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鎌倉時代の歴史を学びながら、源頼朝の文書を講読

ゼミ紹介

鎌倉時代の歴史を学びながら、源頼朝の文書を講読

公開日:2015/07/24

この科目では、鎌倉時代の歴史を学びながら、日本の中世国家形成に大きな役割を果たした源頼朝の文書を講読します。
(1)源頼朝文書を内容的・音声的に理解する
(2)源頼朝文書のデジタルデータを駆使した最新の研究を知る
(3)『鎌倉遺文』データベース利用法を学び、キーワード検索によって新たな史実を発掘する
以上のことができるようになることを目指しています。この日は、全員で『鎌倉遺文』の読み下しと逐語訳を行いました。講義を聞くだけでなく、受講学生も講読に参加するスタイルで、一人一人が、先生に助けられながら読み進めていきます。そしてところどころで、書状と公文書との違い、事書きの特徴など、先生から丁寧な解説が加えられていきます。

研究室DATA

海老澤 衷 教授(日本史コース)
日本史演習6 B(中世)

タイからの留学生で科目等履修生として受講しているオンサクル・シラスさんにお話を伺いました。

Q1.先生はどんな人ですか?
 海老澤先生は本当に優しくていつも笑顔で教えていらっしゃいます。そして心の広いお方です。日本語が心配でも、勉強したかったらこの授業をとってもいい、と留学生の私にも勉強するチャンスをくださりました。

Q2.なぜ海老澤先生のこの授業をとりましたか?
 私はこの授業を受ける前には全く史料を読めませんでした。けれども、これから中世のことを研究すると決めた時、中世研究では史料を読む知識を身につけないといけないと先生からご指導いただき、この授業をとることにしました。

Q3.この授業の魅力はなんですか?
 中世の史料、特に源頼朝文書に触れるいい機会になって、史料の形にも漢文の読み方にもだんだん慣れてきました。授業では最初に先生が読んでくださるため、正しい読み方がどんどん身についていきます。
初心者でも留学生でも誰でも気軽に参加できる授業です。

また、この授業は最後に課題が一つ出されます。この課題は、有名な歴史家によって書かれた歴史書の書評を書くというものです。4冊の中で興味のあるものを1冊選べます。課題の歴史書は有名な歴史家が書いたものなので、この課題を読むことが自分の視野を広げる機会になります。

さらに、授業中は大河ドラマの『草燃える』を教材として扱っていらっしゃるので、頼朝文書を読みながら映像も楽しめることもこの授業の一つの魅力です。

Q4.後輩へ一言お願いします!
 この源頼朝文書を読むという授業を最初に受講した時、留学生の私にとっては、今まで習った現代の日本語とは違い、まるで新しい言語を勉強し始めたかのように感じました。ただし、その中で頻繁に使われている言葉や表現があるため、他の受講学生が読んでいるのを沢山聞いたり自分で読んだりすると、だんだん慣れて面白くなってきました。あきらめずに頑張ることが大事ですね。

さらに、この授業では大河ドラマだけでなく、鎌倉遺文データベースも扱っています。皆さんも是非、いろんな教材によって鎌倉時代までのタイムスリップを楽しみましょう!

最後に、海老澤先生から学生の皆さんへメッセージをいただきました。

 文学学術院の良さは大学院に進むことによっても様々な道が用意されていることです。本年度海老澤ゼミの演習を履修した4人の修士課程2年生の進路をみると、博士課程を目指すもの、大手出版社に内定したもの、東京都の公務員試験に合格したもの、教員採用試験にチャレンジしているもの、となっています。多様な道を1つに束ねられるのが早稲田大学であると思います。ひとりひとりが是非自分の道を見つけ、歩んで欲しいと思います。