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うまく教える方法を追求する「インストラクショナルデザイン」

ゼミ紹介

うまく教える方法を追求する「インストラクショナルデザイン」

公開日:2009/04/01

自転車を練習するならまず足で蹴って進んで、次はブレーキをかけ、次に曲がり、そしてペダルを漕ぐ・・・と、簡単なところからステップアップするほうが、「転んで覚える」より効率的なんだそう。そんな「うまく教えるやり方」を追求する学問がインストラクショナルデザインだ。

研究室DATA

向後 千春 教授
向後 千春研究室(人間科学部 人間情報科学科)
所在地:所沢キャンパス 人間科学部

先生だけが先生じゃない

 小学校から高校まで、だれもがずっと「教室で教えられる」体験をしてきて、「学ぶ・教わる」と聞くとまず学校の授業を思い浮かべる人も多いはず。でも学校の先生だけが先生ではありません。「親が子に教える、アルバイト先で先輩が後輩に教える・・・誰もが必ず『先生』の立場になることがある」と語る向後先生。先生の役割とは、生徒がどう間違っているのかを発見して指導すること、生徒を観察して正答率60%ぐらいの問題を常に与え続けることなのだそう。

 「知識を伝えるだけなら、教科書やビデオでもいいんだよね」。今までみなさんが教わってきた先生たちは、どんなふうに教えてくれていましたか?

先生が着ているのは、2008年のゼミオリジナルTシャツ

ゼミの雰囲気を見てみよう

 ゼミは自分の研究内容とその方法を2分で発表することから始まりました。興味の赴くままに研究できることで人気の向後ゼミ。今年は男子学生が多く、ゼミ中もメンバーの発言には盛大にリアクション、とパワーが満ち溢れています。「やるときはやる、メリハリのあるゼミだと思います。向後先生は親戚のおじさんみたいで(笑)親しみが持てますが、『自分で学ばせる』ことには厳しいんです」。

 ゼミの最中、先生はあまり直接指導は行いません。先生がなにもしないって?・・・塾講師の経験を経て大学に戻った石川 奈保子さんは、「先生は一見眺めているだけですが、裏にはしっかりした前準備などがある。そういう姿勢も、『教えること』の教材なのでは」と鋭く評します。

 「人は生活の中で、常に学んで教えている。人生はすべて“学び”」と向後先生が語るように、“教える”という科学は、生涯役に立つ学問分野です。高校までの勉強の仕方とはまったく違う学び方・教え方について、考えてみませんか?

石川さんは、オープンキャンパスで向後ゼミのパネルを見て「これだ!」と直感したという

先生からのメッセージ

 小中高校では「教え方」なんて教わらないよね。大学に入って初めて学ぶ学問で、しかもどんな職業についても教える機会はあるので、将来確実に役に立つ。楽しく勉強できると思いますよ。心理学について広く知りたい人にもいいですね。

先輩からのメッセージ

 早稲田の良さは、いろんな人がいて、いろんな刺激を受けられるところ。切磋琢磨できるのが強みだと思います。とはいっても、あんまり第1志望にとらわれすぎずに、やるだけやったら最後は気楽に!

村越 康輔さん

このゼミを目指すキミに先生おすすめの本

教えることの復権』大村 はま、苅谷 剛彦・夏子著(ちくま新書)
新編 教えるということ』大村 はま著(ちくま学芸文庫)

 大村 はまさんの本はおもしろいよ。学校の先生なんだけど、教えるということを子供の目線で考えた人。どういうふうに教えたらわかってくれるかってことだけをね。