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「セレンディピティ( 思わぬ発見)」を見逃さない、基礎的な知識と注意深い観察眼を養おう

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 我々の生活に欠かすことのできない医薬品の多くやスマートフォン・テレビなどの液晶、合成繊維といったものは、有機化合物として分類できます。私の専門とする「反応有機化学」は「炭素―炭素結合生成反応」により、効率よく化合物の骨組みを作ることを目指した研究です。この炭素骨格をベースにさまざまな有機化合物が作られ、生活を豊かにすることにもつながっていきます。まさに、私たちの生活に深く密着している「化学」の土台を担う重要な学問といえるでしょう。

 また、「セレンディピティ( 思わぬ発見)」という言葉を、私は大切にしています。実験において、想定通りに反応が進行することは嬉しいですが、予想外の反応に出逢うこともまた歓迎すべきことなのです。もちろん、その反応が単なる失敗なのか、新しい発見なのかどうかを見極めるには、基礎的な知識と注意深い観察眼が必要にはなりますが、化学の分野で非常に大切とされる素養を身につけるチャンスでもあります。ひょんなことから生まれた「セレンディピティ」が後世に認められ、「人名反応( 発見者の名前が付けられた反応)」となるかもしれません。化学は、そのような無限の可能性を持つ学問なのです。

 

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 私の研究室には外国人学生も在籍しており、研究発表は原則として英語で行います。3 理工学部共通の英語教育は、理工学分野で必要な「使える英語」を身につけられるカリキュラムが組まれているため、日本人の学生たちも十分に適応できています。また、実験教育が充実している点や、研究の機材・設備も国内外のトップ大学にも引けをとらない充実度であることなど、先進的かつ国際的な研究に打ち込める環境が整っています。

 さらに、研究室の学生たちが国際会議で研究成果を発表する機会を設けています。そうした場があることで成果を出すためのモチベーションにつながりますし、貴重な成功体験にもなります。しかし、成功の裏には数多くの失敗を積み重ねざるを得ません。失敗をしたことがない人は挑戦をしていない人でもあり、新たな成果を得たければ失敗を恐れず挑戦するよう、学生たちには説いています。今後、化学産業がより発達していくにあたっては、単に「作ればいい」ではなく、「持続可能」かつ「環境負荷の低い」製品や技術の開発が必要です。ぜひ、そうした目標を明確に持ちながら化学の発展に寄与する人材になってほしいと願っています。

 

 


柴田 高範 Shibata Takanori

先進理工学部
化学・生命科学科 教授

※掲載情報は2015年度内の取材当時のものです。

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