各務記念材料技術研究所

材研所長からのご挨拶


所長就任挨拶(2014年9月21日)


 我が国の私立大学における最も古い理工系研究所の1つとして開設された各務記念材料技術研究所(旧鋳物研究所)は、 本年10月に76年目を迎えることになります。金属材料の中で鋳物に特化した研究所としての出発でしたが、 現在では金属材料をはじめ、半導体等の多種多様な材料の開発、さらに材料・物質での物性や物理の理解に 向けた自然科学的な視点からの研究も行われており、小規模な研究所ではありますが、材料研究に関して、 これまで各分野において中核的な役割を果たしてきたと自負しております。
 材料技術研究所では、研究活動の強化のため、長年、広い材料分野から優れた研究員の獲得を行ってまいりました。 現在、研究重点教員(戦略枠内)3名を含む15名の研究員が材研において研究活動を行っておりますが、 特に2012年度からは、更なる努力として、黒田前所長により材研独自のRA制度を発足させることができ、 より強化した研究体制を目指す上での新たな一歩を踏み出すことができたと感じております。 情報発信に関しても、従来の「材研報告(和文)」と「ZAIKEN(英文)」に加え、堀越元所長によって始まった ニュースレター「ZAIKEN TODAY」の発行も順調です。今後も、これまでの方向性を維持し、さらに理工3学部との 交流や社会への情報発信等について、なお一層の試みを行っていきたいと考えております。
 国公私大学の附置研究所は、我が国における学術研究の発展のため、文部科学省からの要請で、 2008年共同利用・共同研究拠点としての姿に生まれ変わりました。そして現在、41大学において90の拠点が認定されています。 すなわち、大学における研究所は、透明性が高く、開かれたものであることが求められています。 そこで15名という限られた数の研究員からなる材料技術研究所では、特に、充実した加工試験室・共同実験棟や分析機器室を広く 利用していただくことを考え、早稲田大学における共同利用・共同研究拠点としての性格を強化する必要があると考えています。 拠点としての検討はこれからですが、早稲田大学における材料・物質研究の底上、また材料技術研究所の更なる発展のため、 一層努力していく所存です。ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

早稲田大学各務記念材料技術研究所 第22代所長 小山泰正