上映会&トーク「新宿1968-69 ドキュメンタリー/ハプニング/ジャズ」が開催されました

7月8日(金)、演劇博物館特別展「あゝ新宿-スペクタクルとしての都市」展の記念イベントとして、上映会&トーク「新宿1968-69ドキュメンタリー/ハプニング/ジャズ」が開催されました。60年代の伝説的テレビ・ドキュメンタリーの上映、ジャーナリストの田原総一朗氏・ジャズ・ピアニストの山下洋輔氏らを迎えてのトークに加えて、山下氏の渾身のピアノ演奏という豪華な催しとなり、会場となった大隈記念講堂大講堂は、満員の来場者で沸き返りました。

開始前から大隈記念講堂前には長蛇の列ができ、来場者は、早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブによる演奏によって出迎えられました。

オープニングでは、『バリケードの中のジャズ~ゲバ学生対猛烈ピアニスト~』、『木島則夫ハプニングショー』等の貴重なテレビ・ドキュメンタリーが上映されました。

1969年、大学紛争真っ最中だった早稲田大学は、学生たちが大隈講堂から持ち出したピアノを激しく演奏する山下氏によって祝祭化していきます。その様子を『バリケードの中のジャズ~ゲバ学生対猛烈ピアニスト~』として撮影したのが、当時東京12チャンネル(現・テレビ東京)のディレクターだった田原氏です。この「事件」は、はたして本当にハプニングだったのか? 当事者の証言により検証しました。

上映に続いて、大隈講堂のピアノをめぐる事件の当事者である山下氏によるピアノ演奏が披露されました。山下氏が大隈講堂のピアノを演奏するのは、「あの日」以来約半世紀ぶり。映像と同様の美しく激しい演奏に、来場者は圧倒され、会場内は水を打ったような静けさに包まれましたが、演奏後は万雷の拍手が起きました。

イベントの最終章として、山下氏、田原氏を中心に、60年代テレビ・ドキュメンタリーについてトークが繰り広げられました。登壇者は、田原氏、山下氏、五箇公貴氏(テレビ東京プロデューサー)、松井茂氏(詩人・情報科学芸術大学院大学准教授)、宮沢章夫氏(劇作家・演出家・批評家・本学教授)。司会は、岡室美奈子演劇博物館館長が務めました。

トークでは、検証・裏話よりも「暴露」に近い話が次々に飛び出し、登壇者の軽妙なトークによって会場の聴衆からはたびたび爆笑が起きました。また、当時の検証のみに留まらず、「やらせ」とは?「表現規制」とは?など、現在メディアが抱える問題にも及びました。イベントが終わり、会場を後にされる来場者のみなさんの満足した表情が印象的でした。

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