第56回全国大会のご案内

第56回全国大会のご案内

大会準備委員長 寺島拓幸・古市太郎(文京学院大学)

 第56回全国大会は、文京学院大学本郷キャンパス(東京都文京区)で開催されます。開催日については、2020年10月10日(土)・11日(日)として現在調整中です。正式に決まり次第改めてご連絡いたしますので、ぜひご参加ください。

(8月24日更新)第56回全国大会は、文京学院大学を主催校として2020年10月10日(土)・11日(日)にオンライン開催されることに決定しました。オンライン開催に関する告知はこちらのページをご覧下さい。

 https://www.waseda.jp/assoc-soes/archives/1121

大会テーマとプログラムの概要は以下のとおりです。大会プログラム委員会では、自由論題と準共通論題の報告者、およびラウンドテーブルを広く募集しますので、下記の募集要項に従ってお申込みください。

<大会プログラム委員会>
東部:恩田守雄(流通経済大学)、水原俊博(信州大学)、鈴木康治(第一工業大学)
西部:鈴木純(神戸大学)、村上寿来(名古屋学院大学)、近藤重晴(東京福祉大学)

1. 大会テーマについて

*大会テーマ

「成長・連帯・持続可能性――‘豊かさ’の再考から」

*テーマの趣旨

 日本の現政権でも「経済成長」は目指され、「〇〇ミクス」が政策として掲げられる一方、経済成長なき時代をどう生きるかという「共生」あるいは「脱成長」という路線も提示されている。後者は、社会的連帯経済、SDGsに代表される持続可能な発展・開発といったオルタナティヴな経済社会構想の現れといえよう。

 2020年には、2回目の東京オリンピックを迎える。1985年に、ロンドン及びニューヨークと並ぶ世界金融都市として「世界都市・東京」が構想されたが、バブル経済崩壊あるいはリーマンショックなどを経て、またアジア諸都市の近年の台頭から、「東京・オリンピック」だけでなく、「都市としての東京」のあり方が根本から問われている。

 そこで、「成長・連帯・持続可能性」をキーワードに、経済成長をベースにした‘豊かさ’を反省的に捉え、経済、都市あるいは生活のあり方とそれらの展望についての考察を試みたい。

 まず争点に上がるのは、「経済成長」を二項対立的に捉える経済社会構想への批判である。この点を脱するため、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に対し、経済だけではなく環境・文化・人権・社会・技術といった様々な角度からのアプローチが有効となろう。

 また、「都市・東京」分析についてもバブル経済崩壊後から現在に至る「生活のあり方」に対して「消費」からの分析、また東京・大阪・名古屋などの大都市集中に対する分析、さらにはアジア諸都市間の比較分析などが可能となろう。

 そして、「共生」あるいは「連帯」という路線では、オルタナティヴな社会を目指した取り組みが見られよう。例えば、「自然災害」、「貧困」、「格差・不平等」、「多文化共生」、地域通貨・地域資源の活用を通じた「まちづくり」、「つながりの醸成・再生」などをキーワードにした実践的事例の報告が期待される。

 このように、‘豊かさ’を反省的に捉え論じ合う中で、2020年以降の経済社会が抱える課題、それに対する具体的政策及び展望がひらけることを期待したい。

2. 大会プログラムの概要

*共通論題について

「成長・連帯・持続可能性」をテーマに、経済学や社会学など本学会が拠って立つ研究領域から3名の方にご報告いただき、予定討論を受けたうえでパネル・ディスカッションを展開します。この共通論題の内容や構成についてはプログラム委員会で検討し、設定いたします。

*準共通論題とラウンドテーブルについて

大会プログラム委員会では、上記の共通論題と通常の自由論題以外にも、「準共通論題」:大会テーマに関連した論題の報告数本を1つに集めたセッション、ならびに「ラウンドテーブル」:会員から提案されたテーマに即して1本以上の研究報告をめぐり、問題意識を共通する数名以上の参加者が自由に意見交換する場を設定する予定です。どうぞ積極的にお申込みください。

3. 自由論題と準共通論題の報告、およびラウンドテーブルの設定について[募集要項]

大会プログラム委員会では、自由論題と準共通論題の報告、およびラウンドテーブルの設定について下記の要領により募集します。また、本学会には、「若手研究者支援制度[唐澤基金]」がありますので、対象となる会員の方は積極的にご利用ください。

(1) 報告の申し込みと締め切り、結果通知および注意事項

 ◆ 申し込み:

Eメールのタイトルを「経済社会学会報告申込(氏名)」とし、氏名、所属、論題、Eメールアドレス、連絡先住所、電話番号(携帯が望ましい)を示し、論題・所属・氏名を記した「報告の概要」(MSワード形式で、600字程度、目的・方法・考察・結論を明示した内容)を添付して、大会事務局のEメールアドレスまでお申し込みください。なお、ラウンドテーブルの設定を希望される場合は、①テーマと趣旨、②報告2~3本(論題・所属・氏名・概要)、③3名以上の参加者(報告者を含む)を添えてお申し込みください。

 ◆ 締め切り:

2020年5月25日(月)

 ◆ 結果通知:

報告の可否については、大会プログラム委員会にて、提出された「報告の概要」をもとに検討したうえで、6月上旬の東西合同役員会終了後、6月下旬までに、報告の日時および座長・予定討論者などと合わせてEメールにてお知らせします。

 ◆ 注意事項:

  1. 原則として、申し込み後に論題および報告者の変更・追加はできませんので、ご注意ください。
  2. 会費納入について:今年度(2019年9月~2020年8月)までの会費を完納していることが報告の前提条件となります。会費が未納の方には、このニューズレターとともに会費請求書と払込用紙が同封されています。非会員の方は、4月末までに入会手続きと会費納入を完了してください。入会手続きおよび会費納入先は、下記の学会HPをご覧ください。また、その場合は、報告申し込みのメールに「入会手続き中」である旨を明記してください。経済社会学会HP「入会」https://www.waseda.jp/assoc-soes/join
  3. 「若手研究者支援制度[唐澤基金]」の適用を希望される場合は、全国大会報告の申し込み時に事前の申請が必要ですのでご注意ください。なお、この制度について、詳しくは経済社会学会HP「若手研究者支援制度[唐澤基金]」https://www.waseda.jp/assoc-soes/karasawaをご覧ください。

(2) 報告要旨の提出

報告要旨集を作成しますので、報告される方は、その原稿を以下の作成要項に従って作成し、2020年8月24日(月)までにEメールにて大会事務局にご提出ください。

[報告要旨の作成要項]

分量はA4版4ページ以内(図表含む)。MSワード形式で作成された文書で、書式はフォント:MS明朝10.5ポイント、改行幅1行、ページ番号なし、余白:上下左右30mm。論題1ページ上段中央、氏名(所属)は次の行右端。

(3) 発表原稿の提出

報告される方は、上記の報告要旨以外に、大会で発表される報告内容の詳細や議論の流れを把握できる「発表原稿」(フルペーパー等)をEメールにて2020年9月21日(月)までに座長・討論者・大会事務局にそれぞれご送付ください。

(4) 発表原稿等の配布

報告される方は、「発表原稿」ないしはそれをもとに作成された報告資料を印刷したものを用意し、会場で配布してください。

(5) 問い合わせ・提出先

〒113-8668東京都文京区向丘1-19-1
文京学院大学本郷キャンパス
経済社会学会第56回全国大会事務局担当:寺島拓幸
TEL・Email:ニューズレター67号をご覧ください。