WiAS newsletter  
研究所の活動内容や研究成果をHTMLメールで配信いたします。 Vol.6 (2013冬号)
 
【1】研究者紹介
災害影響のモデル化に取り組む(アナンツクソムスリ スッテ 助教)
【2】プロジェクト紹介
Top Runners' Lecture Collection of Science(自然科学分野)
【3】所友探訪
森田 邦久 先生(九州大学基幹教育院 准教授)
【4】インフォメーション
訪問研究者・高等研究所セミナー
 
研究者紹介を見

る   プロジェクト紹

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研究者紹介
 
災害影響のモデル化に取り組む
アナンツクソムスリ スッテ 助教
 
私の現在の研究の目標は、トップダウン分析とボトムアップ分析、すなわち計算可能一般均衡モデル(CGE)とエージェント・ベース・モデル(ABM)を統合し、自然災害の経済的影響について考察するための新しい方法論を生み出すことです。CGEモデルは、競争市場経済およびプライス・メカニズムの一般均衡理論に基づき、マクロ経済学関連の問題に答えるために広く使われており、ABMモデルは経済主体間のミクロレベルの相互作用によって出現する複雑なシステムを検討するために用いられます。洪水の経済全体に渡る影響と災害管理上の政策を評価するためにこの統合モデルを使用するのに加え、政府と会社の相互作用がどのようにそのような政策に影響するかを調べています。  
タイ副大統領(中央)、共同研究者のNij Tontisirin氏(左)と。

  この方法論を用いて学術的な貢献をすると同時に、タイの地域経済と計画の実務に寄与しようと努力しています。最近では、タイの副総理を含む政策決定者とインフラ整備支援に取り組みました。学術的には、チュラロンコン大学建築学部「デザインと建築の国際プログラム」委員をしています。また、同僚と一緒に、Regional Science Association Internationalのタイ部門も設立しました。この協会の目標は、地域科学へのタイの人々と政府の関心を高めて、タイでの研究と学術活動を促進することです。

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ロジェクト紹介
 
Top Runners' Lecture Collection of Science(自然科学分野)
 
自然科学分野の高等研究所所員が、各領域の先端を行く研究者を招いてのセミナーを企画しています。ここでは、自然科学分野の所員と人文科学分野の所員が、脳科学というキーワードでコラボレートしたセミナーと、1月に行われる宇宙シンポジウムの紹介をいたします。その他のセミナーについてはインフォメーションで取り上げます。
 
 
2013年10月16日(水)
「 脳をシステムとして理解する〜神経回路の動作原理と機能創発〜」

企画者:山本 英明 助教木田 哲夫 助教
寺前順之介准教授(大阪大学)と坂井克之准教授(東京大学)をお招きして講演会を開催しました。寺前先生には、大脳皮質において自発的な神経活動が発生する原理やその機能的な役割についてご説明いただきました。坂井先生には、ヒト脳の神経回路網において信号伝達の様子を非侵襲的に調べるための最先端の実験技術とその成果をご紹介いただきました。

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【予告】2014年1月27日(月)第2回宇宙シンポジウム
「私たちを取り巻く宇宙への挑戦 〜未知を探り、未来を拓く〜」

企画者:鈴木 進補 教授(理工学術院・高等研究所所友)、足立 透 助教
「宇宙理工学」を主要テーマとして、最先端研究の現場にある躍動感あふれる雰囲気を肌で感じていただくアウトリーチ・イベントを、昨年度に続いて開催します。サイエンスに着目した前年度に対して、今年度は「エンジニアリング」にスポットを当て、構造・ミッション・推進の各分野における第一線研究者にご講演いただく予定です。
(写真は第1回宇宙シンポジウムの様子)

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所友探訪
 
本研究所の研究員を経て、大学や企業で活躍されているOB・OGの方を紹介します。
 
 
森田 邦久 先生 (九州大学基幹教育院・准教授)

私の専門は科学哲学という分野です。科学哲学には、さらに二つの分野があります。まず、「科学的知識はいかにして正当化できるか(また、できないか)」「科学と非科学を分ける基準はなにか(線引き問題)」などといった、どの科学分野にも当てはまる一般的な問いを考える「一般的な科学哲学」です。もうひとつは、量子力学や進化論といった、個別科学に関する哲学的問題を考える「個別科学の哲学」です。より具体的に私が研究した・しているトピックを言うと、一般的な科学哲学では線引き問題や因果概念の分析、個別科学の哲学では量子力学の哲学です。以下では量子力学の哲学の話をします。
 
量子力学は微視的世界を記述する理論で、科学史上ないほどの成功を収めました。しかし一方で、哲学的には難しい(そして面白い)問題をはらんでいます。たとえば、アインシュタインは量子力学を、その経験的な有効性は認めていたものの、彼の形而上学的な信念に反するので、完全だと認めることができませんでした。そして、「量子力学は不完全か、微視的世界には非局所性があるかのどちらかだ」という「アインシュタインのジレンマ」を提出しました。非局所性というのはおおざっぱに言うと、空間的に離れた二つの系が互いに瞬間的に影響を及ぼし合うことです。アインシュタインは自然に非局所性があることを否定し、量子力学は不完全であると考えました。しかし、現在の物理学者たちの標準的な見解は、量子力学は完全であり、自然には非局所性があるというものです。ところが、哲学者の中には、量子力学は不完全であり、自然には非局所性はないとして、量子力学に代わる理論を提案しようとしている人たちもいます。私自身は、「時間対称化された量子力学」という新しい量子力学の一形式を用いて、「量子力学が完全でありながら、かつ、非局所性もない」という解釈が可能ではないかと考えて、研究を進めています。

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インフォメーション
 
訪問研究者
 
高等研究所では国際的に活躍する優れた研究者を海外から招聘し、本学研究者との学術的交流やセミナー等を通じて、 本学の研究活動の活性化に寄与しています。
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  2013年11月15日〜
2013年12月14日
  広瀬 巌:Associate Professor, Mcgill University (Canada)  
 
 
高等研究所セミナー
 
高等研究所では、各種セミナーを主催・共催しています。今回は、2013年度に行われた自然科学分野、社会科学分野のセミナーシリーズ、およびその他のセミナーを列挙します。人文科学系のセミナーシリーズ「比較文明史」については、次回のニュースレターで取り上げる予定です。
セミナーの予定については、こちらをご覧ください。
 
社会科学分野(政治・経済・法の計量分析)
 
 
  5月14日   Incentives and Social Preferences in a Traditional Labor Contract:  Evidence from Rice Planting Experiments in the Philippines
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  5月20日   日本の生産性長期停滞についてミクロデータから何が分かるか
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  5月28日   ソーシャルデータに対する統計物理学的アプローチ:ブログ・twitterデータの解析とモデル化
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  7月22日   学科別データを用いた大卒就職率の分析
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  7月24日、25日   Workshop on Instisutional Chane and Organization Diversity
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  7月29日   Evolution of Corporate Networks in Twentieth Century Japan
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  10月15日   日本の広がる孤立無業(SNEP)とは
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  10月28日、11月4日、11月11日   Organizational and Financial Economics Seminar
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自然科学分野(Top Runners' Lecture Collection of Science)
 
 
  7月5日   エネルギー問題入門―枯渇性エネルギーと再生可能エネルギー―
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  10月16日   脳をシステムとして理解する―神経回路の動作原理と機能創発―
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  11月25日   孤立量子系における統計力学の新展開
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  12月5日   科学とは何か?〜科学の成り立ち、社会との関わりから科学を考える〜
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その他セミナー
 
 
  4月23日   Business History: present stage and future perspectives
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  5月21日   学力向上のために全国学力調査・国際比較学力調査から学べること
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  6月3日   ピラミッド時代の王女と高官たち:アブ・シール遺跡の新発見
> 詳しくはこちら
 
 
 
  7月26日   西アジア・北アフリカ史における「政治」と「宗教」〜エジプトを中心に〜
> 詳しくはこちら
 
 
 
  12月7日   現代社会を読み解く都市研究への学際的アプローチ―数理工学(都市のOR)と都市社会学のクロスロード―
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  12月18日   日本の対外投資:TPP等交渉の主要争点と紛争への対処
> 詳しくはこちら
 
 
 
 
 
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