NO.906 Jun.29,2000
〜環境にやさしい大学をめざして〜
ISO14001の認証取得! 次の主役は学生
グローバルな時代のグローバルな課題といえば、まず環境問題を挙げる人も多いと思われる。
グローバルな環境問題に取り組むには、まずは自らの地域のローカルな環境改善も重要であり、その一つひとつの積み重ねが大切であることは言うまでもない。
本学では、エコ・キャンパス推進本部を1998年から設け、昨年11月26日には「早稲田大学環境宣言」を発表し、環境マネジメントシステムの運用を行っている。その成果として、本学は今年6月2日、西早稲田キャンパスおよび大隈会館を適用範囲として財団法人日本品質保証機構からISO14001の認証登録を取得するに至った。
しかし、「環境にやさしい大学」をつくる主役は学生の皆さんである。清掃員の方たちに任せっきりではなく、どうしたら「環境にやさしい大学」になるのか、他者の問題ではなく、自己の問題として考えてほしい。学生が自主的に行動しなければ、大学の環境は改善されることはないといっても過言ではないのだから…。
◆ISO14001って何?
ISOとは、世界共通の規格・基準を定めている「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」の略称。語順はIOSだが、ギリシャ語のISOS(平等・標準)から「ISO」とされたと言われている。環境管理の規格としてISO14000シリーズがあり、その中のISO14001は、「環境マネジメントシステム―仕様及び利用の手引き」であり、深刻化する地球環境問題について、「持続可能な開発」を基本コンセプトとし、「環境保全に取り組み、持続的に発展できる経済社会づくり」と「世界各国が公平に役割を分担する」ための「ツール」として、国際的に標準化された規格。早稲田大学環境マネジメントシステムは、エコ・キャンパスの実現を目指した推進活動を継続し、改善していくために、ISO14001規格に準じて構築された仕組みである。
本学が取り組んでいる環境目的、目標およびマネジメントプログラムは、「早稲田大学環境宣言」にも謳われている通り、一、環境教育の推進、二、環境研究の推進、三、グリーン(環境にやさしい製品)購入の推進、四、電力使用量の削減、五、水使用量の削減、六、重油使用量の削減、七、ガス使用量の削減、八、廃棄物発生量の削減、九、廃棄物のリサイクル率の向上、である。
◆学生が主役!! 「環境にやさしい大学」づくりを
大学の環境影響を低減するためには、学生一人ひとりの「環境に配慮した行動」が必須であることは言うまでもないだろう。そのためには、まず今からでも簡単にできる七カ条(下記参照)を本紙が提案する。
環境問題を憂えるなら、考えると共に、即行動! 善は急げ。こんな簡単なことでもあなたは「地球環境の保全」に自主的に協力していることになるのだから。
本紙九〇一号(五月二十五日発行)でも既報の通り、昼食の「ゴミ」は特に問題になっている。一まとめにして捨てるのではなく、(1)箸・残飯→燃えるゴミ、(2)プラスチックの弁当容器→燃えないゴミ、(3)ビニール袋→極力貰わない、貰ったら再利用、(4)包んである紙→紙のリサイクルボックス、(5)ビン・缶→専用ボックス、(6)輪ゴム→再利用、をするようにしよう。
次のグラフ(グラフは紙媒体参照)からは、季節的な傾向として、春季は野外で昼食をとり、主たる廃棄物である弁当容器などの「ゴミ」が多量に発生してリサイクル率が低下していることが、また、冬季は食堂など屋内で昼食をとることから、弁当容器などの「ゴミ」が減少して、リサイクル率が一番高くなっていることが分かる。
リサイクル率向上のためには、弁当容器などのゴミを分別することが重要。さらに、各自が食堂を利用したり、弁当箱を持参すると、効果的に廃棄物を削減できる。
「環境にやさしい大学」を目指すためには、大学のインフラ整備もさることながら、学生・教職員のより一層の意識の高さが問われているのだ!
リサイクル率とは、廃棄物量の中で、ビン、カン、古紙など分別され、再資源化できる量。燃えるゴミなどに入れられた紙類は含まない。
◆「エコ商品」購入促進を!
また現在は、リサイクルから生まれたさまざまな「エコ商品」が流通している。 再生紙はもちろんのこと、再生ペットボトルからできたボールペン、シャープペンシル、クリアファイルなどの購入や再生紙の利用を促進してほしい。だが、ここで気をつけてほしい。再生されるからといって、ペットボトルやアルミ缶をどんどん購入せよと言うのではない。ゴミの総量を減らす努力はまず第一に当然のことである。しかし、リサイクルは「分別から再利品」を積極的に購入する姿勢がリサイクルを支えている。ぜひ、皆さんも協力してほしい。
また現在は、リサイクルから生まれたさまざまな「エコ商品」が流通している。再生紙はもちろんのこと、再生ペットボトルからできたボールペン、シャープペンシル、クリアファイルなどの購入や再生紙の利用を促進してほしい。ペットボトルを積極的に購入する必要はないが、回収されたペットボトルが他の製品に生まれ変われるよう協力するためだ。
環境にやさしい行動は、突き詰めればさらなる徹底を要求される。ここでは「今の便利さを維持しながら、ちょっとした努力で大きな成果が得られること」を挙げてみた。これなら簡単にできるはずだ。
また、学問的な見地からはもっと高度な視野が要求される。例えば、環境影響など本格的に取り上げているLCA(Life Cycle Assessment)についての研究者は本学にも沢山いるので、興味があればぜひホームページで調べてみてほしい。
◆皆さんの声を聞かせて!
皆さんの自主的な環境への取り組みと同時に、環境関連情報や、その際に気付いた苦情、疑問があれば、環境マネジメントシステムを継続的に改善するための効果的な情報となるので、気軽に環境管理事務局まで知らせてほしい。
■早稲田大学環境管理事務局(西早稲田キャンパス大隈会館6階総合企画部企画課内)TEL03(3202)5168
【URL】http://www.waseda.jp/ecocampus/ISO14001.html
【E-mail】emshp@list.waseda.ac.jp
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