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WASEDAからシンガポールへ スタディアブロード
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From WASEDA to Singapore
   

アジアの優秀な学生たちと厳しい勉強体験

政治経済学部4年 竹中 健一さん
政治経済学部4年 竹中  健一さん

 「え? どうしてシンガポールのビジネススクールに?」

 留学というと、ヨーロッパやアメリカに行くことを想像される方が多いと思います。そして実際にヨーロッパやアメリカに行く方が多いです。しかし、私はあえてアジアのシンガポールに留学をしました。

 冒頭の質問に答えると、今アジア経済のハブで1年間勉強できることはとても貴重な経験になるであろうと確信したからです。世界経済の中心地がヨーロッパやアメリカではなく、アジアにシフトし始めているのです。19世紀はイギリス、20世紀はアメリカの時代でした。そして21世紀は、私はアジアの時代になると思うのです。たとえば、2015年のGDP成長は7割が新興国から、そしてその6割はアジアから生み出されているといわれています。

 私はSingapore Management University、通称SMUというビジネスに特化した大学に交換留学をしていました。シンガポール政府が、アメリカのトップMBAであるペンシルベニア大学のウォートン・スクールと協力して設立した大学です。授業スタイルが非常に特徴的で、全授業が30人規模のセミナースタイルで、グループプロジェクトが成績評価の多くを占めていました。もちろん、試験もあり、それに対して勉強もするのですが、グループプロジェクトがSMUでのハイライトでした。

 異なる国籍の学生たちとひとつのものに取り組み、ひとつの成果を出して発表する。それが、全ての授業で課されるのです。たとえば、マーケティングの授業では、現地の化粧品会社に対して新たなマーケティング戦略を立案するプロジェクトが課されました。意見がまとまらず、発表の日までチーム全員が2日連続で徹夜をし、完成させました(図書館は24時間空いているのです)。

結果、プレゼンはうまく行き、A+の評価をもらいました。このようなプロジェクトを進めるうちに、1年間はあっという間に過ぎていきました。

 現地の学生は、GPA(Grade Point Average(成績評価値))によって就職できるところが決まるという傾向があるので、良い成績を取るために必死で勉強しています。また、シンガポール人で大学に行けるのは限られたエリートだけなので非常に優秀です。つまり、非常に競争が激しく、厳しい環境です。

 シンガポール留学では、勉強は大変ですが、楽しみもあります。それは旅行です。シンガポールからは東南アジア諸国に1~2時間程で、LCC(格安航空会社)で行けるのです。私は主に週末を使ってほとんどのアジア諸国を訪れました。

 シンガポールは生半可な気持ちで行くと挫折してしまうような所です。しかし、自分に自信があり、アジアの優秀な学生たちと競争してみたいという人に最高の環境なのではないでしょうか。

現地の学生とフットサル
▲現地の学生とフットサル

寮の仲間たちと
▲寮の仲間たちと

留学生たちと勉強の合間の息抜き
▲留学生たちと勉強の合間の息抜き



1268号 2012年1月19日掲載