Waseda Institute for Sport Sciences早稲田大学 スポーツ科学研究センター

その他

早稲田大学競走部駅伝チームに対する縦断的バイオメカニクスサポート

研究課題

早稲田大学競走部駅伝チームに対する縦断的バイオメカニクスサポート

研究組織

研究代表者

礒繁雄(スポーツ科学学術院教授、研究統括)

研究分担者

  • 誉田雅彰(スポーツ科学学術院教授、分析(バイオメカニクス))
  • 田内健二(スポーツ科学学術院助手、実験、分析(バイオメカニクス))
  • 渡辺康幸(早稲田大学客員講師、実験、分析(トレーニング))
  • 土江寛裕(城西大学経営学部助教、実験、分析補助)

研究計画

【背景】
今日の箱根駅伝は、学生の競技会の枠を超え、選手、指導者、OBなどの関係者のみならず、日本の社会全体の関心事として定着してきている。本学の駅伝チームは、2006年度に総合6位と5年ぶりにシード権を獲得し、創立125周年を迎える本年度はさらなる飛躍が期待されている。しかし、これまで駅伝チーム対する科学的サポートは十分に実施されてきておらず、年々向上する競技レベルに対応するためには、本学の駅伝選手の走動作の特徴を把握し、その知見をもとにしたトレーニングを試みる必要性が生じてきた。このニーズに対応するためには、縦断的なバイオメカニクス研究によるサポートを実施する必要がある。また、箱根駅伝においてシード権を有し、かつ科学的なサポートを継続的に実施できる体制を整えられるのは、本学のみであるといっても過言ではない。したがって、本研究で得られる知見は、駅伝チームの競技力向上をサポートするだけでなく、縦断的なバイオメカニクスサポートの研究事例として、この研究分野の発展に大きく貢献できるものと考えられる。

【目的】
本研究の目的は、本学競走部駅伝チームに所属する各選手の走動作をバイオメカニクス的な観点から縦断的に評価し、その評価と選手、コーチの内省およびトレーニングの実施状況との対応関係を明らかにすることによって、競技力向上に寄与できる知見を得ることである。

【方法】

      • 対象者本学競走部駅伝チームに所属する選手20名
      • 対象試技本年度に実施される競技会における5000mおよび10000mレース。特に、レース前半(2000m付近)と後半(5000m:4000m付近、10000m:8000m付近)の走動作を分析する。
      • バイオメカニクス評価キネマティクス(身体重心と試技脚の接地位置、支持脚および遊脚のスイング速度など)、キネティクス(遊脚の関節トルクおよび関節力など)、エナージェティクス(EI、Effectiveness Index:走の有効性指数(榎本ら、1999)など)の観点から走動作を評価し、出力および効率の良し悪しなどの個人差を明らかにする。
      • トレーニング評価月間走行距離およびトレーニング課題に対する出来ばえを、選手およびコーチの主観的な評価得点として数値化し、同時にコメントも記録する。

【研究の実施手順(縦断的評価ループ)】
project200602_01

【研究経費の用途】
研究費の設備備品費は,データ処理をより円滑に行うためにデジタイズプログラムのライセンスの購入に充当する。消耗品費は映像撮影および映像データの保存のためにDVテープおよびハードディスクの購入に充当する。旅費は日本選手権での撮影のため,大会が開催される大阪(長居)への旅費および宿泊費に充当する。謝金は実験およびデータ処理の補助を行う大学院生等への謝金に充当する。雑費は,主に機材の運搬費に充当する。

【客員研究員の推薦】
本研究計画充実のため,スポーツ科学研究センター客員研究員として渡辺康幸、土江寛裕両氏を推薦いたします。

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