Waseda Law School早稲田大学 大学院法務研究科

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法学教室Street Law(法務研究科承認学生研究活動団体)の活動報告

▶2016.04.22
早稲田大学大学院法務研究科承認学生研究活動団体の活動報告

法学教室Street Law 高校一年生対象の授業実施について

日時:2016年3月5日
場所:暁星国際学園(千葉県木更津市)

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はじめまして。私たち法学教室Street Lawは、中学生・高校生を対象に、法教育の授業を行っている法務研究科承認団体です。
法教育とは、ロースクールで行うような学術的なものではなく、「法的なものの考え方とは」や「憲法の理念」「ルールって何のために必要なんだろう」といったことを、考えてもらう授業です。
一方向的な授業ではなく、中学生や高校生に届く言葉で、彼らとの対話を通して「法律」について一緒に考えてもらえるよう工夫しています。
選挙権が18歳になり、またメディアで憲法をめぐる議論が活発になり、若い世代が声を上げる機会が増えた一方で、政治や司法に無関心・無気力な若い人達が少なくないのも現実です。
私たちの授業が、少しでも法律について考えるキッカケ、材料になることを期待しています。
とはいえ、実は、当団体は昨年の秋に、検察官実務家教員である高橋和人教授のご支援のもと、今年3月に修了された先輩方が設立したばかりの団体であり、2016年3月5日に暁星国際学園(千葉県木更津市)の高校一年生対象の授業が、初めての授業でした。
写真は、その時の授業の様子です。
授業の目標は「ルールが正当か不当か、理由をつけて人に説明できるようになろう」「不当なルールに出会った時、私達にはなにができるか考えよう」というものでした。
私達が、教室全体に議題を投げかける先生役と、生徒さんの班に入り班内での議論をサポートするファシリテーターに分かれて、生徒さんに自分の考えを話し合ってもらいました。
例えば「文言の曖昧すぎるルールは不当なのはなぜか?」「与えられたルールの文言は曖昧だと思うか?それはなぜか?どのように変えたら良いか?」について、悩み、自分の言葉で話してくれました。中には、私達が想定していなかった鋭い意見や、面白い意見が飛び交い、活発な議論が行われました。しかも、授業後には暁星国際学園の先生に、広い校内を案内していただき、なんと、食堂の美味しいカレーまでご馳走になりました。
生徒さんたちが素直な意見を発言し、授業後に「面白かった」と言ってくれたこと、先生に「生徒にとても良い刺激になったと思います。ぜひまた来てくださいね。」と言っていただけたことは、なによりの自信になりました。
授業を行うまでの期間は、他ロースクール法教育団体(東大の出張教室さん、中央大のCLS法育教室さん、一橋大の法教育サークルさん等)との授業研究や情報交換、講師をお招きしての勉強会、授業先の学校の先生方との打ち合わせを重ねながら授業の準備に全力を挙げております。また、法務省担当者の方のバックアップもいただけており、ロースクール生による法教育はより広範な活躍が期待されているところです。
最後に、暁星国際学園さまでの法教育授業において生徒さんにお配りしたレジュメやカードを一部ご紹介いたします。
授業は、「音楽機器を学校にもってきてはならない。違反した場合には没収する。」という一見よくある架空の校則について、このルールは本当に妥当なのか?を考えていきました。考える際のヒントとして、「こんな状況がある」「こんな背景で作られた」等の『条件カード』を提示して、様々な角度から不当となりうる場合や、より良いルールにするにはどこをどのように変えたらいいか?等を話し合いました。以下に資料を公開していますので、ご覧になってみてください。
まだまだ出来たばかりで未熟な「法学教室 Street Law」ではありますが、これからも皆様のご理解とご支援の下、手探りながらも一歩ずつ前進していくつもりです。どうぞよろしくお願いします!IMG_1838

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