第897号 Apr.20,2000 


■Philip Duffy(フィリップ・ダーフィー)さん

United Kingdom(Britain)Slough, Berkshire(スラウ市バークシア郡)出身。

ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ・東洋学部日本学専攻3年生。早稲田大学国際部交換留学生。室町時代の商業史について卒論を準備中。

 昨年8月下旬から今年6月末までケンブリッジ大学の交換留学生として早稲田大学国際部で勉強しています。日本語はケンブリッジ大学の日本語講座で勉強しました。いろいろなカレッジの学生の合同クラスでしたが、1年生の時は学生は7人だけでした。日本がバブルの時はもっと多かったようですが、今は中国語の方が人気があるようです。

 私が日本に興味を持ったのは高校生の時に、静岡県の浜松から来ていた10人の交換学生と一緒に勉強をしたことがきっかけです。その時の彼らの印象は、第1に”働きバチ”、よく勉強するということ。これはイギリスでは、日本と比べて大学の卒業は大変だけど、入試は余り大変ではないからでしょう。第2に団体意識が強いということ。イギリスでは個人の”わがままな文化”です。第3に日本人にとって教育はとても価値があるということです。イギリスでは教育を重要視していないように思えます。日本では先生を尊重する伝統があり、教授や先生になりたい人が多いようですが、イギリスではそうではありません。イギリスでは教授の給料も高くはありません。

 イギリスと日本では、まず、個人と社会のあり方が違います。イギリスでは「社会というものはない。”欲の文化”で、お互いのために何かをすることはなく、自分の好きなことしかしない」という考え方がある時に一般的でした。

 次に異なるのは、大人になる年齢です。日本の18歳は子供ですね。イギリスでは18歳は大人扱いされます。選挙権もあり、飲酒も可能です。料理、洗濯、掃除も自分でします。大学に入ったら実家から離れて一人で住むのが当たり前です。大学の学費は親の収入によって3種類に分かれています。

 国際部は日本人との間や国際部の学生間でも文化格差があって面白いです。例えばアメリカ人はイギリス人と言葉は同じでも、考え方は違い、分からないところがあります。

 帰国して日本の良さで懐かしいのは、治安の良さとコンビニでしょう。ケンブリッジでは、緑や暗いところが多く、夜女性一人では出歩くことはできません。そんな時は学生組合の運営するナイトバスに迎えに来てもらいます。また、大金は持ち歩きません。日本円で1000円(5ポンド)位しか財布には入れていません。2ポンド以上はデビットカードで支払うようにしています。

※写真:The Backsから眺めたトリニティー・アベニューとトリニティー・カレッジの図書館


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