早稲田大学は、2012年11月に中長期計画「Waseda Vision 150」を策定し、創立150周年を迎える2032年のあるべき姿を定め、その実現に向けて13の核心戦略のもとに69のプロジェクトを設定しています。
2015年度は、各プロジェクトの活動をさらに推進するとともに、社会に貢献する大学として時代の要請に応えられるよう、様々な取り組みを行っていきます。今回は、本学の事業計画の中から特色ある取り組みについて、紹介する2回目です。
早稲田文化・スポーツの発信
(1)「早稲田小劇場どらま館」の展開
早稲田キャンパス近くの南門通り商店街に建設中だった「早稲田小劇場どらま館」(地上4階建て)が2015年3月に竣工しました。かつてこの場所には、小劇場運動の中心的な存在であった劇場があり、数々の名作を世に送り出してきました。その後、劇場は早稲田大学が譲り受け「早稲田芸術文化プラザどらま館」として学生団体に貸し出しを行ってきましたが、2012年10月に解体され、新たに“早稲田小劇場”の名称を冠した「早稲田小劇場どらま館」として再建されました。
「早稲田小劇場どらま館」について、以下のとおり展開していきます。
(1)早稲田演劇振興の拠点とし、演劇の世界をめざす学生(役者・脚本・演出など)の登竜門として位置づけ、早稲田演劇の伝統を継承・発展させ、優れた演劇文化を発信する。
(2)演劇教育に資する事業を実施し、本学から日本を代表し世界で活躍する人材を育成する。
①学生の感性を育むための、学外の演劇団体を招聘した公演の実施
②第一線で活躍する演劇人を招いてのワークショップなど、教育プログラムの実施
③演劇文化の発信(展示企画、書籍の刊行、Webの活用など)
(2)早稲田スポーツの新たな展開
文武両道を体現する次世代リーダーの育成を目標に2014年度から開始した「早稲田アスリートプログラム」をさらに推進していきます。ここでは「人格陶冶のための教育プログラム」として、アスリートが身につけるべき知識・スキルの獲得、キャリア形成支援、ボランティア・地域貢献活動、国際交流支援等のプログラムを提供するとともに、各部指導者らと連携した「修学支援」により、標準修業年限(4年間)での卒業をサポートします。
また、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、体育各部および部員個人に対する競技力強化のための戦略的支援をより充実させるとともに、大会を契機として、有形・無形のポジティブなオリンピック・パラリンピック・レガシーの創出に貢献する方策を検討し、それを次世代に継承していきます。さらに、2019年に予定されている新記念会堂(仮称)の更新にあたり、120年に及ぶ早稲田スポーツの歴史と伝統を顕彰することで、本学関係者の誇りを醸成するとともに、本学が築き上げてきたスポーツ文化の継承と発展に寄与するために、スポーツミュージアムを整備する準備に取りかかります。
紹介動画
これらの取り組みをはじめとする本学の事業計画に関する詳細は、「2015 年度事業計画書」をご覧ください。