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「留学したら、よりキラキラした学生生活になる」 ”海外経験ゼロ”の先輩たちが留学に行った理由

なにかとハードルが高いと思われがちな1年間の留学ですが、高校まで全く海外と縁がなくても、大学時代に長期留学を経験している先輩たちはたくさんいます。
今回、そんな先輩の中から、文学部・藤村さんと政治経済学部・稲井さんにインタビューをしました。
留学中の苦労や留学で得たものなど、リアルな先輩の声をぜひ聞いてみてください!
(学年・内容はインタビュー時点のものです。)


最初に、お二人がそもそも留学をしようと思った動機を教えてください。


私は高校生の頃から、ぼんやりと「外国ってどんなところだろう」と思っていました。カトリックの中高一貫の厳しい学校だったのですが、「もっと外の世界を見てみたい、ここじゃないどこかをもっと見てみたい」と。そして大学に入学してから、留学センターのイベントに参加してみたりリサーチを経て、最終的にイタリアへの留学を決めました。イタリアを選んだ理由は、第二外国語としてイタリア語を頑張って勉強している中で関心が高まったのもあるし、アメリカとかでもいいけど、どうせならあまり人が行かない場所に行ってみたかったからです。あと、専攻も文学なので、文化的に豊かな国に行きたいというのもありました。


僕が留学したのは、大学になって新しいことを始めてみたいという思いがあったからです。というのも高校までずっと野球しかやってこなかったんです。週6,7くらいでずっと野球、みたいな生活を続けてきたので、大学に入っていろんな世界も見てみたい、何かないかなって探してました。留学という選択肢を選んだ理由で一番大きかったのは、大学1年のゴールデンウィークに行った短期留学プログラムに参加させてもらったことです。初めて海外に行ったんですけど、全然日本と違う世界が見られたし、一緒に行った学生もすごい面白い人が多い。もっと長い期間行ったら、もっと面白いんじゃないかなって思って長期留学に行こうと決めました。


留学中に苦労したことと、それをどうやって乗り越えて、何を得たか教えてください。


ありきたりですけど、勉強が大変でした。CSプログラムで、当時ちゃんと話せる状態で行ったわけではなかったので。特に、20人くらいの中で日本人は自分ひとりみたいな授業をあえて取ってたんですが、リーディング量も多いし、発表もしろって言われるし…。そこで、予習復習はもちろんですが、教授をオフィスアワーに訪ねたり、現地の友達に聞いたりして、常に誰かに聞ける環境を作りました。得たものは2つあって、1つは、人生の中で結構最大級にきついことを乗り越えたので、たいていのことはだいたい何とかなるっていう根拠のない(笑)自信が持てたこと。2つ目に、意外と簡単にプライドを捨てられるようになった。それまで一人で何とかしたいって思いがあったけど、人に頼らざるを得ない状況で、プライドはちょっと置いておけるようになった感じです。


面白エピソードはありますか?


これたぶん僕だけの経験だと自負しているんですけど、アメリカの刑務所の中に入って囚人とバレーボールをしていました。週に2,3回、バレーボールサークルに入っている友達とやってたんです。刑務所の中で4-5時間くらい、ゴリゴリの人たちとやってボコボコにされるっていう(笑)


留学しないとできない体験ですよね。面白いですね。


怖かったですけどね(笑)


藤村さんはどうですか?


苦労したのはやっぱり授業で、何言ってるか全然分からない。対策としては、録音したり、イタリア人の友達や日本人の友達にも助けてもらいました。生活面だと、ルームメイト問題。ルームメイトはイラン人の子だったんですけど、夜中に泣き叫んだりとか色々あって。でも私は自分の生活のペースを守らなきゃと思って、精神的に動じなくなりました。結局半年で住むところは変えたんですけど、とにかく自分で動かないとどうにもならないっていうことに気づいて、ダメもとでやってみようと。日本ほど面倒見てくれないし、バスでも途中で行先が変わるとか、ストライキで学校行けないとかあるし、そういうのってしょうがない。そう思うと日本でも生きやすくなりました。


日本ではできない苦労ですね。でも、逆に「日本っていいな。じゃあ結局日本にいようかな」ってなりませんか? そういう人もいると思いますが。


でも正直、まずは海外に行ってみた方がいいと思う。僕もずっと日本でしか生活してなくて、これが当たり前と思ってたんですけど、いざ外に出てみたことで結果、日本いいねって比較することができたと思っています。外の視点を入れるのは大事なんじゃないかな。それはこれから留学を考えている人に大事にしてほしいかなと思います。


私も、それでも行ってよかったなと思います。今就活中なんですが、自分がどういうところに行きたいかにつながっているところがあるので。自分は世界の中で生きてるっていう実感がなくなっていたんですが、留学したことで世界の中で生きているという実感を得ることができ、日本のためだけじゃなくて世界のどこかの誰かのためになる仕事をしたいなって思うようになりました。


結局、留学して良かったことは?


学生生活がすごい充実したなってこと。サークルとかアルバイトもあると思うけど、留学というチャレンジングな環境に飛び込んだのは、その時はきつかったけど今振り返るとすごくいい経験だったと感じているので、留学したらよりキラキラした学生生活になると思います。


学年についてですが、藤村さんは3年生で留学に行って、現在5年生ですよね。5年生になることに葛藤はありましたか?


私は2年生から行く人が多いことを知らなかったんです。単位取れなくての留年ではないので、就活には支障ないですね。あと、4年で卒業しなきゃいけないところを、5年間学生生活を送れるっていうのはラッキーかなと個人的には思います。自分がどうやって生きていこうか考える時間が他の人より長く取れるわけですし、そんなにデメリットではないなと思っています。学費はかかるので、そこは要相談になってしまいますが。


個人的には僕も5年いたい(笑) いま就活してても、留学で5年卒業の人もいますし、むしろそういう人の方がどっしり構えているというか。やりたいことをしっかりやってたり、自分はこうだってしっかり持っている人が多いイメージです。


留学はハードルが高いと感じている人も多いと思います。


私も留学は遠い世界の話だと思ってました。でも奨学金とかもあるし、留学センターのサポートもあるし。


うん。留学する人って最初からすごいできる人とか、意識高い人ってイメージ持っている人が多いと思うんですけど全然そんなことない。僕もTOEFL iBTのスコアは40くらいから始めましたし。みんな最初は全然できないけど、その中で勉強したり努力した結果、意識高いって言われる側になってるよって伝えたいです。純ジャパだからこそ留学して良かったなって思いますし。


二人とも海外経験まったくない純ジャパですもんね。完全にゼロからスタートしてるのはみんな一緒。私もイタリア語なんてピッツァくらいしか知らなかったのに(笑) そこから始まってるんで、たぶんどうにかなるんですよね。

留学生同士でご飯会(英語が苦手で辛かった思い出)

どんな人に留学をおすすめしたいですか?


自分このままでいいんだっけ、って心のどこかで思っている人。実際僕もかなり留学で性格変わったんです。最初はすごい人見知りだったんですよね。


えー!


そう。めっちゃ人見知りで。自分から何か言うってこともあんまりなかったんですけど、留学行って、自分からコンタクトとるようになりましたし、自分でもあれやりたい、これやりたいを素直に発信できるようになって、今こんな感じ(笑)


私は好奇心が旺盛な人とか、ここじゃないどこか別の世界を見たいと思ってる人にお勧めしたい。新しいことやってみたいと思ってるんだったら、留学はぜひ挑戦してみて欲しいな。


新しさでいったらダントツかなと思う。何かやってみたいなら、まっさきに留学を薦めたいですね。


最後に、後輩へメッセージをお願いします。


留学に行こうか迷っている人は、アドバイザーと話してみよう(笑)。ネットで調べるだけじゃなくて、実際に行った身近な先輩と話すと自分の夢がふくらむし、私もそれで「あ、かっこいい」と思って、行きたいなと思ったので。迷ってるってことは行きたいんだよね?私も、自分は絶対無理だと思ってたんですけど、行ってみたらどうにかなるし、そこは心配しなくて大丈夫。ただ語学の勉強はがんばりましょう。


留学はすごく楽しいものだよって伝えたい。サークルもきっと楽しいけど、もっといい時間の使い方のひとつに留学があると思う。一番は楽しいし、友達もできるし。この前もアメリカから留学中の友達が来て、新宿で飲んだんですよ。すごく楽しかったです。つらいこともあるけど楽しいことがあるので、自分を変えたいと思っている人はやってみたらいいんじゃないかな。

現地で初めてできた友達との1枚

Profile

藤村なほ(ふじむら・なほ)

文学部日本語日本文学コース5年。第二外国語として出会ったイタリア語にはまり、ボローニャ大学へ1年留学 (EX-Rプログラム)。帰国後友人たちに「サバサバ女子になったね」と言われるが、自覚はない。好きな食べものはハチミツ。座右の銘は Leap before you look!(見る前に跳べ!)(とりあえず何でもやってみよう精神のことだと解釈)

稲井宏貴(いない・ひろき)

政治経済学部政治学科4年。大学で新しいことに挑戦したいという想いから、2016年夏よりアメリカ・インディアナ州アーラム大学に留学 (CS-Rプログラム)。留学中にビリヤードにどハマりし、ついたあだ名は「Japanese King」。座右の銘は「全て自分次第」。

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