各務記念材料技術研究所

材研所長からのご挨拶


所長就任挨拶(2010年9月21日)


 2007年に早稲田大学は早稲田大学第一世紀ともいうべき創立125周年を迎え、これを祝うさまざまな 行事を行ったことは記憶に新しいところです。そのときこれまでの歴史を振り返ると共に、全学的な 議論を巻き起こし、次の世紀へ向けてのアクションプランNEXT125 を策定しました。その中の最重要 項目のひとつが“研究大学への脱皮”です。早稲田大学は“教育”大学としては国内外において高い 評価を得ています。“研究大学への脱皮“という目標は、研究能力の高い大学として世界中から認知 されたいという強い願望ばかりでなく、“研究能力の高い大学”でなければ、もはやどのような分野 でも高い教育水準を維持することは困難になりつつあるという状況を意識したものです。
 さてこのような中にあってこの各務記念材料技術研究所(材研)の役割はどのようにあるべきでしょうか。 材研はその前身である鋳物研究所の発足から、すでに72年の長い歴史を持ち、この間数々の成果を世界中 に向けて発信してまいりました。学会に対する貢献はもとより、日本の産業界に対する貢献には著しいも のがあります。私たちは先輩のこれらの輝かしい成果を、さらに発展させていくとともに、若手研究者を 含め材料研究を志す人々に優れた研究環境を提供しなければなりません。
 早稲田大学では組織の変更等もあり、材研における材料研究が外部からやや見えにくくなっているよう に思います。材研を目立った存在にするためには、それぞれの研究員が優れた研究を行い、それを内外 に発信するというのが基本であること言うまでもありませんが、材研には積極的に発信すべきそのよう な研究成果が数多くあることも事実です。これらの活動と成果の発信を積極的に行うことによって材研 をさらに活性化し、ひいては産業界との活発な連携につなぐことができればと考えています。

早稲田大学各務記念材料技術研究所 第20代所長 堀越佳治