NO.907 Jul.6,2000
投稿特集・非喫煙者への配慮を! キャンパス喫煙状況改善に寄せる声


 本紙904号(6月15日発行)掲載の投稿「西早稲田キャンパス喫煙状況改善についての提案」(以下に要点を抜粋)に対し、学生の皆さんから多数の意見が寄せられた。そこで投稿特集で、本学の喫煙について考えてみた。
 「昨年WHOが、タバコ対策をマラリア対策と並ぶ最重要課題として国際条約で規制することとし、2003年の条約採択を目指すなど、世界の潮流は禁煙へと向かっている。グローカル・ユニバーシティを掲げる早稲田大学はこの世界の動きに倣い『健康に暮らす』という他人の権利を奪わない学生を育てるべきではないか。また、エコ・キャンパスを目指すのの販売の禁止2.不特定多数の人間が通行する場所での喫煙の禁止3.喫煙所の設置(但し非喫煙者が通行を余儀なくされる場所への設置は不可)4.学生・教職員等への啓発活動5.禁煙プログラムの設置、施設紹介6.被害申請機関の設置。以上六項目である。

◆賛成意見が続出!

 投稿の切実な提案に対し、読者から多数の意見が寄せられた。まずは、その一部を抜粋、紹介する。

○昨秋から今夏にかけ、衣服に焼け焦げが二つ付きました。もちろんそれは注意不足の自分に因るものですが、混雑したキャンパスの中でタバコを振って歩く人にも考えていただきたい。数年前、船橋駅構内で女の子の目にやけどを負わせた人も、随分苦しんだのではないでしょうか。これはタバコに限らず、他人への気遣いの問題です。雨の後、傘を振りながら歩く人はとても危険です。混雑した道で道を塞いでの立ち話や携帯電話、仕分けをせずにごみを捨て、後で仕分けをしてくれている人を見て何も感じないのと同レベル。授業中の私語で聞きたい人が聞こえなくても、お構いなしというのと同じです。自分のせいで他人に不都合を生じさせたり、仕事を増やすことに無神経、もしくは気付かない、という話ではありませんか。
(こうるさい人)

○大久保キャンパスは入口に禁煙キャンパスと表示されていても、完全に喫煙キャンパスです。狭い構内に喫煙者が多いため、西早稲田以上に煙がひどい。教室や図書室、実験室、便所、カフェテリア等の施設以外は至る所に灰皿が置いてあり、構内を歩いていれば至る所で煙を吸わされる羽目になります。学部が喫煙ゾーンを設けても全く効果がない。「喫煙場所を設けて、それ以外は一切禁煙」というように、禁煙場所と喫煙場所を明確に分ける必要がありますね。
 国際的に大問題にもなっている喫煙に対して、グローカルを掲げる学内でこれだけルーズだというのは、確かに問題です。これは、外国との大学交流、国際交流という面でも問題。欧米、特にアメリカでは公の場所ではほぼ禁煙、飛行機内や空港は全面禁煙ですし、禁煙を法律で定めた州もある。体に悪いと分かっていて喫煙するというのは、自己節制がない人と見られるだけでなく、他人の健康を害する行為を平気でしているということで、マナーをわきまえていないと見なされます。学内であまりにも多くの人が平気で喫煙している状況を見た欧米の留学生が、日本人は、自分に対して節制がないだけでなく、マナーを守らない国民だと、思っても仕方がありません。グローカルな大学を掲げる早稲田大学としては、この喫煙状況は大変重大な問題でしょう。
 喫煙者に一言。公の場で喫煙すれば、あなたの吐いた煙によって誰かの健康が害され、不快な思いをしているというのを考えてほしい。最後に、投稿での提案「4.学生・教職員等への啓発活動」に関して、早稲田ウィークリーでセクシュアルハラスメントのように扱うのも効果があると思います。
(理工2年 匿名希望)

○結論:構内および関連施設(セミナーハウス等)を禁煙にすべきである。
理由:1.単純計算では本学学生の半分が未成年ということになる。未成年の健康を守るのは大学の任務の一つだが、現在は行っていない。大学側は再考慮すべきである。2.本来ならば「分煙」を提案するところだが、本学が教育機関であり、学術機関であることを考慮すると、脳の働きや人間の体の成長に害のある喫煙と学術機関は合致しない。我々は勉強するために来ているのであり、煙草の煙を吸いに来ているのでは断じてない。3.本学は「開かれた大学」「生涯学習」をコンセプトに、それを社会に広く明示している。それは、学生以外に、妊婦、体の弱い人、などさまざまな人が学べる場を提供する、という意味に捉えられる。そのためには禁煙を実施し、妊婦や未成年、体の弱い人も安心して学べる環境を提供することが求められている。  以上の理由より、キャンパスおよび関連施設の禁煙を提案する。
(アジ研修士2年 小関ひろみ)

 紙面の都合で代表的な例を三件だけ掲載したが、投稿は百パーセント喫煙者のマナーに対する苦情や禁煙・分煙等のルール設定に関する要望ばかり。喫煙容認派学生の投稿はゼロだった。

◆大学の対策を求める声も!

 投稿の多くは、「煙害による健康侵害」「歩きタバコによる焼け焦げ等の被害」による、「構内での喫煙ルール作り」「非喫煙者に対するマナー上の配慮を!」という要望。特に問題となっているのが、通学路や構内での歩きタバコ、廊下・ベンチでの喫煙、学生食堂・飲食店・禁煙教室での喫煙、吸殻のポイ捨て。ポイ捨てについては携帯用灰皿の携帯を義務化という意見もあった。「喫煙は個人の嗜好なので喫煙権は尊重している。だから非喫煙者の権利も認めてほしい」という切実な訴えも多い。タバコの煙や焼け焦げは、非喫煙者にとっては相当なストレスとなっており、具体的に健康上の被害に遭っている人もいる。
 「吸わずにはいられない」というあなた、点火前にその煙や火によって辛い思いをする人がいることを思い出してほしい。意見を寄せてくれた人の中には、絶対に吸うなとまでは言っていないが、ただ、いつ、どこで、どのように吸うかが問題なのだ。また、既に大久保・所沢キャンパスでは分煙・禁煙の試みがなされているが、投稿を見る限り、ルールが守られていない現状もあるようだ。
 喫煙問題は環境問題と同様、教職員・学生一丸となって考えなければならない。大学に対策を求める投稿者の声も多数寄せられたが、同様に、喫煙者一人ひとりの配慮と自覚が求められている。ぜひご協力を!

■喫煙・禁煙に関する声を大学に届けるチャンス! 本紙では皆さんからのご意見をお待ちしています。
グラフ1 早大生(学部生)に占める喫煙者の割合 省略(紙面参照)
(早稲田大学『第18回学生生活調査報告書』 1997/10実施より引用)

グラフ2 街頭でこういう行動 自分はする? 他人がしたら許せる? 省略(紙面参照)
(大学生意識調査プロジェクトFUTURE'99『大学生1000人にきく 日常生活のモラルとマナーに関する意識調査』 1999/7実施より引用)

▲ページのトップへ戻る
▼目次へ戻る