各務記念材料技術研究所

増田千利研究員


増田研究員

増田千利 MASUDA CHITOSHI


TEL : 03-5286-3792  FAX : 03-5286-3792
e-mail : masuda-chitoshi@waseda.jp

1969年早稲田大学理工学部金属工学科卒、1971年同大学大学院理工学研究科修士課程修了、1971年科学技術庁金属材料研究所(現物質・材料研究機構)入所、1986年工学博士(早稲田大学)、2002年同研究所退所、2002年早稲田大学教授

研究の概要

 各種構造物に使用されている材料の安全性向上や機器の環境汚染を低減するために、高比強度材料の特性評価と、材料の各種環境下における力学的損傷の発生と成長のメカニズム解明のための研究を行っている。
 はじめに、金属基複合材料は高比強度材料のひとつであり、製造時あるいは使用時に高温にさらされるため、繊維とマトリックスとの界面において反応が生じるために、強度の劣化が生じること、さらに繊維同士の接触により、破壊の起点となる亀裂が発生するために、主に繊維接触を避けるために繊維そのものにマトリックスをコーティングした単繊維が開発された。それの強度を調べるとともに、単繊維を用いて複合材料作り、それらの特性を調べ、従来の方法で作った複合材料との比較を行うとともに、界面組織の観察を行っている。繊維上にマトリックスをコーティングすることは高価で、しかもどこでもできないので、簡単に繊維の接触をなくすために、強化繊維とマトリックス繊維とを並べたシートを作成し、固化成型を行い、特性の劣化がないか、また界面組織の成長などについて調べている。
 短繊維強化複合材料に関しては、特性に及ぼす繊維配列や繊維分布などの影響について調べている。また省エネルギーのために、銅基複合材料の高強度・高導電率特性を調べているとともに、構造物の信頼性向上のため、微細結晶粒を有する鋼の特性を調べている。


代表論文および著書

"Interface damage mechanism during high temperature fatigue test in SCS-6/Ti-15-3 composite", Met. Sci. Eng., A314, 110-117, (2001)
"Effect of interfacial properties on tensile strength in SiC/Ti-15-3 composite", Met. Sci. Eng., A276, 243-246, (2000)
"Effect of interfacial debonding and sliding on matrix crack initiation during isothermal fatigue of SiC/Ti-15-3 composite", Metal. Mater. Trans. A, 31A, 2637-2645, (2000)