ICCアウトリーチ体験(前編)

小学校訪問:子どもの目を通して見た日本と母国ブラジル

大学院アジア太平洋研究科修士課程科目等履修生
マイッビ・ロドリグス・モタ

 留学中、自分の研究テーマはもちろん、日本の文化や社会についてもしっかり学び、それでいて自国・ブラジルの文化を紹介する機会も欲しいと思っていた時に出合ったのがICCのアウトリーチです。日本人のパートナーとペアになって、早稲田実業学校初等部の3・4年生を対象に自国文化を紹介する出張授業を行いました。

 このアウトリーチ体験は、日本に来てから「もっとも楽しかったこと」と言っても過言ではありません。小学校を訪問すると、その国がどのように次世代を育成しようとしているのか、ひいてはその国の将来像を見てとることができます。実際、教室での子どもたちの振る舞いや校則を見て、日本社会をよりよく理解できた感じがしましたし、何事も最初が肝心だとわかりました。子どもたちが良い子ども時代を過ごせる環境を整えてあげれば、その国の未来も同時によくなるのです。

 授業では3年生も4年生もブラジルに興味を示してくれ、最後には一緒にサンバを踊りました! 教室では自分が「ガイジン」だということを強く意識させられるのでは? と懸念していましたが、そんなことはまるでありませんでした。クラスによって雰囲気は違いますが、上級生にはやや複雑で高度な授業案を準備すると良いかもしれません。

 この活動のもうひとつの重要な側面はパートナーとの協働作業です。私のパートナー、大塚裕子さん(文化構想学部3年)は、ブラジルのどんなことを紹介すれば日本の子どもたちが興味を持ってくれるのか、私自身気付かない点を提案してくれ、実際の授業でも上手な教え方で助けてくれました。

 アウトリーチ・プログラムは、他国に関心を持つ子どもたちの役に立つ、とてもやりがいのある活動です。社会や未来に対して私たちが抱くさまざまな疑問の答えは、子どもたちと接する中で見つかるのかもしません。

2012年1月12日発行の早稲田ウィークリーでは、「ICCアウトリーチ体験」の後編として、今度は日本人学生の視点から同プログラムを紹介いたします。お楽しみに!



[連絡先]
国際コミュニティセンター(ICC)
早稲田キャンパス7号館1階
【URL】http://www.waseda-icc.jp/
【e-mail】icc@list.waseda.jp

元気よく手を挙げる児童たち
▲元気よく手を挙げる児童たち

 
1265号 2011年12月8日掲載