Graduate School of Asia-Pacific Studies早稲田大学 大学院アジア太平洋研究科

About the School

研究科について

Vision, Characteristics, Fundamental Policies

理念・特色・方針

理念

急速にグローバル化が進展する現在、世界の政治経済・社会・文化におけるアジア太平洋地域のプレゼンスはこれまでにも増して大きくなりつつあります。アジア太平洋研究科国際関係学専攻の基本理念は、「躍動するアジア太平洋を中心とする地域の歴史、政治、経済、産業、経営、社会、文化および国際間の諸問題を、グローバルかつ地域的な観点から学際的に研究」するとともに、その研究成果を社会に還元できる高度の専門知識をもった職業人を養成し、広く人々の生活や社会の発展に寄与することです。

国際社会で発生している諸問題解決のためには、地域に対する歴史文化的理解に加えて国際関係、政策、国際協力といった領域に関する分析ツールの習得が欠かせません。そのため、本研究科は国際関係学専攻のもとに、地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の3つの領域を設け、学際的なアプローチで、3領域を横断するプログラムを提供している世界でも数少ない教育機関となっています。教員および学生のバックグラウンドも多彩であり、活きた国際社会を体験できるコミュニティを通して、教育・研究活動を実践しています。

6つの特色

1.日本語・英語によるバイリンガル教育

1998年の設立より、日本語と英語によるバイリンガル教育を実施しており、いずれの言語でも学位を取得することが可能です。主要な科目は、例えば春学期には日本語、秋学期には英語というように、日本語と英語と両言語で提供されています。

2.世界50カ国・地域からの学生と学ぶ国際的環境

7割の学生が留学生という構成からもわかるとおり、多様なバックグラウンドを持つ学生が世界中から集い、多国籍・多文化の環境で学んでいます。留学生の中には、日本の文部科学省により選抜・推薦された国費留学生や、アジアの高度職業人としてキャリアを持つJDS留学生や外国政府派遣留学生も多く在籍しています。

3.大学院に特化した充実した研究環境

本研究科は、学部を持たない独立研究科であるため、教員は大学院生の指導と研究に専念することができます。本研究科は研究活動の場として、アジア太平洋研究センターを併設しています。本センターは、成長と変化の著しいアジア太平洋地域に焦点を当て、この地域における研究・教育のネットワークの構築を図るとともに、多様な研究成果、情報の発信拠点となることをめざしています。なかでも世界トップレベルの研究者と競い合えるような質の高い成果の発信を重視しています。大学院生は本センターにおける各種研究プロジェクト等に積極的に関わる事により、自身の研究を発展させていくことが出来ます。

4.多彩な経歴を持つ講師陣

それぞれの研究分野をリードする一流の研究者のみならず、国連事務局員、世界銀行、UNICEF等での国際公務、外交やマスメディアなどの経歴を持つ多彩な教授陣の指導の下で、研究生活を送ることが出来ます。

5.海外での活動を積極的に支援

交換留学、研究そしてインターンシップ等海外での活動を積極的に支援しています。アジア太平洋地域のトップスクールと交換協定を締結しており、1セメスターの留学が可能となっています。さらに、東南アジアでのフィールドリサーチを希望する学生には、原口記念アジア研究基金により補助金を支給し、学生の研究活動を支援しています。また早稲田大学ではOECDやアジア開発銀行でのインターンシップを実施しており、毎年本研究科の学生も参加し単位を取得しています。

6.世界各国で活躍する卒業生

設立16年目を迎え、修士課程の修了生は1867名におよび、「国際協力・開発援助」、「国際公務員・官公庁」、「国際ビジネス」、「研究者」などの分野において、世界各国で活躍しています。また、223人が博士学位を取得しており、多くは大学の教員・研究者として活躍しています。

研究科の3つの方針

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)※2016.8.5更新

大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻では、「アジア太平洋を中心とする地域の歴史、政治、経済、産業、経営、社会、文化および国際間の諸問題をグローバルかつ地域的観点から学際的に研究するとともに、躍動するアジア太平洋地域を理解し、この地域の未来を担う専門家、研究者を育てていくこと」を基本理念としており、国際社会のより良き未来を目指して学ぶ学生を国内外から広く求めています。修士課程では、学部生のみならず、既に職業経験を有し、それぞれの出身国はもとより国際社会での更なる活躍を志す社会人の応募を歓迎しています。博士後期課程では、研究分野に関する高度な理解と専門知識をもち、アジア太平洋地域を含む国際社会にて活躍することのできる研究者や高度専門職業人となることを志す方の応募を広く歓迎しています。入学選考においては、当研究科の基本理念に賛同することを前提とし、次の点を重視します。

  1. 国際社会における諸課題の問題点を的確に把握し、解決することのできる素養
  2. 合理的・論理的に思考できる能力
  3. 国際社会で通用しうる語学力を含めたコミュニケーション能力

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)※2023.2.13更新

大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻修士課程・博士後期課程では、「地域研究」「国際関係」「国際協力・政策研究」の3つの領域を設け、学生は一つの領域に中心を置きながら、他の領域の科目も履修することにより、躍動するアジア太平洋地域を多様な角度から観察・分析することのできる専門性を体系的に習得できるよう、カリキュラムが構成されています。また、発足当初から日本語と英語の2言語教育制度を導入しています。本研究科は国内外の関連機関との広範なネットワークを有することから、日本におけるアジア太平洋研究・教育の拠点となっており、学生・教員に加え、学外のパートナーとも教育・研究において連携するトライアングル・メソッドを実践しています。

修士課程は、授業科目とプロジェクト研究によってカリキュラムが構成されています。専門知識・分析手法を習得するために、主に1年次に、共通基礎科目・専門基礎科目・発展科目・自由科目といった授業科目を、修了に必要な22単位(11科目相当)以上履修します。さらに、習得した分析手法を応用し課題解決能力を高め、併せて国際的に多様な背景を持った教員・学生が協働することによって学生の国際的コミュニケーション能力を高め、専任教員の指導や学外パートナーとの連携により国際課題解決に対する貢献姿勢を育むため、各指導教員が修士論文や研究全般についての指導を行う演習・プロジェクト研究が必修となっています。これを1年次・2年次を通じて履修し、修士論文を執筆・提出し、審査を受け、合格することで、修了に必要な8単位を取得します。

博士後期課程では、高度な専門知識と国際水準の理論的・実証的能力を身につけ、自立して研究活動を行えるようになるために、1年次から演習形式で各指導教員が博士学位論文の執筆を指導するプロジェクト研究が必修となっています。博士後期課程のプロジェクト研究でも、国際的に多様な背景を持った学生との協働や外国研究者との交流・国際学会への参加や発表を通じて、研究成果を国際社会に有効にフィードバックできるような国際的コミュニケーション能力を高め、専任教員の指導や学外パートナーとの連携により、研究を通じた国際課題解決に対する貢献姿勢を育むことが想定されています。また、研究倫理に関する科目(1単位)を履修することが必修となっています。博士後期課程では、1学期在学の後、主・副研究指導教員による論文指導委員会を設立し、さらに1学期後、研究計画書を提出します。その後、中間評価会での発表・審査を経て、博士学位論文の完成を目指します。論文提出にあたっては、博士査読誌に自著論文が1本以上掲載されていることを要件とします。博士学位論文は外部の審査員を含めた委員会体制によって審査されます。

卒業認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)※2016.8.5更新

大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻では、アジア太平洋を中心とする地域の歴史、政治、経済、産業、経営、社会、文化および国際間の諸問題をグローバルかつ地域的観点から学際的に研究するとともに、躍動するアジア太平洋地域を理解し、この地域の未来を担う専門家、研究者の育成を目指しています。修士課程を修了した者には、広い視野に立って豊富な学識を有し、国際関係学分野における研究能力または高度な専門性を要する職業等に必要な高度の能力を有する者の証として、「修士(国際関係学)」の学位を授与します。博士後期課程を修了した者には、アジア太平洋地域を対象とした地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野について研究者として自立して研究活動を行える者、もしくは高度に専門的な業務に従事するために必要な高度の研究能力およびその基礎となる豊かな学識を有する者の証として「博士(学術)」の学位を授与します。

学修成果 ※2022.9.5更新

アジア太平洋研究科修士課程では、広い視野に立って豊富な学識を有し、国際関係学分野における高度な専門性を要する職業等に必要な課題解決能力を身につけた学生に「修士(国際関係学)」の学位を授与する。このことを踏まえ、アジア太平洋研究科では、修士課程修了時に身につけておくべき能力を以下のように定める。

 学修成果1 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会を俯瞰的に理解し、地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野に関する課題解決を行うために必要な専門的知識を習得している。

学修成果2 アジア太平洋地域を中心とした地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野に関する課題解決を行うための基となる分析能力を身につけている。

学修成果3 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会の歴史的背景と政治・経済・社会・文化等の多様性を理解・受容し、自律と寛容の精神をもって多様な人々と協働することのできる国際的コミュニケーション能力を身につけている。

学修成果4 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会の平和と持続的な発展・地球規模課題の解決に向け、貢献しようという姿勢を身につけている。

 

アジア太平洋研究科の博士後期課程を修了した者には、アジア太平洋地域を中心とした地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野について研究者として自立して研究活動を行うために必要な高度の研究能力を身につけた学生に「博士(学術)」の学位を授与する。上記を踏まえ、アジア太平洋研究科では、博士課程修了時に身につけておくべき能力を以下のように定める。

学修成果1 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会を俯瞰的に理解し、地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野に関して、自立して研究活動を行うために必要な高度な専門的知識を習得している。

学修成果2 アジア太平洋地域を中心とした地域研究、国際関係、国際協力・政策研究の分野に関して、自立して研究活動を行うための基となる、国際水準の理論的・実証的研究能力を身につけている。

学修成果3 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会の歴史的背景と政治・経済・社会・文化等の多様性を理解・受容し、国際社会の様々な人々・組織と協力・協働して研究を行い、研究成果を国際社会に有効にフィードバックできるような国際的コミュニケーション能力を身につけている。

学修成果4 アジア太平洋地域及びグローバルな国際社会を俯瞰的に理解し、その平和と持続的な発展・地球規模課題の解決に向け、研究活動を通じて貢献しようという姿勢を身につけている。

人材養成その他の教育研究上の目的(大学院)

躍動するアジア太平洋地域を俯瞰的に理解し、その持続的な発展と地球規模課題の解決へ貢献しようという使命感をもった専門家・研究者を育てることが目的。この地域の国々の歴史的背景と多様性を体得し、政治・経済・社会・文化等を学際的に学習し、地域的および地球規模の諸課題へアプローチする分析ツールを習得できる国際的な大学院プログラムを提供する。(1)アジア太平洋を主な対象とした地域研究、(2)政治学・経済学・社会学・歴史学・文化人類学等の学問と分析枠組み、(3)国際機構・地域統合・安全保障・紛争解決と平和構築・貿易・持続可能な開発・環境・歴史認識・教育・人権・ジェンダー・情報通信等の諸課題に関わる国際協力のための政策研究、の三つの軸を有機的に組み合わせて教育・研究を行う。

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