わせだの散歩道

第26回

◆亮朝院(りょうちょういん)

アクセス:大隈講堂より徒歩約10分

 都電荒川線の面影橋停留所からほど近く、住宅街の中に突如現れる赤い門が目を引く亮朝院。江戸時代には将軍家の祈祷所とされ、「高田の七面堂」「赤門さん」と呼ばれ親しまれたという。境内には本堂、七面堂などがあり、江戸末期から変わらぬ佇まいを見せている。七面堂の前には金剛力士像が鎮座。仁王様ともいわれる金剛力士像は、大半が木造だが、こちらは珍しい石造りで重量感も迫力もたっぷり。亮朝院にはこの石像のほか、非公開だが毎年除夜の鐘を響かせる梵鐘(ぼんしょう)と、亮朝院文書と呼ばれる古文書が新宿区の指定文化財とされている。

赤塗りの門   七面大明神堂   鐘楼門・梵鐘
▲赤塗りの門から「赤門さん」「赤門寺」と呼ばれるように。   ▲七面大明神堂。日蓮宗の日暉(にっき)上人が五明村(現在の戸山町)に「七面尊像」を祀ったのが始まり。1655年には徳川家綱から将軍家の祈祷所として自筆の書を賜った。   ▲鐘楼門・梵鐘。除夜の鐘が釣られる鐘楼門。梵鐘は江戸鋳物師の鋳造技術が極めて高かった1702年に造られたもの。

金剛力士像・吽形   金剛力士像・阿形    
▲金剛力士像・吽形。木造が多い中、庶民が自由に手で触れて信仰してもらうために石造りにしたとか。   ▲金剛力士像・阿形。高さは約150㎝。恐ろしい形相ながら、約300年間もご本尊を守り続けている。    
 
1263号 2011年11月24日掲載