第2回 国際水素・燃料電池展「FC EXPO2006」に研究成果を出展
〜本庄・早稲田地域でのG水素モデル社会の構築プロジェクト〜
2006年1月25〜27日に東京ビッグサイトで行われた第2回国際水素・燃料電池展に本庄・早稲田地域でのG水素モデル社会の構築プロジェクト(研究代表者:勝田正文教授)が出展されました。同プロジェクトには、早稲田大学から永田、大聖、勝田、草鹿、大和田、山崎の6研究室が参画しており、個別テーマごとに要素技術の開発や製品の開発を行っています。EXPOには理工学部機械工学科の永田勝也教授の指導のもとで開発された超軽量小型燃料電池自動車ULFCV(Ultra Light-weight Fuel Cell Vehicle)の展示も行い、マスコミ各社を含めた多くの来場者の注目を集めました。
同プロジェクトでは、廃棄物などの中から再生可能な資源を活用して得られる水素またはアルミニウムやシリコンなどを媒体に副生成物として回収される水素を「グリーン水素」と命名し、廃アルミニウムや廃シリコンから水素を回収する技術を開発している他、得られた水素をモデル地域(埼玉県本庄市)に導入するため、水素の精製・貯蔵・輸送の技術として水素吸蔵合金の開発を行っています。さらに、利用技術となる燃料電池利用の信号機システム、燃料電池を搭載した小型自動車・車椅子・フォークリフトの製作及びその活用システム(カーシェアリング等)を構築しています。
このように新しい水素の製造方法から安定貯蔵・運搬方法とその水素の利用行程までをトータルに開発し、まさに究極のゼロエミッションである「次世代エネルギーシステムの開発」を目指します。
特に同EXPOで注目を集めたのが、研究成果の1つである、超軽量小型燃料電池自動車ULFCVで、海外を含む多くのメディアに取り上げられました。この車両は元来、理工学部機械工学科の永田研究室で研究が進められていたソーラーカー等を始めとしたエコカーの発展型の車両で、2003年度にそのプロトタイプとなる車両が開発されました。その車体をベースとし、カーシェアリング等の一般利用を想定した量産型車両を今年度から検討し、今回その試作機の開発に成功し、同EXPOに出展する運びとなりました。
ULFCVとはUltra Light-weight Fuel Cell Vehicleの略で、その名の通り、車体重量約70kgと既存の自動車の中で最軽量、最小を誇る燃料電池自動車です。車両は原付ナンバーを既に取得し、実用化を目指して現在公道で走行試験を行っています。車両には水素120Nlを搭載し、平地であれば約40kmの走行が可能で、ガソリンに換算した場合の燃費は400km/l(ハイブリッド車の10倍以上)という究極のエコカーといえます。それだけではなく、車体の軽量化と高剛性化を両立させ、現在公道を走る原付としては最も軽量、安全、省エネな車両となっています。 |

ULFCV展示の様子 |

展示ブースの様子 |
展示ポスターはこちら( PDF, 4MB) |