School of Humanities and Social Sciences早稲田大学 文学部

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【戸山生に聞く】文学部4年 藤井幸子さん

お気に入りのジャーナリズム雑誌「DAYS JAPAN」を閲覧している、藤井さん

 

今回は、テレビ局のディレクター職に内定されている、文学部英文学コース4年の藤井幸子さんにお話を伺いました。

戸山の魅力は

戸山の魅力は、ずばり、個性豊かな先生たち。授業では多岐に渡るお話を聞くのが楽しかったそうです。特に印象深い授業は、堀内 正規先生の「英文学演習5 A(アメリカ20世紀以降)」と、平井 朗先生の「平和・人権論」(*1)

 

物事の見方ががらりと変わった

前者の授業では、カポーティの「Other Voices, Other Rooms (遠い声 遠い部屋)」を学生で分担し、分析しました。もともと興味のあったマイノリティーがテーマだったため、自信を持ってまとめたところ、先生からは「マジョリティーの視点からしか考えられていないね。」とばっさり。しかし、その一言から、自分や世間の持つ価値観と、そこに潜む暴力性にも気付かされ、文学だけでなく実社会での物事の見方も大きく変える経験となったと言います。

問題の「加害者」であるという意識

後者の授業は、ジャーナリストを志す直接のきっかけでもあります。世界中で起きている紛争や貧困の問題などが、自分の日常に直結していることを学び、紛争や貧困の問題は他人事ではないと気付かされました。むしろ、自分たちは問題の加害者であるという先生の見解から、「一気に社会問題が身近に感じるようになった」とのこと。

 

大学の友達とお花見にて

 

進路選択をする上での思い

「多くの人が素通りしているけれど私は誰もが社会問題に関わっていることに気づけたんだから、まずは自分が取り組みたい。そして多くの人達の意識に訴えかけていきたい。」こうした思いから、現在の就職先を選ばれたそうです。

 

文学の学問的強みとは?

就職活動でも、戸山で受けた授業での学びを多く語られたそうです。社会学や経済学ではなく、文学を専攻としたことで、様々な作品の登場人物の追体験ができ、広い視野や感性が磨かれたとのこと。そうした「肥し」によって、社会を複眼的に見られるようになることが文学の学問的強み、とおっしゃいます。

これからもその熱い思いを!

クールな見た目とはうらはらに、内に秘められた熱い思いがひしひしと伝わってきました。「文学部で本当によかった。」と、目を輝かせて語ってくださった、藤井さん。自分の進む道を見つけ、突き進む姿に思わず心を打たれてしまいました。これからのご活躍にこうご期待!

 

*1:2科目とも2016年度開講科目です。今年度の開講科目はこちらよりご確認ください。

(取材日:2017/11/17 事務所T)

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