高い技術力や優れた品質を持ちながら、BOP(Base of the
Pyramid)市場を目指して低価格戦略を採ったのでは、果てしなきコスト競争に巻き込まれ、品質向上著しい新興国に勝てるわけもありません。また、ものづくりが疲弊するばかりでなく、ブランド価値を下げることになります。これを打破するためには、高付加価値、換言すれば高価格でも売れるものをつくり、BOP
市場ではなくTOP(Top of the Pyramid)市場を目指す必要があります。
また、景気低迷や経済不況の時こそ、他社には真似できない製品と、価格の競争ではなく独自の価値、独自の流通チャネル、独自のプロモーションで他社との横並びから脱する必要があります。このような「価格で競争しない」
「創造力と独自性を武器にする」という戦略は、ルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドに一日の長があります。その戦略は、一言でいえば従来のマーケティング理論・ブランド理論の逆を行き「こだわりのものづくりと品質、物語のある製品を、高い価格で、限定された流通チャネルで、ほとんど広告・宣伝しないで販売する」のです。
こうした逆張りの法則を体系化した「ラグジュアリー戦略」は、従来の大衆消費財を対象としたマス・マーケティングとは根本的に違います。また、混同されがちなプレミアム戦略や、単なるファッション戦略とも異なります。
大衆消費財のマーケティングが米国で生み出され、P&G
のような巨大企業グループが発展させ世界中を制覇したように、ラグジュアリー戦略はヨーロッパで生まれ、主にフランスやイタリアの小さな家業が半世紀足らずで世界的なブランドに成長する過程で確立しました。その独創的な方法は、実は、ほとんどの文化圏における多くの事業に適用可能です。例えば、アップル社の旗艦店、B&O
社のデザイン・オーディオ、ネスレ社のネスプレッソ・マシーン、BMW のミニ(車)、ラコステ ブランドの中国進出などに適用されています。
上述のような、イノベーションとクリエイティビティを活かした高くても売れる製品、熱烈なファンのいるブランドを生み出すラグジュアリー・ブランディングの理論と実践は我々の課題です。
当モジュールでは、革新的製品や他社には真似できない製品、高くても売れる製品、熱烈なファンのいるブランドを対象とし、以下のあり方について、学際的に取り組みます。
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次のような業界や職務に現在就いている人、あるいは今後そうした分野でのキャリア形成・スキルアップを目指す人を歓迎します。
| 1) | いわゆるラグジュアリーブランド業界のみならず、富裕層を標的としている業界すべて。例えば自動車、時計・宝飾、香水・化粧品、ファッション等の製造・販売業、豪華クルーズなどの旅行・ホテル業界、百貨店業界等のサービス業も歓迎する。 |
| 2) | 企業経営者、特にブランド価値や顧客価値を高めたい企業経営者およびマネジャー、特にブランドマネジャー、あるいはコンサルタント |
| 3) | 業界4 位以下の企業、ベンチャー企業・中小企業・同族企業・地場産業の経営者 |
| 4) | 欧州市場や、中国・インドなどの新興国市場を狙う企業の経営者 |
| 5) | デザイン戦略・ブランド戦略・マーケティング戦略や経営戦略の実務担当者 |
また、世界的ラグジュアリーブランドの経営者やデザイナーの来日時を捉えたゲストスピーカー招聘を積極的に行いたいと計画しています。また、モジュール科目の中に外国からの講師を予定しているものもありますので、ある程度の英語能力が望まれますが、前提とはせず、逐次通訳や和訳資料など一定の便宜を図ります。
ラグジュアリーブランディング論(2 単位)
感性産業論(2 単位)
ラグジュアリーブランドとライフスタイル(2 単位)
ファッションビジネス&クリエイション論(2 単位)
ラグジュアリーリテイリング&コミュニケーション論(2 単位)
ラグジュアリー文化&芸術論(2 単位)
プロダクト・イノベーション(2 単位)
ブランド戦略(2 単位)