内の理念・戦略・リーダーシップに関する定性および定量調査を行った
(2)「インバウンドとアウトバウンドの好循環創出に向けた調査研究」(経済産業省委託調査)
製造業を始めとした非観光関連事業者による、インバウンド客を活用したビジネスの現状と課題の把握を目的として、アンケート調査及び訪問調査(5箇所)を行った。
(3)「『インバウンド・ビジネス戦略』出版記念セミナー」
書籍 『インバウンド・ビジネス戦略』のコンセプトを広く普及するセミナー(於:早稲田大学国際会議場井深大記念ホール)を開催した。
(4)「『インバウンド・ビジネス戦略』書籍出版」(日本経済新聞出版社)
今後のインバウンド・ビジネスに求められる、日本がとるべきパラダイムシフトと戦略のフレームワーク、エリア・テーマ別事例、人材、について論じた書籍を出版した。
(5)「グローバルリーダーのコンピテンシー調査」(日本精工株式会社との研究調査):
リーダー育成研修による変化のアセスメント調査、グローバルリーダーのコンピテンシー開発調査などを行った。
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【2018年度】
グローバル・ストラテジック・リーダーシップ(GSL)研究所は、2018年10月1日に設立され、旧「アジア・サービス・ビジネス研究所(略称ASB研究所)」を統合しその活動を引き継いだ。なお、ASB研究所は所長の太田正孝教授のご逝去により2018年10月31日をもって廃止となった。
GSL研究所の2018年度の主な活動は下記の通りである。
(1)「グローバルリーダーのコンピテンシー調査」(公益財団法人日産財団との研究調査):
トップリーダーに必要とされる行動項目の調査、リーダー育成研修プログラム参加者を対象に研修による変化のアセスメント調査を行った。
(2)「グローバルリーダーのコンピテンシー調査」(日本精工株式会社との研究調査):
リーダー育成研修による変化のアセスメント調査、グローバルリーダーのコンピテンシー開発調査などを行った。
(3)「ビジネスチャットの活用による会社組織内の情報流通変革のモデル化と今後の活用可能性における考察」(リクルートホールディングスとの研究調査):
チーム運営において、ビジネスチャット活用による情報処理サポートが情報共有や知識の創造や人間関係の構築・維持に対してどのように寄与するについての調査を行った。
所長
杉浦 正和[すぎうら まさかず](商学学術院)
メンバー
【研究所員】
池上 重輔(商学学術院教授)
井上 達彦(商学学術院教授)
大野 高裕(理工学術院教授)
杉浦 正和(商学学術院教授)
村瀬 俊朗(商学学術院准教授)
横田 一彦(商学学術院教授)
【招聘研究員】
秋保 亮太(大阪大学大学院人間科学研究科人間科学専攻人間行動学講座助教)
井上 葉子(日本大学商学部准教授)
Oded SHENKAR(オハイオ州立大学フィッシャー・カレッジ教授、フォード・モーター社グローバル・ビジネス・マネジメント担当理事)
大沼 沙樹(茨城大学人文社会科学部講師)
小野 香織(城西国際大学非常勤講師)
加藤 雅則(株式会社アクション・デザイン 代表取締役)
河瀬 誠(MK&Associates 代表、立命館大学経営管理研究科客員教授)
桐山 満啓(株式会社Green Hills Japan代表取締役社長、Bloomberry Resorts Japan, Inc. Japan Desk)
工藤(原) 由佳(フリーランス)
小西 由樹子(名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部人材育成・情報発信部門)
小松﨑 友子(株式会社iNTO 代表)
Xiaobo WU(浙江大学管理学院教授)
Jonathan TREVOR(University of Oxford/SAID Business School,Associate Professor)
Jitendra V.SINGH(Stanford University)
Maannsoo SHIN(高麗大学ビジネススクール教授)
田中 大貴(コーン・フェリー・ヘイグル―プ 人事コンサルティングファーム アソシエート・クライアント・パートナー)
田中 洋(中央大学 戦略経営研究科 教授)
Dominique V,TURPIN(IMDビジネススクール学長)
富 萍萍(香港中文大学経営学部准教授)
牧野 成史(Professor, Department of Management in the Chinese University of Hong Kong Business School)
真野 俊樹(中央大学 戦略経営研究科 教授)
Ishtiaq Pasha MAHMOOD(シンガポール国立大学准教授)
宮林 隆吉(株式会社電通Dentsu Innovation Initiativeシニア・プロジェクト・マネージャー)
八木 京子(東洋大学国際観光学部専任講師)
吉川 克彦(diagakuinn)
※2021年11月4日更新