WIAPS研究会

第27回アジア太平洋研究センター(WIAPS)研究会

開催日時 2014年11月17日(月)12:15-12:50
場所早稲田大学19号館(西早稲田ビル)7階713会議室
参加資格WIAPS専任教員・助手, WIAPS受入の交換研究員・訪問学者・外国人研究員, GSAPS修士課程・博士後期課程在学生
報告1

報告者:鷲田 任邦 (アジア太平洋研究センター助手)

報告テーマ:
多民族国家における民主主義と政党間協調

要旨:
多民族国家において、民主主義と秩序の両立は困難であるという主張に対し、レイプハルトは多極共存民主主義というモデルを提示し、反論した。しかし、彼のモデルやその流れを汲む①権力分有論に対しては、弊害や非現実性について批判が提起され、代替的なアプローチ(②求心統合論)の可能性が模索されてきた。本報告では、②のメカニズムによって、ある程度両立に成功してきたといわれるマレーシアを事例に、②の限界を示し、①の観点を修正して補完する。具体的には、マレーシアの与党連合内でいかにエリート間協調が達成されてきたのかを示すことを通して、民主主義と秩序の両立可能性について検討する。マレーシアの与党連合は、1970年代以降、民主制に一定程度の制約を加えながらも、他の非民主制よりも相対的に競争的な政治体制を実施する中で、安定的長期政権を維持してきたという意味で、有用な事例である。なお、本報告は、本年度の政治学会研究大会報告(於早稲田大学)を加筆修正したものである。

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