第825号 January.8 ,1998
今回は、トレーニング理論のパート2として「リカバリー・レート」のしくみを紹介しようと思う。
まず、「リカバリー・レート」という語句の説明から。
前回のこのコーナーでは、オーバー・ロードの原則を解説した。そのオーバー・ロードによって疲労した筋肉は、休息をとることによって、運動をする前の状態に回復しようとする。この回復の割合を「リカバリー・レート」と呼んでいる。
この「リカバリー・レート」を理解することが、トレーニングにはとても重要である。それは、「リカバリー・レート」の中には、「超回復」という劇的な現象があるからだ。
筋肉は、疲労が回復したのちに、一定の期間、休息が与えられると、運動前よりもその筋力をアップさせる。このしくみを「超回復」という。
運動する際には、この「超回復」のタイミングを逃さないことが、非常に重要である。それにより、効果的に筋肉を強化できるからである。
このタイミングは、人によって千差万別である。一般的には、48〜72時間休息すれば、超回復するとされているが、それは、トレーニングの強度や、回数によって異なるもの。初心者の方には、これを知るのはたいへん難しい。
自分の「リカバリー・レート」のタイミングを早くつかむためには、まず、ある程度の基礎体力をつけることが先決である。この連載で紹介してきた種目をまんべんなく消化して、「現段階での最高の体力」と言える、強い体をつくろう!
次週は、いよいよ最終回。総集編をお送りします。
