当センターでは、多様なテーマについて既存の領域の枠組みを超えた研究を展開し、数多くの成果を挙げてきました。この度2014年度から人間科学学術院における構成員相互の学際的な研究交流の活性化を目指して、広く学術院外にも公開した形式で『人間科学研究交流会 – Current Topics in Human Sciences -』を当センターの主催事業として定期的に開催することにしました。 毎回、人間科学学術院に所属する若手の教員から、それぞれの研究領域が目指す方向や方法論等の魅力を紹介してもらい、近接研究領域あるいは一見離れたように思える研究領域の参加者達が、それぞれの関心事から意見交換を行う場となっています。このような機会を通じて学際的な特長を備えた人間科学学術院の研究者集団が、さらに広く深く交流を進めていけるきっかけの一つになればと願っています。多くの方々のご参加をお待ちしております。
<2022年度>話題提供者 演題 開催日
- 橋爪 太作 「フタバガキが倒れるとき:メラネシア社会・文化人類学における植物のメタファーを現代ソロモン諸島の森林伐採現場から検討する」2022年 4月13日(第60回)詳細
- 川崎 弥生 「Cross-modalcorrespondence betweenvisual information and tasteperception of bitter foods and drinks」2022年 5月18日(第61回)
- 金 智慧 「大学における性的マイノリティ当事者学生の困難と対処」2022年 6月15日(第62回)
- 堀越 まい 「福祉施設の多機能化による地域との関係構築」2022年 7月13日(第63回)
- 楊 潔 「人同士の雑談の分析から対話システム開発へ-会話分析と情報科学の融合-」2022年 10月12日(第64回)
- 井上 和哉 「野球の送球イップスに対する心理的支援-認知行動療法の観点から-」2022年 11月09日(第65回)
- 石川 奈保子「博士課程における社会人大学院生の研究活動の現状」2022年 12月14日(第66回)
- 近藤 嘉高 「健康長寿に最適な栄養バランスの探索」2023年 01月18日(第67回)
<ご参考:2016年度~2021年度>話題提供者 演題 開催日
- 福井 眞 「持続可能なオイコス研究 ~地球という変動するシステムの中での生き方を模索する人間科学~」2016年 4月13日(第17回)
- 佐藤 泰 「『Activity Based Workplace』はなぜ成功しないのか ~『働かせる場』から『働く場』ではまだ足りない ~」2016年 5月18日(第18回)
- 小山 俊士 「コンピュータは日本でどのように受け入れられたか~新技術の登場と普及に関する科学史、技術史~」2016年 6月15日(第19回)
- 秋山 博紀 「正しい神経配線までの道のり-神経細胞が周辺環境中の誘導因子を読み取る仕組み-」2016年 7月13日(第20回)
- 呉 恩恵 「孤立死などを防ぐために」2016年10月12日(第21回)
- 岡島 義 「Common diseaseとしての不眠症の意味:臨床研究の成果から」2016年11月16日(第22回)
- 伊藤 万利子「けん玉熟練者はなぜ巧みなのか:「わざ」を支える視覚的スキル」2016年12月14日(第23回)
- 長濱 澄 「映像教材の高速提示効果研究 -人間科学的アプローチによる学習のカスタマイズ化を目指して-」2017年 1月18日(第24回)
- 稲葉 直樹 「断面空間における子どもの視点から見た空間計画」2017年 4月12日(第25回)
- 岡井 宏文 「日本のムスリム社会の動態と周辺社会:「多文化共生」再考」2017年 5月17日(第26回)
- 川島 一朔 「迷走する思考を捉える-脳波と機械学習よるマインドワンダリングの推定-」2017年6月14日(第27回)
- 高石 啓人 「スクールソーシャルワーカーの役割に関する検討」2017年7月12日(第28回)
- 輕部 雄輝 「社会人生活への円滑な移行を支援するために-「通過儀礼」としての大学生の就職活動に着目して-」2017年10月11 日(第29回)
- 大畑 佳久 「脂質代謝及び抗酸化能に着目したタウリンのカロリ-制限模倣効果に関する検証」2017年11月8日(第30回)
- 佐野 雅規 「温故知新:古気候学と歴史学・考古学の連携による環境史研究」2018年1月17日(第32回)
- 神長 伸幸 「バーチャルリアリティ環境における対人コミュニケーションについての人間科学研究」2018年 4月11日(第33回)
- 田和辻 可昌「脳の構造的知識に基づく神経系における情報伝播の挙動推論―ヒト型エージェントの表情動作に対する否定的感情表出メカニズムの定性的記述―」2018年5月16日(第34回)
- 齋藤 篤 「カザフ人の人生儀礼に関する文化人類学研究ーカザフスタン共和国アルマトゥ市の事例より―」2018年6月13日(第35回)
- 岡崎 俊太郎「『教育』に対する新しい人間科学的アプローチ-教師は本当に学生を『忖度』しているのか?― 」 2018年7月11日(第36回)
- 中西 啓喜 「学力調査から見る日本の教育社会調査の現状と課題―教育における“ビッグデータ”とは何か?」2018年10月10日(第37回)
- 小野 亮介 「スルタンベク・バフティヤール試論:テュルク系亡命者たちの多地域・多言語ネットワークの一端として」2018年11月7日(第38回)
- 光山 裕生 「アレキシサイミアと感情の一般性と脳活動の関連について」2018年12月5日(第39回)
- 中村 駿 「授業において教師は何を見、読み解いているか?―教師の授業認知へのアプローチ―」2019年1月16日(第40回)
- 宮本 雄司 「近年の子どもの生活習慣の実態と課題」2019年5月15日(第41回)
- 都築 由理子「近世江戸遺跡出土資料からみる人と漆の関係史」2019年6月12日(第42回)
- 牧野 遼作 「多様な人々、多様な相互行為の定性的研究」2019年7月10日(第43回)
- 阿部 廣二 「いつなら飲んでも良い?「会話」と「飲むこと」の相互行為的調整」2019年10月9日(第44回)
- 多胡 輝一 「気づかなくても機械がわかる?‐データに潜む人に関わる潜在的要素へのアプローチ‐」2019年11月6日(第45回)
- 富田 望 「社交不安における自己注目と注意バイアスの統一的理解」2019年12月4日(第46回)
- 呉 鳶 「過疎地における資源管理の変遷と地域社会の再編」2020年1月22日(第47回)
- 丸井 朱里 「女性の健康を支える人間科学的体温研究」2020年10月7日(第48回)
- 青木 洋子 「幼児期の「道具を使用して食べる」ことにおけるスプーンを持たない手の役割」2020年11月4日(第49回)
- 西岡 裕美 「デジタル時代の教室外外国語学習 ICTを使って学習環境をデザインする」2020年12月9日(第50回)
- 武 博 「人間行動解析:草刈・車運転におけるモーションキャプチャ設備の活用」2021年1月20日(第51回)
- 宗政 由桐 「データに潜む人間 / 都市の見えない動態」2021年4月14日(水)(第52回)
- 友野 貴之 「人はいかにして人と人の間を通り抜けられると判断し、どのように通り抜けるのか?」2021年5月19日(水)(第53回)
- 上村 碧 「セルフ・コントロールの基盤となる言語行動の実験的分析」2021年6月16日(水)(第54回)
- コン アラン「世代間職業移動が生活満足度に及ぼす影響」2021年7月14日(水)(第55回)
- 布山 美慕 「解釈多様性を考慮した文章理解の認知」2021年10月13日(水)(第56回)
- 蓜島 旭 「マウスにおける検索誘導性忘却」2021年11月10日(水)(第57回)
- 古川 龍太郎「進化系統樹と祖先タンパク質の解析から迫る生命の歴史」2021年12月8日(水)(第58回)
- 岩崎 美奈子「アタッチメントの安心性が親子に与える影響について」2022年1月19日(水)(第59回)