Waseda Law School早稲田大学 大学院法務研究科

News

ニュース

早稲田ロースクール稲門会奨励賞 2012年度受賞者が決定

早稲田ロースクール稲門会奨励賞 2012年度受賞者

長谷 健太郎 氏
我妻 由香莉 氏

2012年度 選考理由

長谷 健太郎 氏 選考理由

本研究科の承認団体であるウェルカムロースクールの代表者として、同団体のこれまでの主たる活動分野である新入生歓迎の企画運営という枠を超えて、学生、教職員及び修了生の関係の深化に貢献したことが主な選考理由である。長谷氏は、同団体の代表者としての活動のほか、いわゆる純粋未修の新入生に対するフォローアップゼミの主催等に携わった。 法律家には、より良い社会像を他者に発案することにとどまらず、他者と相互に協力してより良い社会を現実化していくリーダーシップが求められる。長谷氏は、司法試験受験対策を重視するあまり様々な課外活動が縮小化している中で、同団体の代表者として数十名のスタッフをまとめ上げ、全ての新入生が、ロースクールにおいて優れた法律家になる基盤を築くことができるよう、新入生を対象とする学修及び課外活動の相談会を指揮し、実施した。同団体に関連した特筆すべき活動として、本学が東日本大震災の影響下にある東北大学ロースクール生の受け入れを実施した際に、長谷氏は、他の構成員とともに、東北大ロー生が慣れぬ土地に溶けこめるよう学校案内を含めたメッセージを送るなどの支援活動を行った。この活動は、自己研鑽を超えて、社会における助け合いを広く訴えるものであり、ロースクール生として相応しい活動である。 さらに、長谷氏は、同団体の代表としての活動のほか、いわゆる純粋未修の新入生を対象として、フォローアップゼミを主催することで、純粋未修者の学習をサポートし、学内における多様な価値観の共存、実現に尽力した。 長谷氏が、これらの活動を地道に継続して行い、早稲田ロースクール全体の発展に寄与したことは、活動目的の公益性、活動内容の独自性、社会的影響力のいずれの点においても表彰に値する。

我妻 由香莉 氏 選考理由

ロースクール生として、東日本大震災の被災者支援に主体的に取り組み、学内のみならず学外に対しても広く情報発信を行うことで、被災地の現状及び復興支援の内容を多くの人々に具体的に伝え、影響を与えたことが主な選考理由である。我妻氏は、震災直後の東京武道館避難所における法律相談ボランティアの補助活動、法学セミナーにおける同ボランティア体験記の執筆活動、早稲田大学復興支援法務プロジェクトでの調査・研究活動に携わった。 我妻氏は、東日本大震災を在学中に体験した学年に所属する。当時、多くの学生が、日本人として、日本のロースクール生として、震災問題の解決に寄与したいと考えたことだろう。しかし他方で、司法試験合格を目指すロースクール生にとって、実際に行動を起こすことは容易ではない。そのような中、我妻氏は、ロースクール生として震災問題の解決に向けて自ら発意し、教授陣の力添えを受けつつ、先駆者のない領域へ勇気ある第一歩を踏み出した。さらに、仲間内の議論や自己研鑽に留まることなく、自ら切り開いた道を発表活動や執筆活動により他者に伝え、活動の輪を広げた。 我妻氏以外の応募者にも、様々な形で被災者支援に携わった学生は複数存在しており、司法試験受験対策に傾倒しつつある風潮の中で、課外活動に積極的に取り組み、社会貢献に尽力したという点では、いずれの活動も称賛に値する。しかしながらとりわけ我妻氏の活動は、独自性、進取の精神及び社会的影響力を有しており表彰に値する。限られたロースクール生活の中で、社会に求められる法曹像を自ら考え、自己研鑽に努めるとともに、解決困難な問題にも積極的に取り組む情熱と、人々が抱える問題を解決していく実行力を練磨する姿勢は、在学生の模範となるべきものといえ、その意義は大きい。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/folaw/gwls/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる