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イベント

早稲田大学演劇博物館 2021年度秋季企画展

新派 SHIMPA――アヴァンギャルド演劇の水脈

「新派」という演劇のおもしろさとは。演劇にとって“新しさ”とは何か。
明治時代から生きつづける新派という演劇の相貌を問い直し、多彩なスタイルと歴史を、日本演劇におけるアヴァンギャルドの水脈に位置づけ、その現在地と未来を考える機会に。

新派とは、歌舞伎(旧派)と対抗しつつも、その影響を色濃く受けて独自の写実芸を確立した、明治生まれの新しいスタイルの演劇である。
男女の色恋――ことに女性の情や業を濃やかに描き、時代や社会の変化のなかで葛藤する人間を描いて庶民の心性に訴えてきた。泉鏡花に象徴されるような、花柳界が舞台の作品をイメージする方も多いかもしれない。
しかし、新派には、それだけにとどまらない豊かな鉱脈がある。
幾多の名優、名作に彩られ、百三十年をこえて命脈を保ちつづけてきた歴史を繙くと、最新の科学技術を用い、風俗や世相を貪欲に取り入れた、新奇かつ衒奇的な舞台があふれていた。後世からみればまるで異なるジャンルかと見紛う演目が一日の興行に並んでいた。女方と女優が共存する稀有な様式も、新派独特の美学を体現するものといえよう。
本展は、当館の収蔵資料を中心に、新派という演劇の相貌を問いなおす試みである。一世紀以上の歴史をもつ新派に内在するアヴァンギャルド的なるものの探索によって、新派が生きてきた時代を想像し、その水脈がどこへ流れていくのかをたどってみたい。

会期:2021年10月11日(月)~2022年1月23日(日)
※会期中は展示替えを複数行い、当館所蔵の貴重な資料群をお披露目します。
開館時間:10:00~17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:10月27日(水)、11月5日(金)~7日(日)、17日(水)、23日(火・祝)、12月8日(水)、12月23日(木)~2022年1月5日、10日(月・祝)
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
協力:松竹株式会社
助成:令和3年度 芸術文化振興基金
入館無料

※ご来館の際にはあらかじめ「来館にあたってのお願い」をご覧ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置、および早稲田大学新型コロナウイルス感染症対策本部の方針により、急な日程変更を行う場合がございます。ご来館の際には、あらかじめ当館HPにて最新の開館日程をご確認ください。

▼展示構成
[第一章]明治演劇のアヴァンギャルド
[第二章]多彩な劇世界をめぐる
[第三章]新派と映画の交差
[第四章]目眩く衣裳の魅力
[第五章]戦後新派の脈動
[第六章]新派の現在地

そのほか、本展のテーマに関連したオンラインイベント等を企画しています。詳細が決まり次第このWebサイトでお知らせします。

▼展覧会図録 information
「新派 SHIMPA アヴァンギャルド演劇の水脈」

演劇にとって“新しさ”とは何か――
本図録では、明治期生まれの新しい演劇のスタイルである「新派」について、当館の収蔵資料を中心に紹介する。新奇な舞台の一場面を描いた錦絵、洋画家の玉置照信による舞台装置画、絵師の落合芳麿が手がけた新感覚の番付、昭和モダニズムの時代を体現するポスター、画家たちが意匠を凝らした舞台衣裳などを多数収録。当代の新派を代表する女優や演出家、評論家によるエッセイとインタビュー、多彩な切り口の論考を通して、新派におけるアヴァンギャルド的なるものを探る。

【目次】
・展覧会趣旨
・エッセイⅠ/インタビュー:水谷八重子、波乃久里子、石井ふく子
・図版篇
・エッセイⅡ:大笹吉雄、矢野誠一、渡辺保
・論考篇:後藤隆基、児玉竜一、神山彰、柴田康太郎、土田牧子、原田真澄
・新派略年表
・展示リスト

【仕様】B5判・並製・144頁(予定)
【販売価格】未定
【監修】早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
【編著】後藤隆基、柴田康太郎

*演劇博物館1階図書室カウンター、紀伊國屋書店WEBSTOREにて販売予定


[第一章]川上音二郎一座 錦絵『又々意外』(明治27年)
 

[第一章]山口定雄一座 錦絵『恋のピストル』(明治33年)
 

[第二章]伊藤晴雨 稿本『芝居に現はれたる女の責場』より 泉鏡花作『夜叉ヶ池』
 

[第二章]初代水谷八重子主演「ハムレット」(昭和8年、明治座)
 

[第二章]伊井蓉峰デスマスク(昭和13年)
 

[第三章]映画『うき世』16mmフィルム(大正5年)
 

[第四章]花柳章太郎衣裳『月夜鴉』 お勝の貝づくし柄浴衣(昭和27年)
 

[第五章]五月興行「新派大合同ポスター」(昭和30年、明治座)
 

[第六章]『黒蜥蜴』(平成29年)
(左)黒蜥蜴:河合雪之丞、(右)明智小五郎:喜多村緑郎 ©︎ 松竹

 

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