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日本初、大学拠点のニュース組織が国際組織に加盟

早稲田大学総合研究機構ジャーナリズム研究所(花田達朗所長、教育・総合科学学術院教授)が運営するニュース組織・ワセダクロニクル(渡辺周編集長、ジャーナリズム研究所招聘研究員)が、国際組織に加盟することが決まりました。大学を拠点にしたニュース組織が日本で初めて国際組織に加盟することになりました。
加盟が決まった国際組織は、非営利の調査報道ジャーナリズム機関や団体が加盟する国際組織、世界調査報道ジャーナリズムネットワーク(米国メリーランド州、GIJN: Global Investigative Journalism Network)です。
GIJNは2017年6月28日(日本時間)に開催した理事会で加盟を承認しました。加盟団体数は68カ国155団体となります。
CIJN

今秋にはアフリカ大陸で世界大会

GIJNは2003年、調査報道ジャーナリズムの国際的な推進や支援などを目的に団体加盟の組織として設立されました。
世界各国の非営利の調査報道ジャーナリズム機関や団体とのネットワークを構築しながら、取材に関する情報共有やジャーナリストの育成などを行ってきました。GIJNは2年に1度、世界大会を開催しています。2017年11月には南アフリカのヨハネスブルクで10回目となる世界大会が開催されます。アフリカ大陸では初の開催となります。
ジャーナリズム研究所ではこの世界大会に参加する予定で、大学を拠点にした日本で唯一の調査報道ジャーナリズムのニュース組織として、このプロジェクトを世界のジャーナリストたちに紹介する予定です。

海外では大学拠点のニュース組織が存在感

ジャーナリズム研究所が先行モデルにしたのが、カルフォルニア大学バークレー校 とアメリカン大学 の調査報道プロジェクトです。両大学とも、テレビの調査報道番組で責任者を務めたジャーナリストが調査報道ジャーナリズムのプロジェクトの責任者を務め、良質な成果物をウェブで発信しています。
両大学とも学生がプロジェクトの中心的な担い手になっています。在学中に受賞する学生も出ています。ジャーナリストと研究者、学生の3者が一体となった意欲的なプロジェクトとなっています。大手メディアとも取材や報道で連携していることも特長です。
大学という場に「実践と教育」という新しいジャーナリズムのフィールドが創出されていると言え、存在感を高めています。

財源モデルの開発と教育的機能も担う

ジャーナリズム研究所では、こうした海外でのプロジェクトを参考にしながら、ワセダクロニクルという大学拠点のニュース組織を日本で初めてつくりました。このようなプロジェクトは他大学ではまだ存在していません。
二つの目的を持った社会実験プロジェクトです。非営利モデルでジャーナリズムを支える財源モデルの研究開発、そして、調査報道ジャーナリズムの報道を通じた日本のジャーナリズムの改善を目的にしています。ワセダクロニクルは2017年2月1日に創刊特集をリリースし、社会実験をスタートさせました。この最初のリリースを受けて、GIJNへの加盟を申請しました。
カリフォルニア大学バークレー校やアメリカン大学と同様、調査報道ジャーナリズムに特化しているのが特徴です。また、早稲田大学をはじめとした首都圏の複数の大学から学生も参加するなど、実践を通した教育的機能を担っていきます。
「実践と教育」の両輪がこのプロジェクトのキーワードになります。

本学第1号のクラファン実現、本学への強い期待感

財源モデルの開発研究として、クラウドファンディング も実施しました。このクラファンは本学で初めての公認クラファンとなり、結果、120日間で346人から552万400円が集まりました。
寄付をしていただいた人たち(コレクター)からは、「独立したメディアが必要です。期待しています!」「日本の調査報道メディアと、ジャーナリズムを発展させるため応援、期待しています。取材がんばってください!」との応援の声をいただくとともに、「ジャーナリズムの現状に強い危機感を持っておりました。さすが早稲田・・こういうことをはじめて下さいましたか」「進取の精神、学の独立。がんばってください!!」といった本学の建学の精神に期待を寄せるエールも多数いただいた。市井の人たちが寄せる早稲田大学への期待感は予想以上でした。

「グローバルな運動に参加していくニュース組織の存在感を示した」「国際連携を加速」

加盟決定を受けての、花田所長と渡辺編集長の談話は以下のとおりです。

ジャーナリズム研究所の花田達朗所長 「ワセダクロニクルの加盟によって、日本にも権力監視に立ち上がるジャーナリズムの力があるということ、グローバルな運動に参加していくニュース組織が存在するということを国際的に示すことができた。その報道の成果が国際的な認知を獲得できるかどうかの勝負はこれからだ」

ワセダクロニクルの渡辺周編集長 「調査報道ジャーナリズムが扱うテーマは複雑になっており、国際的な協力が必要になっている。GIJN加盟を機に、海外の調査報道団体と連携したプロジェクトを加速していきたい」

ジャーナリズム研究所のプロジェクトは、学術雑誌『コロンビア・ジャーナリズム・レビュー』 でも触れられました。同誌は、米国コロンビア大学ジャーナリズム大学院が出しているジャーナルで、ジャーナリズム分野では世界で最も影響力の強い雑誌と見なされています。

“Sinking a bold foray into watchdog journalism in Japan”
http://www.hanadataz.jp/w1/kj/161101/mf.html
“Will the Japanese media stand up for press freedom?”
https://www.cjr.org/opinion/japanese-media-shinzo-abe.php

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