enpaku 早稲田大学演劇博物館

企画・特別展

演劇博物館春季企画展

幻燈展――プロジェクション・メディアの考古学

会期:2015年4月1日(水)- 8月2日(日)
休館日:4月15日(水)・5月3日(日)- 5月8日(金)・5月20日(水)・6月17日(水)・7月15日(水)
会場:2階 企画展示室
参加無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
協力:東京藝術大学社会連携センター・株式会社アバクス・劇団みんわ座・赤城神社
特設サイト:https://gentou.org/

企画概要
早稲田大学演劇博物館は、世界的に見てもきわめて貴重な映画前史の映像文化に関する資料を数多く所蔵しています。なかでも映画以前に存在したプロジェクション・メディアである写し絵、幻燈のスライドのコレクションは 3000点以上におよび、題材も多岐にわたっています。これらのスライドは貴重な文化財であるのみならず、近代日本の姿を映像で伝える重要な資料でもあります。
本展では、写し絵・幻燈のスライドや投影装置などの歴史的資料を展示します。

幻燈とは?
幻燈(マジック・ランタン)は、いまから300年以上前に発明された、現在のプロジェクターの原型である投影装置です。ガラス製のスライドに描かれた絵や写真をレンズによって拡大、投影する装置で、光源にはろうそくやランプ、後にはガス灯や電燈が用いられました。スライドを切り替えながら投影する幻燈のイメージは現在のスライドプロジェクターやパワーポイント、紙芝居やアニメーションの原型であるとも言われています。

展示概要
幻燈、写し絵に関連する一次資料を中心とした学術的な歴史展示、スライドのビジュアルを前面に打ち出した空間的な展示、デジタル化したスライドデータや投影装置を再解釈した映像・メディア作品の展示、3つの要素を組み合わせて展示を構成し、幻燈というプロジェクション・メディアの原型が持つ多彩な可能性を引き出していきます。

展示構成
第1部:プロジェクションの多彩な光景

第2部:幻燈スライドの博物誌

第3部:プロジェクション・イメージの広がり

展示ディレクション:齋藤達也
空間デザイン:南木隆助

本展覧会は、早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点 平成26~27年度公募研究「プロジェクション・メディアの考古学:幻燈資料の整理・公開とデジタルデータを活用した展示・創作」、科学研究費補助金(若手研究(B))「映像文化史の構築:複合メデイア環境におけるスクリーンの遍在を理解するために」(課題番号:26770075・2014−2016年度)の研究成果の一部です。

ちらしPDFをダウンロードできます


幻燈機とスライド

写し絵の風呂と種板

その他の企画・特別展