第826号 January.14 ,1998


これまで紹介してきたトレーニング法は、主にビギナーを対象にしたものであった。それは、軽めのウェイトを用いてレップ(回数)を多くこなすトレーニングである。

これを何カ月かこなしてきた方なら、初めは重く感じたウェイトが、今では軽いと感じ、こなすのがやっとだったレップも充分カバーできるようになっているはず。そろそろ次のレベルに挑戦してもよいだろう。三カ月ほど同じメニューをこなしていれば、ルーティン・ワークで発揮しているパワーを、自分のその時点での最高体力の目安にできる。これを基に、中級、更には上級のトレーニング・メニューをつくってみよう。

これまでは、基本的にどんな種目も、あるレップで挙げられる最高のウェイトを設定してきた。例えば、初心者向けの妥当なレップとして12レップを設定した場合、各種目それを挙げられるだけのウェイトを使用してきたと思う。これをレベル・アップさせるには、目的別に二つの方法がある。

ひとつは筋肉の持久力を高めるトレーニング。「スタミナをつける」のが目的だ。ウェイトは変えずに、レップを増やしていく。セット数は増やしても5セットまでが望ましい。

次に、最大筋力を高めるトレーニング。「バルク・アップ(筋肉肥大)」が目的。1セット6〜8レップしかできない重さにまでウェイトを増やしていく方法で、セット数も7セットくらいまでは増やせる。さらに上級者になれば、1セット2〜3レップが限度のウェイトや1レップしかできないウェイトを用いて10セット以上こなす方法もある。ただ、これは非常に危険を伴うものでもあるので、皆さんは、最低6〜8レップできるウェイトを使用してほしい。

■「負けるもんか!」の姿勢

さて、この連載も今回が最後になった。長いあいだお付き合い頂いた読者の方は、身体の顕著な進歩に驚いていることと思う。が、トレーニングに大事なのは、なにより「継続」である。「これで休んじゃえば簡単だよね。でも、自分にウソついたら、これから何年しても忘れられないからね」

私の尊敬する、ひとりのプロ・スポーツ選手が、あるときこう、つぶやいたという。これこそ、世界のトップ・アスリートの姿勢。我々も、一日のわずかな時間を無駄にせず、コツコツと積み重ねていく「努力」を、見習うべきである。その態度こそが、何にも屈しない強い身体と、人生の困難に打ち克つだけの精神力とを生み出すのだ。そう、肉体は精神に通ずるのである。

最後に、私自身、苦しいときにいつも心の中でくり返している言葉を皆さんにお贈りして、この連載をしめようと思う。

「どんなことがあっても、負けるもんか!」


戻る