露文へ行こう!

Q.基礎外国語でロシア語を履修していないけどロシア語ロシア文学コースに進級できますか?
秋期から、ロシア語ロシア文学コースに進みたい人向けのロシア語勉強会が開催されます。詳細はコース室までお尋ね下さい。


Q.他学部ですがロシア語ロシア文学コースに編入できますか?

毎年他学部からの転入試験をおこなっています。文化構想学部だけでなく他の学部からも転入生の受け入れ実績があります。詳細は文学部事務所までお尋ね下さい。


Q.ロシア語ロシア文学コースで英語の教員免許は取得できますか?

できます。ロシア語ロシア文学コースの卒業生でも学部在学中に英語の教員免許を取得し、すでに英語の先生として活躍している先輩も多数います。


Q.ロシア文学を読んだことがないのですがロシア語ロシア文学コースに進級できますか?

できます。ロシア語ロシア文学コースは文学だけでなく、ロシアに関する様々な芸術を専攻とする学生が多数在籍しています。美術、演劇、バレエ、建築、写真、語学、スポーツ、などなど、ロシアはあらゆる切り口で豊かな素材を提供してくれる面白い文化圏です。さらにロシアに地理的・文化的に近いグルジア、アルメニア、ブルガリア、チェコ、ウクライナ、ポーランドなど、ロシアを通して近隣の文化圏の芸術や語学を学ぶ機会も多くあります。このようにロシア語ロシア文学コースは、多様な専門を受け入れる懐の深いコースなのです。


Q ロシア語ロシア文学コースではどのようなことが学べますか?

「ロシア語ロシア文学コース」は、早稲田大学における戦前からのロシア文学・ロシア文化研究の伝統を受け継ぎ、その最前線を牽引するユニークなコースです。早稲田大学図書館がわが国で最も豊富にロシア語文献を収蔵していることからもそれがわかります。多民族国家ロシアは帝政時代から革命、ソビエト連邦時代、そしてソ連崩壊後の現在と、激しい歴史の転変をくぐりぬけ、それに伴いロシア文学とロシア文化もめまぐるしく変貌を繰り返してきました。

しかし民謡・民話などのフォークロア、『イーゴリ軍記』に代表される中世文学、プーシキン、ゴーゴリ、トゥルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ、パステルナーク、ソルジェニーツィンといった巨匠たちの芸術は、時代を超えて生き続け、今もその輝きを失いません。そのロシアはまた私たちに最も近いヨーロッパとして日本と深い関わりを持ってきました。このロシア文学・文化研究の伝統を振り返って見るなら、ロシア正教、マルクス主義、ソビエト構造主義といった様々なイデオロギーや方法が分析のために用いられてきました。しかしそれらの多様な視点も脱中心化の大きな波に洗われており、ロシア文化は私たちの目の前にまったく新しい多様な姿を現そうとしています。

「ロシア語ロシア文学コース」はロシア語の習得と古今のロシア文学の知識の獲得を踏まえながらも、このような状況に対応しつつ、新しいロシア文学・ロシア文化像の獲得に努めてゆき、現代の状況に即応した語学力を養っていきます。「ロシア文学」というとドストエフスキー、トルストイなどの「重くて暗い」19世紀ロシア文学がまず頭に浮かぶと思いますが、ロシア文学の分野は大変広く、小学校の国語の教科書に載っている「おおきなかぶ」はロシア民話ですし、いわゆる「韃靼人の踊り」で有名なボロジンのオペラ『イーゴリ公』の原作は中世ロシア文学の傑作『イーゴリ軍記』です。「ロシア語ロシア文学コース」ではこのように広汎な分野にわたる「ロシア文学」を学ぶことができます。文学では中世から18世紀、民話、民謡などのフォークロア、現代文学も学べます。もちろんロシア語に関する言語学的研究もできますし、文学だけでなく、映画、演劇、バレエ、音楽、美術、民間伝承などについても学ぶことができます。

また地域的には狭義の「ロシア」だけでなく、旧ソ連の諸民族、シベリアの少数民族、東欧の諸民族の文化についても学生の関心に対応できる体制をとっていますし、ロシア文化と日本文化の交流といった比較文化的研究も可能です。またモスクワ大学をはじめとしてロシア語が通用する旧ソ連圏の多くの大学と早稲田大学は協定校になっていますから、それらの大学に留学してそれぞれの関心に応じて研究を深めることもできます。


Q 他コースとの交流はどうなっていますか?

関連科目についていえば、「東欧史」などは西洋史コースの授業で学べます。またロシア語ロシア文学コースの「ロシア思想史」の授業などは哲学コースとの関連があり、「ロシア芸術の現在」は、演劇映像、美術史などのコースとの関連を持っています。それぞれの関心に応じてコースの枠を超えた自分自身のカリキュラムを作ってください。


Q ロシア語ロシア文学コース で学ぶロシア語は、どちらかといえばマイナーな特殊言語のように見えますが、身につけると将来どのような役に立ちますか?

「ロシア語」というと狭い意味での「ロシア」でしか役に立たない、と考えている人がまだ多いのですが、リトアニア、エストニアなどのバルト諸国、グルジア、アルメニアなどのカフカーズの国々、カザフスタン、キルギスタンなどの中央アジアのイスラム系諸国など、旧ソ連に属する共和国ではいまだにロシア語が 通用します。早稲田大学とそれらの共和国の多くの大学との間に学術協定が結ばれ、学生にも留学の道が開かれている現在、英語と並んでロシア語はそれらの国々で大いに役に立つといえるでしょう。それらの国々に関わる仕事をしようとしている人にとっても同様です。またウクライナ語、ベラルーシ語はロシア語と系 統を同じくする東スラブ語ですので、それらの言語を学ぶためのステップとなります。さらに旧ソ連の民族語の多くが、表記にロシア語と同じキリル文字を使っ ていますので、それらの言語にも近づきやすくなる、といえるでしょう。

Q 他大学・他コースと比較するとどのような特徴がありますか
外国語学部にロシア語学科を持つ大学は全国に存在しますが、文学部に独立したコースとして「ロシア語ロシア文学」という名称でコースを設置している大学はありません。人数が少ないこともあって、家庭的な人間関係と自由で伸びやかな雰囲気が特徴とも言えるでしょう。年一回の合宿などを通じての学年間の交流もさかんです。

Q 進級に際してどの程度の知識があることが望ましいですか?
「ロシア語ロシア文学コース」のスタッフが中心となって編纂した『はじめて学ぶロシア文学史』(ミネルヴァ書房)には目を通し、文庫で読めるロシア文学の 古典的名作には親しんでもらいたいものです。またロシア文化の中で文学、映画、美術、演劇、音楽、バレエなどどんな分野でもよいから、少なくともロシア文化のどれかひとつに積極的に関心を持って探求して欲しいと思います。またロシア語基礎文法の知識は不可欠です。

Q コース進級に際しての選考方法はどのようなものですか?
特別な選考は行っていません。ただし、ロシア語を一年次で履修していない人は、当コースの主催しているロシア語学習会への参加をもって進級条件としています。


Q ロシア語学習会への参加はどのようにすればよいのですか?
「ロシア文学と現代」「ロシア芸術の現在」「ロシア語ロシア文学基礎演習」 「ロシア語ロシア文学基礎講義」などでロシア文化に興味を抱き、ロシア語を習ってみようと思い立った人のために、当コースではロシア語学習会を開催しています。随時参加可能です。基礎外国語としてロシア語を履修していない人で、ロシア語ロシア文学コースへの進級を希望する者はこの学習会に参加してください。希望者は気軽に上記の授業担当の先生に声をかけてください。


Q 卒業後はどのような進路が予想されますか?

ロシア語の力を生かして旅行会社、放送、新聞などのマスコミ、出版社、商社などで働く人も多く、さらに大学院に進んで研究を深める人、翻訳者、通訳として 活躍している人も少なくありません。なお「ロシア語ロシア文学コース」の前身である第一文学部ロシア文学専修は五木寛之、三木卓、多和田葉子など著名な作家、詩人を輩出しています。

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