書の自由な表現 繊細かつ大胆に 渡部大語書作展

場所: ワセダギャラリー 撮影: 2015/10/10

朱墨の作品など、自由な書体で表現された作品の数々

お客様と歓談する渡部大語先生

蟻は河合隆男氏による彫金の作品

鈴鹿墨についてのVTRの上映

早稲田文化芸術週間2015の展示の一つとして、10月8日から10月15日まで「渡部大語書作展」が開催されていました。
「書の花々を咲かせましょう」というテーマの通り、様々に表現された作品の数々が並んでいました。

早稲田大学嘱託書家である渡部先生の作品の特徴は、文字や言葉の内容によって紙の種類や書体・墨の濃さを変えているところです。朱墨に炭を混ぜて線の色を出したものもあります。特に、墨にこだわりをお持ちで、伝統工芸士である伊藤亀堂さんが継承する鈴鹿墨を使っているそうです。「墨が良くないと、いい線が出ない。」とおっしゃっていました。創作するにあたって、線の濃淡を非常に大切にされていました。

また、この書作展では、渡部先生の個人の作品だけではなく、Facebookで繋がっている仲間とのコラボ作品も展示されています。例えば、言葉の中に出てくる“もみじ”や“蟻”を河合隆男さんに彫金で本物さながらに作ってもらい、それを紙上にもみじが散るように配置した作品がありました。蟻が行列を作って歩いているように並べられていることで、より想像を掻き立てられる素敵な作品でした。

作品一つひとつから、雰囲気を大切にしながらそれを自由に表現する、繊細かつ大胆な書風が伝わってきて、書による表現の面白さに感動することができます。中でも忌野清志郎の言葉「勇気を出せよ 君の人生だろ」の作品は、とても力強く濃い文字で書かれており、先生の力強いメッセージを感じることができました。(さ)

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WASEDA University

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