日本研究・日本歴史論研究指導 (地球社会論専攻)

担当教員:島 善高 教授
      (SHIMA Yoshitaka)

PROFILE:早稲田大学法学部卒業。名城大学助教授、早稲田大学社会科学部助教授を経て、1995年から現職。 専門は日本近代史、日本法制史。主要編著書に「近代皇室制度の形成」(成文堂)、「元老院国憲按編纂史料」(国書刊行会)、「副島種臣全集」(慧文社)などがある。

研究テーマ:

私自身は、ここ数年、近代日本の形成過程を史料に即して再検討しようと考え、明治初年に教部省の官吏であった奥宮慥斎、初代司法卿の江藤新平、旧幕臣・宮内省御用掛であった山岡鉄舟、そして外務卿・枢密顧問官であった副島種臣らの関係文書を研究しています。当面はこれらの文書を解読・翻刻することが目標ですが、それを通して、従来見過ごされがちであった歴史の諸相を明らかにして行きたいと思っています。また最近では近代日中関係史にも関心を持ち、毎年、中国に出かけて史料調査や史跡巡りを行なっています。

研究指導内容:

私は、歴史学の基本は史料を正確に読むことであり、その能力を身に付けることが一番重要であると考えていますので、演習では奥宮慥斎関係文書、江藤新平関係文書、副島種臣関係文書などをひたすら読み続けます。それと併行して、院生各自が選定したテーマを随時、報告してもらい、参加者全員で討議をして論文完成に導いて行きます。また年に一度、全国各地の博物館や歴史館などに出かけて、文書調査の実地訓練も行ないます。

求める学生像:

歴史学は地道な学問で、まずは史料の山に没頭しなければなりません。しかも一字一句たりともおろそかにしない、いわば顕微鏡的な史料観察が要求されます。その一方で、個々の歴史事象を悠久の歴史の中に位置づけ、また諸外国との関係の中で考察するという、いわば望遠鏡的な視野の広さも求められます。悪戦苦闘の末に新知見を手に入れたときの喜びは無上の醍醐味ですが、そこに至るまでにはそれ相応の忍耐力と幅広い教養とが必要となることをご承知ください。

担当科目:

日本研究・日本歴史論研究指導、日本研究・日本歴史論研究演習T・U、日本研究・日本歴史論T・U

(2006年1月掲載)