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人間自身も、情報を記録・伝達するメディアの一部。領域横断的な知識を持って新しい文化を創造してほしい

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  私の専門である「フランス現代思想」と「情報メディア思想」は、一見関わりのない分野のように見えますが、実は密接な関係にあります。もともとフランスは科学と哲学分野で先端を走る国です。科学技術の進歩は人間の生活や思想・思考に多大な影響を及ぼしますが、現代社会を大きく変化させた科学技術と言えば、一番に挙げられるのがインターネットをはじめとする情報メディアの急激な変貌でしょう。現代思想、とりわけフランス現代思想を学ぶことは、これらが社会に与える影響を研究しているとも言え、さまざまなメディアが、社会やコミュニケーション、人々の思想や思考にどのような影響を与えているのかを分析する情報メディア思想と重なり合っていると言っても過言ではありません。

一方、「外部からの情報を記録し、伝達する」という役割を担う人間そのものも、一つのメディアであると捉えることができます。医療技術や遺伝子工学の発達も人間の生活に大きな影響を及ぼしており、そのため人間への理解を深める身体論をはじめとして、遺伝子工学や伝統文化などのさまざまな知識もメディア研究に必要となるのです。

情報化社会の進化とともに、注目が高まった情報メディア思想ですが、その研究領域は多岐にわたります。文化構想学部の論系ゼミでは少人数かつ、2 年間一貫して同じメンバーで学んでいきますが、学生たちの興味の対象が非常に幅広いことも特徴です。テレビや映画など映像メディアの影響力を研究する学生もいれば、アニメーションなどに描かれるテクノロジーを機械工学的に分析する学生、原子力発電について研究する学生もいます。文化構想学部にはこうした学生一人一人の知的好奇心を満たし、幅広い知識を身につける環境が整っています。学生にとってはさまざまな学問分野に触れることで、新たな視点や可能性の発見につながる。いわば、一種の社会訓練になっているとも言えるでしょう。

一つの分野に特化した知識はもちろん重要です。しかし、文化構想学部では敢えて複数の分野を横断して学ぶことが推奨されています。そうすることで、自分とは興味や関心、世界観の異なる人たちに自分を表現する必要が生じ、自然と自己表現力が鍛えられるためです。卒業生はマスコミを中心に多様な分野に就職していますが、早稲田での体験をもとに、新しい文化を創造する担い手として社会で活躍してほしいと願っています。

 


藤本 一勇 Fujimoto Kazuisa

文化構想学部
表象・メディア論系 教授

※掲載情報は2015年度内の取材当時のものです。

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