材研所長からのご挨拶


所長就任挨拶(2008年9月22日)


 昨年早稲田大学は創立125周年を迎え、本年2008年は早稲田大学理工学部創設100周年であると共に、各務記念材料技術研究所は各務父子様のご厚志とご寄付(昭和13年;14万円、昭和14年;14万円、昭和15年~昭和20年;運営資金として毎年1万円)によって昭和13年に建設され、早稲田大学で第2に古い附置研究所としての歴史を持っており、創立70周年を迎えることとなった。その間、昭和48年(創立35周年記念事業)に132社の寄付(約2.7億円)によって新館を建設してきた。創立50周年に更なる発展をめざし、歴史を大切にしながらも鋳物研究所を各務記念材料技術研究所と改名すると共に、将来の材料技術研究の活性化を目標として、研究テーマの多様化と先端研究への既存技術の先端化とそれらの複合化の戦略のもと、それらに関連した優秀な研究者確保に努め、行動してきた。
 現在の研究分野として、材料プロセス加工(固液界面、加工プロセス、環境材料、鋳造プロセス)、複合材料(金属基複合材料)、表面・界面・材料物性(表面物理・超薄膜、無機材料化学、電子材料、電子・光子材料、相転移、強相関)、セラミックス材料(半導体電子、半導体工学)、量子基礎論(量子力学)など多岐にわたっている。2年前より組織改編により早稲田大学総合研究所の一員となり、理工学研究所との連携を密にしながらも、今後材研の独自性を発揮していく予定である。すなわち、既存の産業界のニーズを斟酌しながら、先端的R&Dを目指していく産業界・社会と密接な連携を取りながら、開かれた研究所として社会に認められ、日本かつ世界に通用する広範囲な材料技術の研究、発展に寄与し、それらを実現していくことを目途としていきます。第一歩として10月11日(土)にはその一環として70周年記念講演・オープンセミナーを開催いたします。
 今後とも一層のご鞭撻とご協力・ご支援をお願いいたします。

早稲田大学各務記念材料技術研究所 第19代所長 本村 貢